大学内の学生課が主催のソフトボール大会がありました。
ある大学の1年男が本来とは違う学科で学科対抗のソフトボール大会に出ました。
私の所属している学科は臨床心理学科。
しかし、私は日本伝承うんたらかんたら学科(通称:日伝)で出陣しました。
前日、当日の朝まで霧雨のような雨が続いた日だったが、
1限の授業を「今日は大会延期かぁ…」と、思いながら受けていると
2限の授業中に急激に晴れになり、「これが所謂、ハレ晴れユカイやぁー」と、心の中で叫んでいました。
そんなこんなで、大会直前に我が漫研へ。
そこには色々と準備しておいた小道具が置かれていて着替えもそこでするわけですわ
3時から始まるらしいので、「ヒーローは遅れて登場するべー」と、ダラダラしていたら、
『〇〇君っ! もう、開会式始まってる時間だよっ!』
と、漫研の先輩に言われ、急いで開会式へ(時計を見たら3時5分前になっていて おじさんびっくりだね。
とりあえず開会式には出たよ。 なんもなかったけどね。
ここで、私の装備を紹介しよう。
頭:ショッカーのマスク
体:野球部に所属してた頃に買った練習用ユニフォーム
(背中にはゼッケンをつけ、「にちでん」と記入
足:野球用金属スパイク
手:マイグローブ(俺ブランド
……………気合、入りすぎじゃね?
1回戦:日伝vs臨床心理学科
(去年日伝は臨床相手に2:24とかで負けてるらしい 点数は適当だがボロ負けだったそうだお
とりあえず、私の活躍とエラーと肉が食えなくてぬへっほーで4回表臨床の攻撃が終わった頃には 日伝0点:臨床7点 という引き離されっぷり。
4回裏奇跡が起こった(ソフトボールは5回までらしいお
1アウトになってから、私の前の打順の先輩が出塁
私がポテンヒット。 先輩がアウトで2アウトへ
その次の先輩達がファーボールの連続で満塁
2アウト満塁ktkr
そこから、先輩達が一気にまくし立て
ヒットの連続 ファーボールという卑怯な選択 そこからまたヒットの繰り返し…
気づけば 日伝5点:臨床7点 まで詰め寄り4回裏の日伝の攻撃が終わっていた。
去年のボロ負けを本当に悔やんでいたピッチャーの先輩は大喜びで途中からリリーフで登板
1点入る毎に心から嬉しそうに喜んでいた
私達も大声を出してホームベースを踏んで帰ってくるランナーをベンチで迎えた
「これは、勝てるかもしれない」と、少なからず思いながら最終回を迎えた。
最終回表・臨床心理の攻撃
1番バッターをピッチャーゴロ 1アウト
2番バッター ファーボール
3番・4番バッター 内野ゴロ・フライでチェンジ…
こんなに完璧な守備を見せた回は無かった 日伝は最高潮のテンションで最終回の攻撃に望んだ
このとき、スタメンの全員が「勝てる」と思った。
最終回裏・日伝の攻撃
これからだ これからだっ!
と、皆で声援を上げながら望んだ
しかし、気づけば三振が重なり2アウトへ(三振した先輩は言い訳を言っていたが下手な先輩だったので無視してた しかし、漫研の部長である先輩の方には最大の励ましの言葉を送った 差別は大事。
『野球は2アウトから』
だれか昔の偉い人が言ったのだろう。
このコトバを裏付けるように、私達日伝チームは4回裏で2アウトになってから5点ひっくり返した。
それなら、後2点くらい2アウトから取ることくらい簡単だ
そう言い聞かせ、打順は私の前の先輩へ
その先輩はヒットかファーボールで出塁し、私の出番ですね ktkr
うみゃー と、言いながら打席へ立ち、審判に挨拶。
そしてバットを華麗に振り回し 気合を入れようとした………
パシーン!!!!!!!
ん?????????
ボールがキャッチャーミットに入った音がした。
何か私がバットを振り回していたらピッチャーが投げてたそうだ。
いや、笑うしかないねこれ。 とりあえず、審判の顔を見る。
審判苦笑いw
ノーカンにしてもらいましたよ そりゃ。
そこからピッチャーのコントロールが乱れ私もファーボールで出塁
(出番ないなぁ
私の次の打順の先輩で先輩がレフト前ヒットを打った。
しかし、私が走っているセカンドめがけてボールを投げようとしているっ!!
「やばっ ktkrw」と、思いながらヘッドスライディング
一応セーフw
見てなかったけど セーフだった
んで、2アウト満塁…
「あー こりゃ、勝てるな」とか、本気で思っていた。
そして、私はセカンドベース上で最後のバッターが三振する姿を見た。
試合終了だった。
悔しかった。
開会式で1勝も挙げられてない日本伝承……とかまで言われてた日伝が
去年優勝した臨床心理にここまでやってこれたのに 勝てなくて悔しかった…
だけど、
本当に楽しくて
良い先輩達とプレーが出来て、
嬉しくて
久しぶりに心から喜んだ
皆で笑った
そして、最後に整列して、「ありがとうございました」と言った。
負けたのに、本当に良かった。
何気に練習とかもしていたので、先輩達も顔なじみになっていた気がする(あくまで、気がする
その先輩達と「よくやった」と、慰めあった。
臨床の選手とも挨拶して握手を交わした。
皆、笑顔だった。
そこからは、もう適当だね
福祉何とかのチームと、試合したのだが、
1回裏に1点取られるが、
2回表に私が2塁打を打って2点入って逆転
そんで、ショッカーのマスクが熱くなってきたので
今回の試合最初に出てなかった漫研の部長にショッカーのマスクを渡して私は退場。
気づけば日伝10:福祉2で最終回だった
今まで1回も出てない人が集まって出来た日伝の守備はボロボロで
1アウト取るまで2点も取られていた。
今までスタメンで出ていた先輩達はベンチで立ち、
「あぶなくなったら俺達が出よう」と、言っている。
そう言っていたら、福祉の選手がセカンドフライを上げた。
ファーストランナーは訳もわからず走っていた。
セカンドはフライを取り、ファースト送球
ダブルプレー
試合終了。
日伝、ソフトボール大会史上初勝利
『わああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁ!!!!!!!!!!』
と、先輩達と声を上げながらピッチャーの下へ駆け寄った
何故か、ミッキーの声をやってそうな監督まで駆け寄っていた。
即席でピッチャーを囲み、胴上げをした
格下の相手に勝利をあげたのがちょっぴり心に何か来るものがあったけど、
嬉しかった。
そこから閉会式になり、
貰った参加賞のような商品券にスタメンの人たちのコメント・名前を書いてもらった
やっぱり、皆笑顔だった
これで、私が参加した5月31日のソフトボール大会が終わった。
オチとして…
私は漫研の部室に帰って着替えをして
応援してくれて残っていた先輩達とご飯を食べに行った(部長達は画材を買いにどこかへお出かけしてた スタメンの人たちは更衣室で着替えてたのかなーと思ってた
そうしたら、
「あれ? 日伝のスタメンの先輩ばっかでご飯食べてね?」
…行ったガストの外から中を覗いたところ、コメントの通りの光景が見えた
ハブかぁぁぁぁぁぁぁぁ