勿忘草 わすれな草
勿忘草光りて呼ぶはちさき水面 香西照雄
片仮名ではミヨソチス,気取って英語ではForgetーme-not
とも呼ぶ。
菅原洋一の歌う「勿忘草をあなたに」も良い曲だが、自分には忘れがたい思い出がある。
3月は別れの季節でもある。かれこれ80年近い昔の思い出になるが、中学卒業の時期、当時は卒業してしまうと級友との再会など予想もつかない時代だった。
卒業式が近づくと、級友に小さなノートに名前と一言を書いてもらった。先生にもお願いした。これらのノート等はその後行方不明となって仕舞ったが強く記憶に残っているものも有る。
先生は若山牧水の一首を書いて下さった。「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけれ」
クラスの女の子はやはり牧水の「白鳥は悲しからずや空の青海のあをにも染まずただよう」
自分は父親に教わったForgetーme-notと書いて得意だった。
今日では、牧水の酒を飲む詩などを父兄がきいたら一騒動だろう。
現代の中学生らはマセテいるようだが、情緒面は昔の子の方が勝って居たような気がする。
当時の新制中学は教室は昔の青年団の建物やら、講堂や体育館も無く、冬の教室には手作りの大きな火鉢があった。
唐突に別れの話などとなったが、実はこのブログとお別れの時が来た。
ブログ経営会社がブログを閉鎖するので他社のブログへ移って欲しいと通告が有った。
1500回も頑張ったので、体力や気力が続けばもう少し続けたいが、それも目を通して下さる方々がいらっしゃればの話です。
引っ越し先はアメーバですが、タイトルの「老山人の独り言」は継承しますので是非御検索下さいますようお願いいたします。