ボーイズ・ドント・クライ 2004年12月28日 | きまぐれレビュー mixiの足跡機能に振り回されながら、今日も一日引き篭もっているイデアです。こんにちは。 さてさて、mixiでレビューを書いてみたので今日はそれをこっちでもやっちゃおうと思います。 ボーイズ・ドント・クライ 性同一性障害(♀→♂)の恋愛とその悲劇の結末を描いたドラマ。 現実に起こった事件を元に作られた映画だけに、良くも悪くもリアル。 性同一性障害に向けられる差別の目を克明に描いていると共に、ブランドンを襲ったのは刑務所帰りの荒くれ者である。 日々、性同一性障害という言葉が浸透し、人々の理解も増えてきていると思う。 日本でも戸籍上の性別変更が手続きその他は大変ながら可能になった。 しかし、上辺が変わったところで人の本質は中々変わるものではない。 精神的に不安定だった荒くれ者にとって、積もり積もった鬱憤の捌け口が性同一性障害者に向いてしまった。 日常では普通でも、やはり心の底から差別が無くなる日は遠いのかと思う。 と、以上がmixiに載せたレビュー。そしてここからは万人向けの言葉ではなく 内側の個人的な感想を書きたい。 この話は現実にあったことであり、被害者が性同一性障害であったことから注目を浴びた。 そして、この事件はブランドン・ティーナが性同一性障害者であったから起こった様に紹介される。 しかし、本当の所はどうだろうか? この作品がもしもフィクションで、ドラマ性を重視したならば加害者であるジョンはもっと誠実で社会的立場を持つ男性であった方が良かっただろう。 しかしながら、ジョンは元詐欺師、不良グループのリーダーなのである。 何が言いたいのかって? この事件はブランドンが男であっても起きかねなかったってことですよ。姉さん。 少なくともこの映画を見て私はそう思いました。 単にブランドンが性同一性障害であったことがきっかけにジョンが襲っただけであって、 ブランドンが障害を抱えていなくとも、何かきっかけがあればジョンはブランドンいつ殺してもおかしくない様に見えました。 でもね、私はそこに現実をみるわけですよ。 社会的立場を確立した、例えば市長や知事さんなどは性同一障害に対して理解があるように振舞うでしょうし、それをきっかけに差別することは無いでしょう。 でも、逆に言えば不良グループや犯罪者など、自分中心に生きている人はやっぱり奇異の目を向けるわけです。 ってことはですよ、見かけ上理解がある振る舞いをしていても、内心どう思ってるかわからないんじゃない?ってこと。 哀しいことだけど、性同一性障害が理解されるには少なくとも100年は必要でしょうね。 でも行動しなきゃ1000年経っても理解されない。 性同一性障害の方々、大変でしょうけど誰かが未来のための礎にならなければいけないようです。