11月6日（月）曇りのち雨の京都ツアー

今日は、EE Tourの京都全日ツアー。友人ガイドがネットで立ち上げたツアー。順調に予約が入ってきている。

ゲストはシンガポールから来られた30代くらいのご夫妻、チャールズさんとリザさん。この北大路のタクシー乗り場に、にこやかにいらっしゃった。シンガポールとお聞きするなり、私はマーライオンの真似。つかみはOK。

まずはタクシーで金閣寺へ。混んではいたものの、金閣と池をバックに美しい写真をお撮りできた。

いつもは閉まっている方丈に人がいる。なぜ？　あとで調べたら方丈は特別公開中だった。

ここでリザさんが金閣を手の上に乗せた。残念ながら曇り空。

嵐山に向かうタクシーの中で、リザさんから、嵐山の竹林は”Crouching Tiger, Hidden Dragon”のロケ地ではないかという質問があった。ごめん、その映画、知りません。ググると「グリーン・デスティニー」というタイトルで2000年に公開された映画だということがわかった。ドライバーさん、その映画のことご存じだった。初めてワイヤーアクションが使われたことも。さらに調べてみると、ロケ地は中国本土だった。

嵐山に到着。タクシーを降りるとすぐに、日本に一つしかない髪の毛の神社『御髪神社』がある。　お二人は中国系シンガポール人。この絵馬を読んで大笑いされていた。

竹林の写真スポットでは、お二人に少し長くポーズを取ってもらって、他の人が映り込まない写真を撮ることができた。

この天龍寺の北門から庭園に入った。漢字が読めるお二人には『天龍寺』の意味を説明する必要はない。でもこのお寺が建てられた経緯は説明した。多宝殿の前で、知り合いのイタリア語ガイドさんが、丁寧に説明されていた。そのガイドさん、イタリア語なので何を言っているか他の人にはわからないから、気楽だとおっしゃっていた。でも、多宝殿についてイヤホンガイドを通して流暢に説明されていて、ゲストさん、熱心に聞いておられるのはわかった。天龍寺は後醍醐天皇の鎮魂のために足利尊氏が建立した寺院。多宝殿は後醍醐天皇の尊像が安置されている、重要な場所である。チャールズさんは、レンズが5つあるサムソンのスマホをお持ちだった。外から後醍醐天皇の像を見事に写された。サムソン、恐るべし。

お寺を出ると一風、変わった仏像がある。ゲストはすぐに十字架に気づかれる。第二次世界大戦中、兵士として戦地に行った西村公朝さんが世界平和を願って作った観音様。飛天観音と呼ばれている。

渡月橋からは、電車で行くことを提案したが、ゲストたちはタクシーを希望。昨日もたくさん歩いたから、今日は快適なタクシーがいいそうだ。三条の『がんこ』にタクシーで行った。チャールズさんは鰻重、お造り、ウーロン茶、リザさんはやわらぎ弁当とビール、私はこのお寿司と赤だしをいただいた。こんなに若い方に奢っていただくのはきずつないが、まあいいっか。

食後はまたタクシーで伏見稲荷へ。とうとう雨が本降りになってしまった。私は折りたたみ傘を持ってきていたが、ゲストさんは何も持っていない。あるガイドさんから100均にとっても小さいレインポンチョが売っていると聞いていたので、一応、買っておいた。今日は雨の予報だったので、バッグに2つ入れておいた。こんなに小さいんです。役に立つか半信半疑でしたが、、

いい仕事をしてくれた。千本鳥居を抜けて、奥社に着いた時、ここでUターンするか、15分歩いて熊鷹社まで行くか尋ねたら、熊鷹社まで行きたいとおっしゃった。歴史あるお店で様々な大きさのロウソクが売られていた。小さいのは250円、特大ロウソクは1万円以上した。ゲストさんが900円のロウソクを買うと、お店の人が火打石でそのロウソクを清めてくれた。貸し出し用のマッチもあった。お二人はご利益（りやく）に対してはジョークっぽく受け止めて、リザさんは自分でコントロールする、とおっしゃっていた。私は神仏は信じていないが、たまに神頼みをする。勝手な奴だ。伏見稲荷は不思議な魅力のある神社だ。頂上まで登った時、そう思った。奥社まではテーマパーク。熊鷹社から頂上までは、個人や家族が勝手に作ったお塚が無数にある。手作り感満載で面白い。熊鷹社まで来て、ゲストさんがロウソクを供えたくなる気持ちがなんとなく理解できた。いい体験をなさったと思う。

伏見稲荷の神官たち。袴の色で位がわかる。上から、紫、水色、白の順。

レインポンチョのおかげで清水寺まで来れたが、ズボンも少々、濡れてきた。音羽の滝では、雨の中、小学生の列。滝の水はパスして、坂道を急いだ。昨夜、祇園を歩いて芸舞妓さんにも会ったそうだ。祇園は行かなくていいとのことだったので、八坂の塔だけ寄って、帰ることにした。

清水坂では、八ツ橋とマールブランシェの茶の菓をお買い上げ。産寧坂に入ると、ポーターのお店をゲストが発見。私はこれまで気付かなかった。お店の人に「最近できたのですか？」と尋ねたら、「4年前です」との返答だった。リザさんは小さなリュック型のバッグが一目で気に入り、値札も見ずに購入。パスポートを持っておられたので、tax freeで。京都のこの店でしか売っていないバッグを手に入れてご満悦。チャールズさんは東京のポーターで、今日使っているバッグを買われたそうだ。