直列☆ちょこれいつ

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無い無い尽くしのノートPCでのリカバリ1

2009年12月16日 | ちょこのひとかけ


長くなってしまったので省略しましたが、
正式タイトルは『無い無いづくしのノートPC、
ThinkPad X20で予備のリカバリ用HDDは作れるか』です。

これはここ1週間ほど、わたしが取り組んだ記録です。
書くと短いですが、かなり時間がかかっています。
もくもくと作業を繰り返しながら、
発作的にHDDを道路に投げつけて、
先の尖っているハンマーで貫通させながら
べこべこに叩き潰したくなるのを数十回もこらえました。
数回はマシンも叩き壊したくなったことを
付け加えておきます。


さて。
『無い無いづくしのノートPC、ThinkPad X20で』と
書きましたが、これは別にThinkPad X20に
限った事ではありません。
ここでは適当に『無い無いパソコン』とでも呼ぶ、
能力限定型パソコンには大抵あてはまるでしょう。

実際に何がないかと言えば、
・フロッピードライブ
・光学ディスクドライブ
・サブHDD
・USBブート機能
です。

パソコン自作をする人ならわかると思いますが
この状況は結構絶望的です。
クリーンインストールをするには、
基本的にはCDやDVDといった光学メディアが必要です。
本体にドライブがついていれば、
そこでメディアを読み取ってインストールを
始める事ができます。
もし本体にドライブがついていなければ、
今の新しい機体であればUSB接続の
光学ディスクドライブを接続して
OSのディスクを読むことができるでしょう。

でも、それらすべてがなかったら?
どうやってインストールすればいいのでしょうか。


という話になるのは、最近、父が使っている
ThinkPad X20の不調に端を発します。

安い時に買って使ってぼちぼち使っているのですが、
古いものだけにいつ壊れるかわかりません。
旧IBMのノートパソコンは修理マニュアルがあるので
わたしでも修理はできます。
でも、問題はパーツです。
互換パーツが現在も流通していて簡単に
手に入るものならいいですが、そうでないものが
壊れた場合には、もうパソコン自体が使えません。

そこで、仕方なくわたしがパーツを集めてみたのですが……
結構お金も場所もかかりました。
でもちっとも重要性が理解されません。
こういうのを考えると、会社での修理は
パーツの心配がなくてよかったと思います。
個人でマシン修理を厚くしようと思うと、
失うものばかりが多くなると確信しました。

それはさておき。とりあえず動くマシンのパーツは
丸々1台分確保できました。微妙に動かないマシンも
1台分あります。
保管場所にそれぞれのマシンに同封しようとして、
パーツ状況などを書いた紙の最後に、
『完全可動品』とつけようとして、ふと気付きました。

――これ、OSってどうするんだろ?

デスクトップの部品ならストックは結構あります。
拡張性があるので、マザーボードさえ無事なら
HDDはいくら載せ換えたってそれなりの手順で
元の状況に戻す事は可能です。
でも、ノートパソコンは違います。

考えてみれば、わたしはノートパソコンを
がっちり修理するような部署ではなかったので
基本はデスクトップで、ノートは新しいものしか
直したことはありません。
こんな何も無いノートの予備HDDを作るなんて
どうしたらいいのでしょうか。
ちなみに会社では場合によっては
HDDデュプリケータ的なもので、マスターHDDから
ガシャポンガシャポンではいでーきあーがり
なこともありました。

とりあえず、今はゼロから作る事は考えません。
考えたくもありません。
今動いている奇跡を噛み締めながら、
内蔵HDDを引っこ抜いてデスクトップに繋げ、
バックアップソフトでバックアップファイルを作ります。
それを空の2.5インチHDDに解凍して
コピーを作ればほーら簡単!
あっというまに予備OSの載ったHDDができあが……り……
ませんでした。

おかしいです。
書き込まれているデータサイズを見てみても、
元のHDDと複製HDDに差はありません。
でも、複製HDDで起動しようとすると、
BIOSチェックのあと黒地に左上に白いバーが出て
ぴこぴこ点滅しているだけです。
これは……HDD不良か、マスターブートレコードの
不良でしょうか。

そんな単語で調べてみると、その可能性もあるようす。
とりあえずMBRの修復でも……と思いますが、
方法としては回復コンソールが必要だそうです。
このマシンはwindows2000が乗っていたので
windows2000のCDが必要になりますが――
もちろん、起動してもいないしCDブートもできないので
その手段は使えません。

とりあえず、もしかしたらUSB接続で、
別のマシンでバックアップファイルを作ったのが
悪かったのかもしれないと、
今度は動いているノートに移植用のHDDを
USB接続にしてつけて、Cドライブの内容を
HDDコピーソフトで丸ごと移植してみました。

完了後にCドライブを抜き、移植用と入れ替えます。
そして動かしてみると――結果はさっきと同じです。
こっちのHDDは動作音が正常かどうか
自信がもてなかったので、無事なもう一つを出して
おなじく作ってみますが、結果は変わりません。

なぜ? と頭をひねると、
昔もデスクトップで似たような症状にであったことを
思い出しました。
たしかあのときは、HDDコピーソフトの起動用スペースを
削除し、作りなおすことで力技風に回避できたはずです。

ということで、普段はディスク起動しかしないので
インストールはしたことのないHDDコピーソフトを
いったんサブにインストールし、
OS起動前に起動する割り込み設定をかけました。

さて、OSがストップする前にHDDコピーソフト画面に入り、
HDDコピーソフト領域を削除……してしまったら、
HDDコピーソフトが起動しなくなることに思い至りました。

たぶんHDDコピーソフトを削除して、
領域を確保しなおせば直るはずなのに、
CDブートもFDDブートもUSBブートもないせいで、
削除ができないのです。
せめてデュアルHDDで動かせるのであれば、
データ用HDDから起動して、OS用HDDをリカバリできるのに。

どうしたものかと調べていると、
特にこれだという情報はありませんでしたが、
外付けでリカバリすると起動ディスクには
ならないこともあるかもしれないというのを見つけたので、
2.5インチを3.5インチに変換するコネクタをつけて、
サブマシンの中に入れてリカバリしてみました。

すると今度は、リカバリ最中にデータエラー。
なんとなく異音がしていると思ったのですが、
やっぱりおかしいものだったのかもしれません。
そこでもう一つのほうに移し変え、
リカバリをじりじりと待ってから
ノートに載せかえて起動してみますが立ち上がりません。

でも、最初は黒地に白地アンダーバーが
左上で点滅するだけだったのが、
なぜか上から二行あけて点滅するようになりました。
なにかは変わったようですが、なんなのかがわかりません。
そもそも両方とも出所はデータ確認用として
おまけでついてきたものなので、
もしかしたら両方のHDDが壊れているのかもしれません。

もううんざりしてきて、精神的にへとへとだったので
いつか壊れた時にこんな作業をするのかと思うと
いっそノートを破壊したい衝動にも駆られました。
でもぐっとこらえて、他のことを考えます。

とりあえずHDDの容量は、最低4ギガあればどうにかなります。
一応値段を調べてみると、
通販価格は20GBからで2500円程度のようです。
お金も出ない修理の予備パーツのために
わざわざそんなお金は出したくありません。
そんなのを買うくらいなら――
いっそ、フラッシュメモリーにゲタをかませて、
IDEの2.5インチとして動作させるのはどうでしょう。
最近はフラッシュメモリーも安くなっていますし、
一度ゲタさえ買ってしまえば、OSを入れたメモリーは
まるで銃のマガジンを入れ替えるように換装できて
省電力で省労力で、しかもかっこいいです。

というところで、ここまでの作業で
丸二日ほどつぶしたもののどうにもならず、
コンパクトフラッシュカードと
CFカードをIDE2.5インチに変換する基盤を通販で
注文しました。値段は合わせて2500円くらいでした。


続きます。
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