怪我というのは大体調子が悪い時に起こる物だと思っている人がいるかもしれない
でも自分はむしろ好調の時に起こる確率のほうが高い。
以前スキーで脚を怪我した時
その年はブーツを新しくして絶好調だった。
とにかくスキーが変わった。
まず何よりも雪の感触がかわり、ターンのイメージが別世界に入った。
ライン取りやスピードも変わったし、時々ポールを滑っていてもスローモーションのように感じられた時もあった。
もう嬉しくてたまらなかった。
本当に怪我するまでは絶好調だった。
しかし今考えればスピードが前年より上がって
自分のポテンシャルがそれに追いつかなくなった事が原因の一つだった事は否めない。
驕りととられるかも知れないがスキーやスケートに限って上達の壁という物をあまり感じた事が無い。
振り返ってみても、成長の進度はともかく、上達はしていたし、前年より今年、先月より今月、昨日より今日と。
練習すればするほど身体を虐めれば虐めるほど自分が変わるのが楽しくてしかたなかった。
でもここに落とし穴がある。
スピードやバランスを伴うスポーツ、スキーやスケートは
ある日突然、昨日まで出来なかった事が
今日、突然出来たりする。
地味な基礎練習や反復練習がある日突然、実を結ぶ。
だがそれはきっかけや偶然の産物で
身体に染込んでいなかったりもする。
そう自分が上のステージに上がった時に必ずしも肉体はそれに付いてきてない。
スキーでは普通3年かかることを1年で出来たりもした。
北海道出身のコーチに
自分が雪国出身のレーサーだと勘違いされた事もある。
まさか26歳からスキーを始めたとは信じがたい事のようだった。
むろんそれなりの努力はした。
しかし同じ結果でもそこにいたる過程がないな為
どうしても付け焼刃的にならざるをえない。
技術の成長に身体の成長が追いつかないのだ
それが年齢的に若くないのだから尚更だ。
急ぎすぎた為に失った物は大きかった。
スピードには麻薬のような魅力がある。
得る為には失う物も多い。
それは肉体だったり、時間だったり、金銭だったり、社会的立場だったり色々だ
でも後悔はしていない。
誰もが体験できる事ではない、
欲したからといって簡単に手に入る物でもない
しかし、それを体験した者、手に入れる喜びは
そこに到達した者でなければ理解できないだろう
スピードとはそういうものだ。
スピードを手に入れる為ならなんでもする
悪魔に魂を売ってでも。
でも自分はむしろ好調の時に起こる確率のほうが高い。
以前スキーで脚を怪我した時
その年はブーツを新しくして絶好調だった。
とにかくスキーが変わった。
まず何よりも雪の感触がかわり、ターンのイメージが別世界に入った。
ライン取りやスピードも変わったし、時々ポールを滑っていてもスローモーションのように感じられた時もあった。
もう嬉しくてたまらなかった。
本当に怪我するまでは絶好調だった。
しかし今考えればスピードが前年より上がって
自分のポテンシャルがそれに追いつかなくなった事が原因の一つだった事は否めない。
驕りととられるかも知れないがスキーやスケートに限って上達の壁という物をあまり感じた事が無い。
振り返ってみても、成長の進度はともかく、上達はしていたし、前年より今年、先月より今月、昨日より今日と。
練習すればするほど身体を虐めれば虐めるほど自分が変わるのが楽しくてしかたなかった。
でもここに落とし穴がある。
スピードやバランスを伴うスポーツ、スキーやスケートは
ある日突然、昨日まで出来なかった事が
今日、突然出来たりする。
地味な基礎練習や反復練習がある日突然、実を結ぶ。
だがそれはきっかけや偶然の産物で
身体に染込んでいなかったりもする。
そう自分が上のステージに上がった時に必ずしも肉体はそれに付いてきてない。
スキーでは普通3年かかることを1年で出来たりもした。
北海道出身のコーチに
自分が雪国出身のレーサーだと勘違いされた事もある。
まさか26歳からスキーを始めたとは信じがたい事のようだった。
むろんそれなりの努力はした。
しかし同じ結果でもそこにいたる過程がないな為
どうしても付け焼刃的にならざるをえない。
技術の成長に身体の成長が追いつかないのだ
それが年齢的に若くないのだから尚更だ。
急ぎすぎた為に失った物は大きかった。
スピードには麻薬のような魅力がある。
得る為には失う物も多い。
それは肉体だったり、時間だったり、金銭だったり、社会的立場だったり色々だ
でも後悔はしていない。
誰もが体験できる事ではない、
欲したからといって簡単に手に入る物でもない
しかし、それを体験した者、手に入れる喜びは
そこに到達した者でなければ理解できないだろう
スピードとはそういうものだ。
スピードを手に入れる為ならなんでもする
悪魔に魂を売ってでも。