直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

スサノオはなぜ八坂なのか

2018年03月10日 | ちょこのひとかけ


調べ物というのは、調べているうちに別の何かが目に付いて
それがおもしろそうだとついそっちに向かってしまうので
なかなか目的のものが調べられなくて困ります。

今回は別のものについてしらべているうちに、
八坂神社が目に留まりました。
八坂といえばスサノオですが、どうしてスサノオは八坂なのでしょうか?

八坂神社には、
『外人がやってきて、その名前が八坂になったから』
なんて話もありますが、こういうとってつけたような話は嘘です。
『八つの坂があったから』なんていうのは、
もう考えるまでもなく、幼稚園レベルの嘘です。

ほかの場所を見てもスサノオは八坂なのですから、
八坂自体になにか意味がなくてはいけません。
わたしはそこをこそ、知りたいのです。

というところでいろいろ調べていたら、
素桜神社というところを見つけました。
ご祭神はヤサカトメノミコトだそうで、ここにヤサカが入っています。

見てみたら、そこには伝説として、スサノオがここにやってきて、
植えた桜が根付いたというものがあるそうです。

さて、この伝説は本当でしょうか?

本当か嘘かのどちらかで答えろというのならば、
これは『本当』だとわたしは言えます。

……こういう話が知りたいし、おもしろく思うのです。

今までの経験上、スサノオはヤサカが絡みます。
そこにヤサカトメノミコトとあるので、
おそらくスサノオの関係者の神様だろうと考えられます。

そこで伝説を見ると、『スサノオが』とあるので、
やはりヤサカはスサノオがらみだと確信が深まります。
加えて、『スサノオ』の漢字のひとつ『素』が入っています。

話では、スサノオの娘は『コノハナサクヤ』で、
『コノハナサクヤ』の花は桜だと伝説では言われています。

そしてこの神社の名前も、桜。
完全にスサノオがらみです。

だから、この神社の伝説は、
・素桜でスサノオとその娘の桜。
・ヤサカっぽいスサノオとヤサカトメノミコトが祭られていて、素桜神社。
何ひとつの間違いのない、すごく気持ちのいい話です。

一方、八坂神社では、
・祭神はスサノオ。
・関係ある外人の名前に八坂ってあるから八坂ってついたんじゃない?
・八本の坂があるから八坂ってついたんじゃない?
なんて言うわけです。

どっちが正しくて、どっちが考えるべきものかは、一目瞭然でしょう?

では、ヤサカとは結局なんなのか。
伝説ではコノハナサクヤの花は桜だと言われているけれど、
やっぱり正しいのか。
なぜ桜だと断言できるのか。

結局今のところはぜんぜんわからないどころか、
考えるべきなぞが増えてしまいました。
が、わたしの研究はだいたいこんな感じです。

神社はこういうほのめかし伝説や縁起をかなりもっています。
こういう話を集め、人や物、行動などで分析していくと、
たまに話が一本にまとまって、本当の由来の場所や名前が
見えてくることがあるのです。
邪馬台国に関する神様も、そんな感じで見つけました。

昔だったらいちいち調べにいかなくてはいけなかったのに、
今では情報があるものは、インターネットで見られるのが
本当にものすごく便利になったと思います。
まあ、なかったらわたしもこんなめんどくさいこと
やっていなかったと思うので、出発点が逆ですが。

頭の中でいろいろと推理を進めながら物を調べるのって
ほんとうに楽しい行為です。
でもいったん思考に引き込まれると、もう大変。
なによりもそっちのほうに夢中になってしまうんです。

どうしてこうなんでしょうねえ。


追記:
なぜヤサカがスサノオと関わるのか、どこが発祥の地なのか、
解読に成功しました。
気になる方はトップあたりをどうぞ。

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