最近、思い出そうとしても思い出せないものがありました。
かつて妊婦さんに使っていたものの、そのこどもに影響が出たため
使わないようにとお達しが出たのに、日本はいろんなしがらみで
禁止するのが遅くなったような感じの薬物です。
そもそも妊婦さん自身に異常が出るのではなく、
そのこどもが成長するうちに異常がでる、という
タイプの副作用だったため、発覚が遅れたこともありました。
この薬が何だったのかを思い出そうとすると、
プロスタグランジンという名前がちらちら出てくるのですが
まったく違いました。
知っていたのに思い出せない、というのは
すごく気持ち悪いことだとわかりました。
薬なんてたくさんあるので、せめて名前のかけらか
何の薬かを思い出さないことには調べられません。
最初は堕胎薬だろうと思って調べていたのですが、
しばらくしてからよくよく考えてみると、
妊婦に投与して、生まれた子どもに影響がでているのですから
堕胎薬のはずがありません。
ではなにか、と考えたら、流産防止薬かもしれないと思いました。
そこで、流産防止薬で禁止の薬を調べたら
ようやく見つかりました。
DES(ジ・エチル・スチルベストロール)でした。
それを思い出したら、たまに思い出そうとするものの
意外と忘れてしまうものを思い出しました。
後にまた思い出すよすが、備忘録・備忘メモとして
外部記録に残しておきます。
テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
です。
ちょっとかっこよくて、一番長い物の名前ではないかと
個人的には思っています。
プリンタの感光体あたりに使ったはずです。
なお、テフロン加工のフライパン、で有名な『テフロン』は
『ポリテトラフルオロエチレン』の略であり、
この『テトラフルオロエチレン』のお仲間です。
使わない記憶は意外と薄れて失われてしまうものなのですねえ。