庭園の研修なので、金堂には入らない。
お茶室の横を通って、大書院に入った。大書院から名勝庭園が鑑賞できる。
赤松の小松。勝手に生えてきたものらしい。
この庭園は江戸時代初期に作庭された。額縁に収まった庭園と鑑賞する参加者たち。
この庭園には、島も洲浜もない。あるのは大河と築山。中国の長江と廬山を模したと言われている。当時の中国に対する憧れが偲ばれる。
変わった形の手水鉢。一文字手水鉢と言われている。
次に歩いて三十三間堂に行った。今日は庭園の研修なので、お堂には15分入っただけ。
三十三間堂の東側に1961年にお庭が作られた。設計は中根金作さん。足立美術館の庭園を設計された方だ。2021年に2人のお孫さんが修復された。東大門を挟んで2つの池泉庭園がある。
三十三間堂の東側に1961年にお庭が作られた。設計は中根金作さん。足立美術館の庭園を設計された方だ。2021年に2人のお孫さんが修復された。東大門を挟んで2つの池泉庭園がある。
これは北側のお庭。亀島に2本の松が植えられている。神聖な島であることを表している。
南側のお庭。島はない。代わりに岩が島を表している。上が平らな平天石(へいてんせき)が使われている。
木瓜が咲いていた。
南側のお庭。島はない。代わりに岩が島を表している。上が平らな平天石(へいてんせき)が使われている。
木瓜が咲いていた。
赤松と黒松
ランチは三十三間堂の隣にあるハイアットリージェンシーのレストランで。3人のガイドさんとテーブルを囲んで、色々お話ができた。私はカツカレーを食べた。ガッチリ食べすぎた。
ランチの後は市営バスで泉涌寺(せんにゅうじ)に行った。
仏殿
重森美玲作庭の『仙山庭』・『善能寺庭園』と江戸初期に作られた『御座所庭園』を鑑賞し、詳しく説明して頂いた。写真は撮影できたが、SNSは❌。なぜなら泉涌寺は皇室の菩提寺で『御寺(みてら)』と呼ばれているから。皇室の方たちにお庭の説明をされたときのお話なども聞かせてもらった。とても勉強熱心な方たちなので質問攻めにあわれたそうだ。
4時半ごろに研修は終了。重森先生はお庭のことだけでなく、学生時代にジャズにハマっていたことなども話された。何事にも深く入りこまれる方だとお見受けした。私は寝食を忘れるほど、何かに打ち込んだことはない。
最寄りの東福寺駅まで他のガイドさんたちと歩いた。途中に今年、大人気の神社があった。『瀧尾(たきお)神社』
天井の龍が、迫力満点。参拝者が多いからか、簡易トイレが置かれていた。
天井の龍が、迫力満点。参拝者が多いからか、簡易トイレが置かれていた。
オンラインでお顔を拝見したことがあるガイドさんに生でお会いできたりもした。庭園は、晴れていなくても、花がなくても美しいことにようやく気づいた。充実した研修になった。帰りはかなり寒くなった。3月の繁忙期に備えて、体調管理に気をつけねば。