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東京の空の下

人にはあまり話せない私の喜怒哀楽を、つらつら書いています

■1/18夜

2009-01-19 09:58:11 | 冬の絵空
今回の舞台の音楽は、初演当時からのものなのでしょうか?
それとも、今回新たに作曲されたものなのでしょうか?

「宗十郎のテーマ」と、勝手になんのひねりもなく呼んでいるあの哀愁に満ちた曲ですが、映画「太陽がいっぱい」のテーマ曲と被るのです。

そして、面を外す時の、宗十郎さんのあの苦渋に満ちた眼差しに、友人を殺して友人に成りすまそうと画策する、あのアラン・ドロンの狂気を帯びた鋭い目つきを思い出すのです。

なんか意図的なものなのかなぁ?
それとも偶然?

さて、前回の観劇から、2日空いたのですが、心なしか、一幕の天野屋お座敷シーンの宗十郎さんにアソビが生まれてきたような?
おかるさんとじゃれあってるんですからね。スマイル。スマイル。
一方、天野屋さんは、倒れるまでがもっと長くなってました。
ほんと、不謹慎なんですけど、また笑っちゃった。。。

そして、ラストシーン近くの天野屋は、スモークの大盤振る舞いでした。照明とあいまって、ある意味とてもリアルで効果的ではありましたが、H列の私の席までけむりが漂ってきたし、あれだけ煙っちゃうと、特に後ろのほうの席の方は見えづらかったのでは?


■1/15夜

2009-01-17 13:47:12 | 冬の絵空
吉良さんのセリフに「思い出し笑いをしながら死にたい」というのありますが、今日のカーテンコールのなおひとくんの笑顔を思い出しては、思い出し笑いをこらえきれない私です。

カーテンコールは、それまでお芝居の役の顔をしていた役者さんが、あっという間に素の顔に戻り、そのギャップにまた驚いたりするのですが、なおひとくんは表情があまり変わらず、緊張したままの顔を見せていました。

でも、ここ何日かの公演では、緊張がとけてきたのか、素の笑顔を見せてくれるようになりました。そして、今日2度目のカーテンコールの時には、私を見て、(正確には、私より少し上あたりの目線でしたが、、、)微笑んだのです。通常は、上手下手両方に公平に目線を向けるのですが、その時は、上手のみだったんです。

もう、勘違いモード炸裂です。
ほ~んと、単純な女ですね。
でも勘違いしたもん勝ちです。
幸せでございます。

■1/14夜

2009-01-17 10:52:21 | 冬の絵空
『蜉蝣峠』制作発表(オリコン) - Yahooニュース

客席に古田新太さんがいらっしゃいました。
たしか、同時期に舞台があったような記憶があったので、本物?って疑心暗鬼だったんですが、『リチャード三世』は19日からで、昼間に『蜉蝣峠』の制作発表があったようです。

古田さんはおひとりでいらしていたようですが、記者会見から堤さんとか、宮藤さんとか連れてきてくださればよかったのに。。。

古田さんは、以前に「冬の絵空」に出演もされています。
どのように感じられたのでしょう?
お話してみたかったです。

さて、古田さんが客席にいらしたからか、新感線の役者さんは心なしか緊張されていたような?

そんな中、なおひとくんは、いい意味でマイペースなように感じました。
きっと、瞬間湯沸かし器的凝り性のなおひとくんの今の興味は、「沢村宗十郎」なんでしょう。 飽きることなく、毎回真剣に舞台を務めています。

一幕の、天野屋のお座敷でのシーンは、演出なのかもしれませんが、いまだに演技が固く感じられ、正直もう少しどうにかならないものか?と思うのですが、あの場以外は、藤木直人が沢村宗十郎を演じているのではなく、沢村宗十郎本人が目の前に立っているような錯覚に陥るほどです。

眼つき、息遣いがとてもリアルで、宗十郎の哀しみや怒り、決意がひしひしと伝わってきて、胸が締め付けられる想いです。

殺陣の場面も、とても迫力があります。
たださえ、手足が長いのに、それに刀を振り回し、ポニーテール(?)が宙を舞ってるんですから、その大きさや華やかさに誰もが目を奪われてしまいます。
橋本じゅんさんが、記者会見で、お客さんの視線がみんななおひとくんに行ってしまうとおっしゃっていましたが、それは仕方ないですよね。

■1/14昼

2009-01-17 10:47:21 | 冬の絵空
わたしにとって、この公演でいちばんいい席で、D列どセンターでした。

とっても楽しみにしていたのですが、世田谷パブリックシアターは、F列まで段差がなくフラットなので、席が互い違いに配置されているとはいえ、どセンターは想像以上に前列に座っていらっしゃる方の頭が気になりました。お芝居の場合は、ライブと違いセンター板付きでないし、プレミアム席は、最前列でない限り、サイドブロックのほうが見やすいですね。

ただ、討ち入りのシーンだけは、ほとんどがセンターで演じられるので、どの席よりも迫力があります。
そして、宗十郎さんがおかるさんを迎えにまっすぐ歩いてくるところは、私を迎えにきてくれたとちょっと勘違いをさせられるような距離で、そこで止まらないでぇ~と切に願ってしまいました。

そうそう、ひとつ、この日ならではのお楽しみがありました。
普通は「新春特別興行だから」というところを「追加公演だから」と言っていました。

■1/13夜

2009-01-15 10:10:50 | 冬の絵空
やっと、丸窓の必要がない席まで前進しました。
やはり舞台が近いと、臨場感が違いますね。
遠くは遠くの楽しみ方があるとはいえ、目の動き、息遣いを感じられる前の席は、格別です。

とはいえ、一度だけ丸窓を使いました。
宗十郎@助六です。
13日は、昼夜の隈取のラインが違ったんです。
なので、今日の隈取もちゃんと見たかったんですよね。
さすがに隈取のラインまでは肉眼ではムリです。
見たら、また違うような?
正しいラインがわからなければ、どこがどう違うのかわかりません。
ということで、やっとこさ調べてみました。

むきみ隈というんですね。

何十年も描いている眉毛だって、いまだに上手に描けない身としては、難しいんだろうなぁって思います。

ちなみに、黄色い足袋も、正しい「助六」だそう。
だから、きっとどこにでも売っているはず。
金色の足袋のほうが、よっぽど珍しいと思うんですけどね。

そうそう、この日生瀬さんは、「足袋」を「靴下」と言いかけて、「その黄色い靴、、足袋」って言ってました。

■1/12夜

2009-01-14 12:01:52 | 冬の絵空
初の1階席。
ずいぶん雰囲気が変わり、新鮮でした。
ファーストシーンも、上階での観劇では、鼓膜をすり抜けていましたが、それなりに理解できるようになりました。
やはり、舞台に近いほうが、物語には入りやすいのは否めません。

殺陣のシーンも迫力がありました。
宗十郎さんが剣を振ってくるくる回るたびに、羽織や袴やポニーテール(?)も宙を舞って、艶やかで美しいことこの上ありません。
友人たちは白装束の宗十郎さんがお好みのようですが、私はこのシーンが好きです。
今日は、鞘に刀を入れるのにちょいと失敗してましたが。。。

そうそう、客席に加賀まりこさんがいらしていました。
「アラフォー」繋がりでしょうか?
還暦をすぎていらっしゃるのに、相変わらずあのようにお美しく凛とした女性には憧れます。一緒にお写真でも撮っていただき、今後の励みにしたかったです。

■1/12昼 

2009-01-14 11:31:09 | 冬の絵空
大阪初日以来2度目の観劇です。
今日は3階どセンター。
3階でも、ブリーゼの2階上部より近く、肉眼でもおおよその表情はわかります。

初日から23本の舞台を経た直人宗十郎は、かなり貫禄が付いてきていました。
初日は諸先輩の後を、一生懸命頑張ってくっ付いていっている感じだったのが、少し余裕が出てきたのでしょうね。
声もずいぶん前に出るようになったし、メリハリもはっきりしてきたような。
千秋楽にむけて、どんなふうに変わっていくのか、とても楽しみです。

3階(じゃなくてもわかりそうですが)正面ならではの楽しみは、最後の最後です。
セットの枯れ木の前に、桜の花の幕が下りてくるのですが、その幕の桜と、枯れ木の枝がぴったり合うのです。
それは、もう見事な満開の桜の木になるのです。
単に邪魔だった枝に、そんな意味があったのですね。

でも、観客にとってあの枝ぶりはちょっと邪魔ですよね。
もう少し考えてほしかったわ。

それからもうひとつの楽しみ。
それは、なおひとくんの足の指が丸窓でよく見えます。
はだしのなおくんを見る機会はなかなかないので、ぜひ!
1階席だとほぼ見えません。

ただ、丸窓にも限度があります。
この日、友人が1階最前列で観劇したのですが、ちょうど目線の高さが足の指だったそうで、よく見てきたそうです。タコとかなくて、きれいな指だったそうですよ。
さすがに丸窓では、そこまで見えません。。


■ボクらの時代

2008-12-15 01:19:04 | 冬の絵空
普段はまず、日曜日の朝7時に起きているってことはないのですが、ちゃんと起きて見ました。そして、午前中に、2回も再放送しました。

とっても、おもしろかったですよね。
トーク番組だと、質問者がいてゲストが答えるわけで、親しかろうがそうでなかろうが、ある程度の節度をもって、あまり踏み込みもせず、それなりに終わったりします。でも、進行役がいないので、会話があっちにいったり、こっちに飛んだり、意見が2対1に分かれたりと、自由自在な感じがよかったです。なにより、3人とも、ちゃんと自分の考えがあって、それを抽象論でなく、的確に話してくれたのでわかりやすかったです。

3人っていう人数も、いいんでしょうね。
今回初めて「鼎談」という言葉を知ったのですが、「3人」と限定された言葉なんですね。じゃあ、4人だとなんて言うんだろうと思い調べたら、ネットでざっと調べた限りでは、「4人」だと、単語がないんです。
おもしろいですよね。
そういえば、三つ巴とは言うけど、四つ巴とは言いません。
他にもいろいろありそうですね。

gooの辞書で「三」で始まる用語検索すると[1292件]、「四」だと[581件] 。
思ったよりは、差がなかったりして。。。

にしても、なんで、なおひとくんはこんな難しい単語を知っているんでしょうね?

トークの内容的には、まだ観ている人が少ないということを配慮したのか、「冬の絵空」の話題が少なかったことが残念でしたし、いかんせん放送時間が短すぎます。

やっばり、ノーカット版を、特典映像に入れてほしいわ。




■明日は討ち入りの日

2008-12-13 13:10:01 | 冬の絵空
明日、フジテレビで朝7時から放送される「ボクらの時代」を、とても楽しみにしています。
なにしろ、「冬の絵空」の作家で、現在はフジテレビの編成部副部長である小松さんと、生瀬さん、なおひとくんの対談です。どんな話が伺えるのでしょうか?

収録時には2時間ぐらい話をされたようですが、OAはわずか30分弱。
全部聞きたいものです。
ノーカット版を、DVDの特典映像にでも入れてくれるといいなぁ。

明日は、舞台上でも、なにかサプライズの演出があるのかしら?
見に行けないので、テレビ朝日の田村正和さん主演の「忠臣蔵音無しの剣」を見たいと思います。
こちらも『新たな忠臣蔵の物語』だそうです。

■ファンゴコロをご考慮くださいませ

2008-12-11 18:48:26 | 冬の絵空
冬の絵空、今日は休演日です。
なおひとくんにとって、長い5日間だったのでしょうか?
それとも、あっという間の5日間だったのでしょうか?


さて、7/50本を終えて、やはり気になるのは、ファンでない方々の感想です。

いろいろな方のブログを拝見しましたが、私が拝見した限りは、厳しい意見が多かったですね。
特に、関西小劇団ファンの方々にとって、藤木直人の演技が物足りないことは、こちらもダテに年を重ねていませんから、理解できます。
脇役ならともかく、主役ってことで、余計お粗末に見えるのかもしれません。

そして、そんな演技を大絶賛している藤木ファンのことが、愚かに見えてもいらっしゃるようです。

確かに、演技はまだまだに感じるでしょう。
声のボリュームも生瀬さんに比べたら7割ぐらいだし、抑揚が乏しく聞こえもするでしょう。
立ち振る舞いも、固く見えることでしょう。
ファンでも、そう思います。

でも、本人もそんなことは重々承知だし、主役だからっていい気になってもいません。諸先輩方の演技を間近で見られることを、学べることを、素直に喜んでいます。

「そ~んな未熟者が、金取るんじゃないよ」ってご意見もあるかもしれません。
もしもそのようなことをお考えの方がいらしたら、ちょっと見方を変えていただくことはできないでしょうか?

この舞台を観にいらしたってことは、御贔屓の役者さんが出演されているってことですよね。
だったら、「藤木に付き合ってあげるなんて、某さんは、なんて懐の広い人なんだろうか」とか、「某さんが藤木主演にも関わらず出演を決めたのは、藤木になにかしらの魅力があるんでしょうね」とか「演技はまだまだだけど、藤木の見眼形は美しいわ」とか。。。
難しいでしょうか?
あの線の細さも、「個性」だと、認めてはいただけませんでしょうか?

脚本をお書きになった小松さんによると、そもそも「冬の絵空」は劇団そとばこまちの、男性5人女性2人の幹部の皆さんから不平不満が出ないように書いた、おいしい役がたくさんあるお話しなんだそうです。
天野屋利兵衛、大石内蔵助、浅野内匠頭、吉良上野介、沢村宗十郎、おかる、順でしょうね。

上演が決まった時、以前の公演の台本を読みました。
沢村宗十郎も重要な役ですが、主役は天野屋ですよね。
でも、藤木直人主演ってことは、脚本を書き換えるのかしら?と思ったのですが、幕が開いてみたら、ほぼ原作通りです。

だから「藤木直人主演」は、所謂「オトナの事情」なのでしょうね。
「事務所の力」云々かんぬんって書いていた方もいらっしゃいましたが、「力」じゃなくて「都合」なんだと思います。「力」だったら、生瀬さんも同じ事務所ですからね。
ほとんどの方は、私がツベコベ書かなくても理解していらっしゃるでしょうが、誤解されるのは、正直悔しいです。

ファンとしての説明は、まだまだ続きます。

なぜ、あの程度の演技で、藤木ファンは絶賛してるのか?

藤木直人のコンプレックスの一つが「声」です。
声が小さく、こもっていて、初めて映画に出演した時、音声さんに嫌味を言われ、かなり傷ついたようです。

それから13年、彼なりにいろいろとトレーニングを積んだようです。
でも、生まれ持った声帯は、そうそう簡単に改造できません。

なので、舞台をやってほしいと思いつつも、いざ初舞台を踏むにあたっての私の一番の心配は「発声」でした。
おせっかいにも、参考になればと思い、鴻上 尚史さん著の『発声と身体のレッスン―魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために』という本も贈りました。

実際に初日を観た印象としては、生瀬さんをはじめ諸先輩方の中に入ってしまうと、まだまだ線の細い声でした。
でも、それでも、以前に比べたら、発声が良くなっているように感じました。
発音も、母音や濁音が時々流れ、気になることがあったのですが、舞台では気になりませんでした。

目や耳の肥えた方からすれば、処々不満もあるでしょう。
でも、ファンとしては、「よかったよ~」って褒めてあげたいんですよ。
「天野屋とおかるに翻弄させられ、破滅への道を突き進んでしまうことになる、哀れな役者の風情を上手に演じていたよ~」って褒めてあげたいんですよ。

そんな、親心ならぬ、ファン心をご考慮いただければ、うれしい限りです。

藤木直人は、きっと、そのうち、皆様方にも褒めていただけるような役者になりますから、その時は、初舞台を笑い話にしてやってくださいませ。