天候も不順、身体も不調で山歩きができない。
冷たい空気に触れると鼻水が出て、そのうちに喉が痛くなってくる。 医者の
診たて(古い表現 自笑)によると「寒暖差アレルギー」だそうで、マスクをして
防御するしか手立てはないらしい。
終日家に引きこもりは精神的に参る。 そこで近くの「石切り神社」参拝ときた。
この程度の歩きならマスクをしての歩行も可能である。
17日 曇り一時雪の予報
近鉄石切り駅からはやや勾配のきつい下り坂(ということは、帰りは登り坂)、圧倒的に
年配者が多いが参道の両側の商店がレトロで楽しく、坂のつらさを削いでくれる。
↑ヨモギうどんが名物で、昼飯に食する。
「石切りさん」は正式には「石切剣箭(つるぎや)神社」で、大和建国の尊が天磐(あめのいわ)
船に乗って哮ヶ峰に天降した際に武運を祈願して剣と箭(矢)を奉納した神社とのこと。 どん
な岩でも切り刺し貫くことができることから「でんぼ(腫物)の神様」とも言われている。
そこからさらに病気全般に効能がある神さまに昇格して、たくさんの祈願者が押し寄せている。
(この日も本社前のお百度まいりをしている人が多かったね)
↑ここのクスノキもまためっちゃ大きい。
神社の説明文では生駒山が哮ヶ峰だとしているが、隣町(交野市)にある「磐船神社」
の付近には「哮ヶ峰」なる地名があるし、磐船の一部と言われる巨岩がデンと鎮座し
て、それをご神体にした神社があるので、その方が本当に思われる。
まあ、先に名前を付けたほうが勝ちである。古代の商標権だわさ。
←すごい巨岩が祭られている。
さらに我が家の近くにある「稲蔵神社」にも降臨伝説の巨石がある。
高さ6m、周囲12mで形状から「烏帽子岩」と名付けられている。
謂れもすごい。 天照大神の孫「にぎはやのみこと」の部下が大和建国のため天降した
磐座。 この手の話の神社は全国いたるところにあり、いわゆる「巨岩信仰」のひとつ。
そういえば5年前に近江多賀神社の近くの「靑竜山」に巨岩信仰」の元祖というものが
あったけ。
「お伊勢さん」の兄貴分「お多賀さん(多賀神社)」の護るご神体岩につき、元祖だと
いう。 しかし立地条件が悪く荒れ放題の磐座で形も悪く、わが町の磐座のほうが
格段と立派である。 この近くにある「稲蔵寺」、これは神社に詣でたえらい僧都に
神から寺を作れとご宣託があって造られたよし。ただし読み名は「とうぞうじ」です。