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直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

イラスト:あんたがたどこさ

2008年09月19日 | イラスト(他・趣味)


ミク歌、音景シリーズ用、あんたがたどこさのミクです。
ドコサつながりでドコサヘキサエンの酸の構造式を
背景に入れるつもりだったのをすっかり忘れていました。


◆◆画像08-09-19◆◆
あんたがたどこさミク


今回は、仕事唄ではないので
服も背景もこれだというものがないまま
描いているというのを自分で気づかないまま
描いていたときのストックです。

人物を彩色してからどうしようか迷って、
とりあえずマリっぽいものを
うしろに置いてみることにしました。

そこでマリの模様を調べたのですが、
結構しゃれた感じのものがたくさんありました。
お針子みたいなものを想像していたのですが、
それだけでおさまらないほど、
たくさんの種類があるなんて初めて知りました。
たとえば、あじさいやその他の花。
逆に、花の名前にマリがつくものもあり、
丸くてきれいなものには、
花の名前とマリの模様とで相互作用的なものが
発生していたようです。
昔の日本人のデザインセンスはすごかったんだなあと
あらためて思いました。

ということで、結構自由に描いていいとわかったので、
マリの模様は桔梗をモチーフにしてみました。
大きな星と小さな星を
何個か重ねているのですが、
なんだかフグのお作りみたいに見えなくもないです。
なんとなく万華鏡っぽくできたような気はしていますが
小さいサイズでアナログ調整したために、
頂点の位置がずれていたのがすごく気になります。


マリで調べていたらわかったことは、
もともとのマリは弾まないものだったそうです。
源氏物語かなにかで、弾まないまりをみんなで蹴り上げあった、
リフティングっぽい遊びは知っていましたが、
それがどう変わって今の形になろうとしたのかは
ちょっと興味深いです。

すこし弾むようになったあとは、
それでも弾むものではなくて、
力いっぱい地面に向けてたたきつけたそうで、
手のひらが真っ赤になるものだったとか。
それでも弾まないので、
遊ぶときは膝をついて弾ませたらしいです。

大変よく弾むゴムまりが登場するのはずっとあと。
それまでは家のお飾りにもなった装飾品のマリが、
ただのこども用玩具になった瞬間です。

――という背景を知らないまま描いていたので、
絵は時代考証がめちゃくちゃです。


さて。それとは別に、あんたがたどこさの歌ですが。
ご存知でしたら思い返してみてください。
冷静に考えてみると、なに言っているのか
全然意味がわかりません。

最初は二人の掛け合い形式から始まります。

 Q「あんたがたどこさ?」
 A「肥後さ」
 Q「肥後? どこさ?」
 A「熊本さ」
 Q「熊本(の)どこさ?」
 A「せんばさ。せんば山には狸がおってさ。
   それを猟師が鉄砲で撃ってさ。
   煮てさ。焼いてさ。食ってさ。
   それを木の葉でちょいと隠す」

実際の会話でこんなことやっていたら、
「あんた何いってんの?」
と言われるくらいの脱線ぶりです。
統合失調気味な論理のねじれすら感じて気持ち悪いです。

たとえばこんな。
旅先で電車に乗り合わせた人に訊ねるような感じです。

 「どこから来たの?」
 『東京』
 「東京のどこ?」
 『千代田』
 「千代田のどこ?」
 『永田町。永田町には狸がいてね。
  それを狐が餌で釣って煮て焼いて
  相手を食おうとするわけ。
  処理は裏帳簿なんかでちょっと隠しちゃってさ』

普通の会話でこんな流れになったら、
「そんなこと誰も訊いてない」
「いきなり何言ってんの?」
という言葉をもらうこと必須です。

脈絡もないそんな言葉を
いきなり入れなくてはいけないとしたら、
歌の中の答え手は、よっぽど狸を鉄砲で撃つ猟師に
恨みでもあったのでしょうか。
正直わけがわかりません。


必要あっての調べものは、いろいろ発見があります。

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