日々是好日

1月9日(日)2年ぶりの初釜

去年の初釜は中止になった。
ここのところ、感染者が急増しているが、今年は予定通りやっていただけた。
密を避けるために、4人ずつ、2日に渡って実施。

着物を着て、先生のお宅にお邪魔した。
まずは席入り。
正客から順に席に入った。
私は正客もお詰めもできないので、2番目に入れてもらった。

お床を拝見
初釜には結び柳も飾る
お軸は「無為貴事人」
お花は菊と梅


お釜と真台子(しんだいす)を拝見
写真は終わってから写したので、お釜から湯気が出ている。
炉縁の左奥には、鵬雲斎大宗匠(前家元、98歳)の赤い花押(かおう)が見える。



初釜の時は、先生が全てのお点前をやってくださる。
さざえ篭に入った炭を持ってきて、初炭のお点前を見せてくださった。
火箸で炭を炉の中に入れていく。
優雅な所作を惚れ惚れと見つめた。
写真が撮れなかったのが、残念。

お湯が沸く間、お料理をいただいた。
しんじょうのお吸い物、鯛と菜の花の先付けは先生が作ってくださった。
お吸い物の人参は鶴の形、大根は亀の甲。


主菓子は、もちろん、花びら餅
お雑煮を摸したお菓子なので、牛蒡が入っている


主菓子の後はお濃茶をいただいた。
お濃茶は、コロナ前までは、一つのお茶碗を3人か5人くらいで回していただいた。
今は、各服点(かくふくだて)といって、一椀に一人分を点てるようになった。
このお点前は、100年くらい前、スペイン風邪が流行った頃に、考案されたそうだ。

先生が4つのお茶碗に濃茶を点ててくださった。
後から写したお茶碗
鶴が松をくわえている


薄茶の前のお干菓子
イチョウは裏千家のシンボル
🐯の飴がかわいい


お干菓子の後、薄茶をいただき、お道具(棗、茶筅、仕覆、茶入)の拝見へ
一期一会の名残を惜しみ、もう一度、床の間と点前座のお道具を拝見
最後に全員で床の間の前で集合写真を撮って、終了。

お点前をしているふり。
お茶碗の中は空っぽ。
盆略点前の癖が残っている。


別室でコーヒーとフルーツやお菓子をいただいた。
先生が亭主をしながら、食事やお菓子のお世話までしてくださった。
その上、花びら餅などのお土産をいただいた。


私はお茶を習ったことがなかった。
外国人観光客を案内するには、多少は知っておきたいと思い、先生のお宅に通うようになった。
しばらくするとガイドの仕事が忙しくなり、2〜3ヶ月くらい行けなかったこともあった。
上達もしないし、あまり意欲のない弟子に対して、先生はいつも優しく接してくださった。
この先生でなければ、続いてなかったと思う。











コメント一覧

naoko216
いまだに違和感のある世界ですが、お点前の一つ一つのお約束に理由があることがわかってきました。
お道具がなければお茶の先生になれません。
季節やお客の地位によって、異なる道具が必要です。
お金に余裕がないとできませんね〜
私は古着の着物でなんとか続けてきました。
クロちゃん
まったく知らない世界です
知らない者の独善で、妙な決まり事を沢山作ってお茶をたてるものだなどと感じていましたが、様々な文化の継承という大事な役目も担っているのだとわかりました
それにしてもお茶の先生とは何とハードルの高いステータスを要求されることか
ため息をつくばかり  です
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