「パ・ラパパンパン」という劇を観に行った。
演出:松尾スズキ、脚本:藤本有紀
開演前の劇場内。
開演前の劇場内。
座席は、真ん中よりはかなり右に寄っているが、前から9列目で観賞できた。劇は席が命、と思っている。
「松たか子」が演じる売れない小説家「てまり」の家を、「神木隆之介」が演じる編集者が訪れるところから物語は始まる。「てまり」が今度はミステリー小説を書く、と宣言してパソコンに小説を書き始める。ディケンズの「クリスマス・キャロル」をヒントにして書き始めたので、スクルージが登場。「小日向文世」が演じる。ミステリー小説なので、殺人事件が起こるのだが、雑な筋立てで、神木さんにつっこまれていくうちに、最後は深みのある作品に仕上がっていく。テーマソングはThe Little Drummer Boy. この歌の中に、パ・ラパパンパンというフレーズが何回も出てくる。
休憩を挟んで3時間くらいの劇だったが、しょっちゅう笑わせてくれるので、あっという間だった。どうでもいいセリフが、時どき、脈絡もなく挟まれる。小日向さん「餃子の王将と大阪王将が仲が悪いの知っていますか」
そのほかの出演者:大東駿介、皆川猿時、筒井真理子、坂井真紀
松たか子がデビューした頃、親の七光りは得だなあと思った。キャリアを積むうちに力をつけていき、素晴らしい女優さんになられた。七光という、重しをとるためにご苦労されたと思う。演技も上手だが、体の動きがしなやかで歌も上手だ。
コロナが始まり、暇になったので劇場に足を運ぶようになった。映画に比べて、チケット代は、はるかに高いが、ライブの臨場感がたまらない。面白そうな劇があれば、また観にいきたい。