No Speed Limit

風を感じていますか

Nov 13 レース スタート~仲尾まで

2016-11-27 22:20:39 | Weblog
スタートの号砲の後
前方からゆっくり隊列は動き出す。
自分もクリートキャッチにミスは無く、一回で決まる。

スタートしてしばらくはスローペース。
右端からスタートしたので無理にポジションを変えることをせず、序盤は安全運転。
最初の交差点を左折してからは、内房レーシングの根本さんと細矢さんがいい感じで前へあがっていくので
後ろに付かせてもらい集団の3/2程の位置に。
そのまま集団は45㎞/hから50㎞/h程のスピードで琉球セメントの採掘場脇の海岸線へ。


300人以上の集団ともなると楽にスピード維持ができる。
自分はここでポジションをコース左端に移動。
昨日のコース試走で本部半島一周は右車線にいると危険だと考えた。
集団の真ん中は左右から詰められたり、接触落車のリスクが高い。
右端は自由にポジションを上げたりできるが、スピードの上下が大きいし
車線が狭まる度にストレスがたまるので精神的にも脚も疲れてしまう。
消去法的にポジションが下がってでも安全な位置にいたいと思い
北上する海岸線に出るまでは左端キープと心に決めていた。



そんな矢先、走り出して10分程、
6km付近で”ブレーキ!”の大声と共に急ブレーキ。
少し前方の車線中央付近で最初の落車が!

だが完全に止まる事なくスローペースで再スタート。
周りから、「序盤だから慌てるな、追わなくても大丈夫だぞ~!」と声がかかる。
そのまま無理に踏まず、ケイデンスでスピードを上げる。
直ぐに前方に追いつき、元のように集団は落ち着く。

だがしばらく走った10㎞付近、今度は後方で”ガシャーン”と嫌な音の後に
”落車~!”との大声が響き渡る。
後ろなので影響はないが、こんな短時間に2回も落車?
なんでこんな真直ぐの広い道で落車なんかするんだろう?
さっきから気になってはいるが怪しい動きをする選手は残念だがいる。
確かに先頭付近か最後尾が一番安全。
でも先頭付近に出れる筈も無く、一番後ろまで下がってしまえば
落車後の中切で集団から離脱してしまう。もうタイムアウトは確実だ。



その先の本部大橋では車線が橋上の途中で2車線から1車線に狭まってしまう。
橋の登り口では”ブレーキ”の声と共に前の選手が止まる寸前ぐらいにスピードに!
こちらも追突しないようにと神経を張りつめる。
橋を下り、キープレフトのまま交差点を左折。本部町を北上する。


スタートから30分程、美ら海水族館の入り口を過ぎてのゆるい下り坂だった。
直ぐ右前方で”ガシャーン”という鈍い音と共に前方の選手の肩越し自転車がひっくり変える姿が目に飛び込んでくる。
当然集団は急ブレーキ、”落車~”の怒号が飛び交う。
自分は車線左端をキープしていた為、またその場所がホテルの入り口だった
ので幸運にも車道から歩道に直ぐ逃げる事ができた。
右後方からは更に”ガシャ、ガシャーン”と追突多重事故を連想させる
嫌な音が響く。

全てが一瞬の出来事で振り返る余裕など全くなかった。



歩道から車道へ戻ると、先頭集団は遥か彼方に・・・。
当然自分を含む周りの選手は必至に追いかける。
ここまで脚を貯めながら走ってきたがここで初めて嫌でも全開に。
踏んで回して、スピードを上げる。

かといって闇雲に走れば脚が削られるので
スピード力のある選手を見つけて後ろ張り付き、少しでも脚を休ませる。
この先に少し長めの坂があるから先頭集団も必ず減速する。
慌てない、必ず集団に追いつく。
皆、同じ事を考えるのか横に広がったいて集団は一列棒状に。


その先の坂に入り、今日初めてのダンシングを!
踏まない踏まない、回すダンシング!
自分に言い聞かせる。
登った後に割と長めに下り坂、右車線に出てエアロポジションをとり、こことぞばかりに踏んでまわす。
自然とポジションは前に。
すぐ横へ同じように走る、なるしまのジャージを着たベテラン風の方が
「あんなところでの落車は勘弁して欲しいね」、と声を掛けられ。
「本当ですね、この後もお互い気を付けてがんばりましょう!」と言葉を交わす。


具志堅西のT字路でブレーキがかかり、集団はどんどんコンパクトにまとまってくる。



左折後、緩いアップダウンの繰り返しに。
上り坂のピークでけたたましい救急車のサイレンの音。
目をやると救急車の脇に仰向けで倒れている選手が2名、おそらく市民50㎞の部門選手。
大事に至らなければ良いが・・・。
そういえば根本さん、細矢さんの姿が見えない。
走力がある二人だからずっと前にいるか、
まさかさっきの落車に巻き込まれたのか?
何事もなければ良いのだが。

このコース、本当に気が抜けない。


今帰仁村村を通過するアップダウンの道が続く
ここらで先にスタートした市民50㎞の遅れている選手がチラホラ出始める。
彼らは左端を走っているが、当然速度差があるので油断していると追突してしまう。
前方から「左いるよ~」「左注意」「左」など
声がかかる。自分も目を遠くにやり、遠方の左端にそういった選手を見つければ
後方に向けて「左いるよ~注意して~」と声を発する。

また落車で縦に伸びた集団がだんだん詰まってくるのが分かる。
自分たちも前に追いつき、後ろも追いついてきているようだ。
自分の周りのスペースがだんだん狭まってくる。

そんな中、自分の左側から左通るよ~と大声で威嚇して前出ていく選手が2名。
こんな場所で無理に抜いていかなくても、この先の海岸線にでれば車線も広いし、
集団はそこで必ずリセットされる筈なのに・・・。


とにもかくにも、意思も走力もバラバラで混沌とした集団。
独りで走ればどうって事のないコースだが。
見ず知らずの人間と下り坂をかなりのスピードで並走するなんて。
とにかく脚よりも神経をすり減らした。



今帰仁村から最後の下り坂をやり過ごすと海岸線に。フラットなコースに少し安心する。
フラットになったせいか急にスピード上げて前に行き出す選手も増える。
だが右へ左へ見通しの悪いカーブが続き。突然車線が狭くなったりと油断は禁物。
北上する海岸線で絶対集団は落ち着くから今は無理に前にでたり、
脚を使うのは止めようと言い聞かせる。
とにかく接触や落車に巻き込まれないようにそれだけに神経をつかった。



しばらくすると58号線に出る。仲尾の関門、41㎞地点に。
ここでガーミンではスタートから1時間3分。まずまずだ!
左折し集団は広い車線にでると横へ膨れる。というか広がっていく。
当然、集団は縦には詰まるから遥か先だと思っていた先頭集団は
そう遠くない所に、自分の視界の範疇に見える。

まずは自分の中での第一関門は無事通過と一安心する。





画像はシクロワイアードより

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