家族で夕食をとっているとき、ふと横を見ると、
台所の方に向かってとぶ、大きな物体が見えました。
ちょっとこげちゃで大きかったので、
『蛾かなあ。追い出さなくちゃなあ』
と思いながら目で追っていたのですが。
冷蔵庫の扉に止まって羽根を畳む姿をみた瞬間、
思わず顔をそらしました。
あれです、アレ。
右手は心臓を握るように、胸部を握り締め、
恐ろしさに顔も戻せず、声も出ませんでした。
最近はあらかじめ倒しておくタイプの薬を置いてあるので
夏の間も、入りに1匹、中間に1匹見ただけだったのですが。
最後にこんなのに出会ってしまうなんて。
とりあえずどうにか存在を伝えられたので
わたしは退避していましたが、残念ながら取り逃したそうです。
でもその間に対峙する父に飛び掛ろうとしたりと
ずいぶんアグレッシブだったようす。
しばらくの間台所あたりが恐ろしくたまりません。