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老山人の独り言

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デジタルスケッチ1500

2025-05-16 15:53:47 | ノンジャンル

葛餅 くずもち

  葛餅に蜜多すぎることはなし   永井東門居

いただき物の葛餅、亀戸天神そばの老舗船橋屋の名品を賞味することが出来た。

歳時記に載っているか訝しがって開いたら、上の句があった。

句としては即物的な感じもするが、自前の句擬きを出さずに済んだ。

因みに葛餅は夏の季語と言うことだ。

ただし歳時記の説明では、葛粉を水で練って作るとあったが、疑問に思って同封されていた船橋屋の説明書を見ると原料は小麦粉と明記されていた。

それに依ると、厳選された小麦粉を水で練り、グルテンを丁寧に除去した上で樽に450日寝かせて発酵さて蒸し上げると言う。手間のかかった代物だ。更に黒蜜は沖縄の黒糖を使った秘伝の黒蜜とか。

前回の蜜豆と共に子供の頃を思い出す。

80年ほどの昔の話だが、親に連れられてデパートの買い物に付き合い、食堂で一休みとなると、蜜豆や葛餅が定番だった。

亀戸天神は言うまでも無く、学問の神様、平安時代の学者菅原道真が天神さんと崇められている。


デジタルスケッチ1499

2025-05-15 16:14:51 | ノンジャンル

蜜豆 あんみつ

  蜜豆をたべるでもなくよく話す  高浜虚子

母の日の花の贈り物に老舗の蜜豆も添えられていた。

賽の目に切った寒天に茹でた赤エンドウを加え、フルーツをあしらって蜜豆となるが、

最近は更に甘餡をのせた餡蜜が多い。江戸時代には茹でた赤エンドウに黒蜜をかけて、おやつにしたと言われる。

子供の頃には母親が簡単な蜜豆を作ってくれたが、豆が3粒ではないのに何故ミツ豆かと思った記憶が今も残る。

蜜豆は比べれば女性の方が男性よりは食べる機会がおおいのではないか?高浜虚子は、その辺の空気を詠んでいる様な気もする。

考えたみると、ほぼ同じ海草原料のトコロテンと寒天だが、トコロテンは酢醤油で食べ、寒天は甘くして食べる等不思議なものだ。

それにしても昔の日本人は、季節ごとに食べ物を選ぶような気持のゆとりが有った。

一年中ほぼチーズ味の料理で違和感の無い西洋人とは大分嗜好が異なる。

ただし昨今のように外国人観光客が街に溢れ、珍しい日本を食べてメッチャ美味しい等と騒ぎ立てると、今度は日本人の方がその影響を受けかねない。

TVを観ると食べ物番組等が増えた気がするが、有権者が政治問題に関心をもたれるよりは、食べ物や新らしい強盗殺人の手口などに関心が集まる方が、次期選挙が無事に終わるだろうと考えて居る政治家が策動して居ると思うのは,下司の勘ぐりで有って欲しい。

 

 

 


デジタルスケッチ1498

2025-05-12 10:46:04 | ノンジャンル

母の日夕食

老人二人の母の日の夕食は、文字通りお手盛り。

普段と同じ顔ぶれで、同じように言葉少な目の会話。

珍しくワインは赤でもなく,白でもなくロゼが登場した。

西洋かぶれでは無いが,やはり和食に日本酒ではない。

和食との大きな違いは、料理と飲み物が先行して,終盤に主食のご飯でなく,全て同時進行だ。ましてや米の高騰の折から、ご飯では無くパンで事が済む。

思うに我が家では、通常米のご飯は夕食だけで、朝はパン、昼は麺類が続いている。

もう昔話になろうが、やはり米が高騰した折の国会で、貧乏人は麦を食えば良いと言って退けた大臣がいたが、これと言った対策も採れないで、屁理屈を並べ立てて時間を浪費するよりは、よほど気分が良い。さりとて端的に言ってのけるトランプ方式も困るが。

そのトランプは大教皇になって、ノーベル平和賞も手中への夢は無理だったようだ。

ささやかな夕食から世界規模なトランプ話題への転換には無理があったかもしれないが。


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2025-05-11 14:16:07 | ノンジャンル

母の日

  立志伝の母みな偉し母の日や  青木昭子

東京に住む娘から今年もプレゼントが届いた。

90翁などは、そうか母の日かと気がつく始末だが、買い物に出かければ、否応なしに知らされよう。

近年は親孝行の子供らが増えてと、思いたいところだが、実態は商品の売りあげ増を狙う商魂に支えられての行事利用だろう。

昭和の初期、私らが子供の頃は、母の日や父の日などは知らずに通過していた。

母の日は100年前頃、アメリカの女性が母を追悼するために,協会で白いカーネーションを配ったことが始まりらしい。

1910年州知事が5月第2日曜日と宣言し、1914年に正式に制定された。

日本では1915年(大正4年)教会で行事が行われた。

白カーネーションの白は亡くなった母へ、赤は母への愛を表す。

 

 


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2025-05-08 10:00:23 | ノンジャンル

つるバラ ピース

       水戸市自宅庭   5/8

  手の薔薇に蜂来れば我王の如し  中村草田男

通常のピースを、つるバラ化した品種。

基になるピースはフランスの園芸家が作り出したが、先の世界大戦後アメリカに渡り、平和を願ってピースと名付けられた。

弁の花形と穏やかな色合いが広く好まれて人気品種だ。

十分な手入れもしてやれないが、綺麗な花が毎年咲くと嬉しくなる。

薔薇は面倒との印象があるのか、ご近所にもあまり咲いていない。

眺めているのには差しつかえ無いが、手入れとなると鋭い棘が強敵だ。

品種改良で様々な花形や色合いがあるが、棘の無い品種は見当たらない。

自身の身を守る武器として手放せないのであろうか。

動物も植物も、そして当然人間も身を守る手段が必要なのだが、人間の場合は度を超している感がある。

特に独裁的傾向の有る輩は、共存共栄の気持ちは無く、自分と自国さえ良ければ、他は滅びるが良いとの思想らしい。

最近メキメキと独裁者としての地位を築きつつあり、毎日のニュースの顔となっている某国の人物などは見本中の見本だ。

一方植物の世界には共存共栄の姿を見る場合がある。

薔薇の花を眺めて居ると、つい争いではない平和な世を感じてしまう。

当ブログには5日ほど前にもバラを投稿したので、多少恥ずかしいが。