ホテルに到着。このホテルは鴨川と高瀬川の間にある。抜群のロケーション。特に桜の季節は。
まずは地下鉄で二条城へ。きらびやかな唐門を通り二の丸御殿を見学してからお庭に出た。御殿の前の庭園。
清流園。ご夫妻は昨日の晩、この辺りを歩かれたそうだ。
二条城内のカフェでコーヒーブレイク。コスタコーヒーはコカコーラ社の子会社らしい。私はコーヒーフロートをいただいた。
昨日、嵐山に行ったが着物フォレストに寄るのを忘れてしまった。昨日の朝、お見せした写真が素敵だったので、ラジブさんが是非行きたいとおっしゃるのでお連れした。嵐山は少々、遠い。地下鉄と嵐電を使った。時間はかかったがどちらも座れたので、休憩できた。個人的にはそれほどお勧めのところではないが、行かないと後悔が残る。龍の目に触りがながら、お願いをすると、願いが叶うらしいし。
嵐電で四条大宮まで戻った。
ランチはガストで。お二人はカツカレーとサラダを召し上がられた。私はピザ。インドのカレーとは違うが日本のクリーミーなカレーを気に入られた。
ここのロボットくんは食べ物を運ぶだけ。アレクサのように、会話はできない。
タクシーで智積院へ。寺院のお庭で犬の散歩をしているご夫妻に出会った。ラシュミさんが「犬をお寺の庭に入れてもいいのか」と質問された。するとご夫妻は流暢な英語で「本当はダメなんです」と答えられた。ご夫妻はアメリカにしばらく住んでおられたそうだ。
地蔵菩薩像。いつもこのお地蔵さんに気づかずに素通りしていた。ラシュミさんが気づかせてくれた。
大書院に入り、京都に詳しい方たちが絶賛する名勝庭園に入った。座ってゆっくり鑑賞しようとしたら、ラシュミさんの膝が悪いことを初めて知った。手術をして金属が入っているそうだ。これまで元気に歩いておられたので全く気づかなかった。観察眼が悪すぎ。慌てて椅子を探して、座っていただいた。
国宝館で、長谷川等伯と久蔵の襖絵を見ていただいた。二条城の障壁画は複製画だったが、ここでは本物の日本画を鑑賞していただけた。
歩いて三十三間堂へ。お庭がきれい。お堂の中では大きな声を出せないので、お庭のベンチに座っていただき、拙い説明を聞いていただいた。
この二色の桜に感心された。
お堂の中では写真❌。千体の観音さんの前で、観音様をお守りしている二十八部衆像を一つ一つ、熱心にご覧になった。多くは古代インドに起源を持っているので、お二人に馴染みの深い像だった。観音様は穏やかな表情をしているが、二十八部衆の豊かな表情や動作が面白い。
そしていよいよ、清水寺へ。昨日、行けなかった人気のエリアだ。渋滞がひどいし、タクシードライバーのあたりが悪く、坂の下で降ろされた。茶碗坂をゆっくり上がった。途中にあったお店でわらび餅と団子を食べて休憩。
京都を一望できる場所。このとき、5時27分。清水寺は6時に閉門する。本堂に入った。閉門時間は近いので観光客は少なくなってきた。それでも大きなおりんの前には行列ができていた。ラジブさんは、レバノン人のお友達から、おりん体験が楽しかったと聞いているので、叩いてみたかったが長い行列を見てあきらめた。
ところが舞台で『清水の舞台』から飛び降りる話しをしてから、振り向いたらおりんの行列は数人に減っていた。チャンス! ラシュミさんはお堂の中に入らなかったので私がビデオ係。「ご〜ん」を体験していただけてよかった。
こんなに人が少ない舞台を初めて見た。
音羽の滝はストップがかかっていた。
私が大好きな懸け造りを見ていただき、
仁王門まで戻った。6時15分。もう入れないようになっていた。
産寧坂。もうほとんどのお店は閉まっているのに、まだこんなに混み合っていた。
八坂の塔
そしてねねの道にある『花咲 萬治郎』で会席料理。ラジブさんに頼まれて2月に予約を入れていた。
よく出るのは7000円の『村雨』だが、11000円の『衣笠』を注文すると個室を使えると伺ったので『衣笠』を予約した。畳の部屋だが、テーブルが掘り炬燵になっていたので、座っていただけた。
お料理の説明はカナダに7ヶ月留学していた若い青年がしてくれた。やれやれ。
赤いのはエビではなく、白魚の天ぷら。白魚は”ice fish”というそうだ。
赤いのはエビではなく、白魚の天ぷら。白魚は”ice fish”というそうだ。
お造り。ラシュミさんは生魚が苦手なので、蒸していただいた。鯛は“sea bream”ではなく、他の英語を使っていた。”sea bream”は通じないことが多い。
ブリと鴨肉。
しんじょう
京都和牛。
〆のお寿司。もうお腹いっぱいだが、ラシュミさんがくれたウナギもいただいた。ラシュミさんが生魚が苦手だということがわかったので、ラシャミさんのお寿司は野菜とウナギにしてくれていた。きめ細かく対応してくれたことに、喜んでおられた。ラシュミさんも、お母さんに「お残しは許しません」と言われて育ったそうだ。日本と同じ。
デザート。
ご馳走様でした。エージェントのときより多いガイド料金をいただき、二日間の飲食は、すべて奢っていただいた。
その上、こんなプレゼントまでいただいた。
帰宅したら11時を過ぎていたが、疲れを感じなかった。膝が少々痛かったが、幸せな気分が優っていた。お二人と交わした言葉が何よりの宝物。これまであまり知らなかったサウジアラビアのことも知ることができた。サウジにもスターバックスがたくさんあるが、今はパレスチナの戦争に抗議して、誰も行かないそうだ。イスラエルに武器援助をしているのはアメリカだから。サウジでは海水を淡水化して使っている。飲み水には使えないが、苦肉の策だろう。あらためて、水資源の豊富な日本に生まれたことの幸せを感じた。
貴重な二日間を過ごさせていただいた。どうもありがとう。着物お茶体験や『都をどり』を楽しんでください。