初同人誌が刷り上ってきました。
表紙はこんな感じです。
◆◆画像09-08-10◆◆
タイトルは『夏色少女とソーダ水』。
コンセプトは
・夏
・ポニーテール
・黒髪
・セーラー服
・女の子
・ポニーテール
・囲碁
です。
メインに黒髪ポニーテールでポニーテールな
セーラー服 夏少女のしろくろ囲碁漫画が一本。
あとはベジェからのカラーCGをまとめた、
総天然色が24pで、全36p。
先着10人まで同じ絵柄のポストカードが
おまけにつきます。
――というのは冗談です。
なんだかこの時期そんなのばっかり
わさわさ見かけるので、
皆のすなる同人報告といふものを、
我もしてみむとてするなり。
（わたしの中の紀貫之 談）
そもそものきっかけは
HDDの整理をしている際に
未彩色のイラストを発見したことに始まります。
昔描いたときに、体のイメージはできていたので
すんなりいって意外と気に入っていたのですが
いろいろあって手付かずのまま。
このまま封印というのもなんだかさみしく思って
彩色してみることにしました。
もともとはダウンロード用pdfあたりで
表紙に使うかもしれないと用意したものなので
絵の本願を成就させるために
表紙っぽいものを目指して作業開始。
下絵は昔のわたしなりにかなりがんばっては
いましたが、顔の古さとゆがみが気になったので
まずは印刷して顔や左タレの髪などを
描き変えてスキャンしてみます。
塗りに入ると困ったのはパーツの対比です。
最近のわたしの手法では、エリと腕袋の色を変えて、
体幹部と差異を出してごまかすのがもっぱらですが、
セーラー服ではそれができません。
かといって色が分かれていないと、
人の認識の都合上、変な形の服に
見えてしまって台無しになってしまいます。
そこで考えた末、グラデーションでなくアニメ塗りで、
一部分だけカゲをつけました。
もし基本が黒の服だったら……
どうしていたのかは考えたくありません。
下描きでは右腕は隠れることになっていたので
上腕までしか描いていませんでしたが、
だいたい塗り終わって背景に入り、
構図などをいろいろ考えていたら
どうしても右腕が必要になることが
明らかになりました。
でも、いまさら印刷して腕を描き足す、
なんてことできません。
オモ線がある絵ならともかく、
ベタ塗り絵は輪郭もわかりにくいし、
印刷にインクを異様に消費するからです。
とりあえず前腕を適当に足してみますが
パースごころなどないわたしだけに
むしろないほうがいいようなものしか描けません。
そこでとりあえず鏡を見ながら
腕を描き足すことにしたのですが、
ふと気づきました。
……これ、写真に撮って
トレスしちゃえばいいんじゃないの？
ということで撮影ののち、トレス。
サイズや形の面で合わないかと
思いましたが、これがどうして
なかなかしっくりきました。
ただこれも肌色ベタだけでは手の形も一切わからず、
変な物体になってしまったので
カゲを入れてみることに。
でもどこまでカゲを入れて、
どこまで手の形に近づけるのかは大変苦労しました。
いったん完成したものの、影の色が濃く感じたので、
首のカゲよりも浅く変更。
腕もひじの位置がかなり下だったので
上に移動して、セーラーのソデも変更しました。
背景はとりあえず、わたしのミクの
基本色で塗りつぶしてみたらとても気持ちよくて、
しかもソーダっぽいイメージも浮かんだので
その方向を狙います。
最初はおはじきチョコと碁石を
かけただけだったのですが、
ソーダの泡と碁石もかけてみました。
初期案では、神社の階段のようなところを
駆け下りているときに胸ポケットに入れた
チョコがこぼれでる場面だったのですが、
できあがってみたら背景はないけれど、
こう――『イラスト』っぽい感じに
なっていてよかったです。
それから、今回気づきました。
わたしは 黒髪、ポニーテール、セーラー服が
かなり好きだったということに。
それが全部入っているのですから、
道理で今回、描くのが楽しかったわけです。
配色や全体の感じなど、
見直して自分で気持ちよく思えて、
個人的には会心のできと言いたいです。
ベジェ絵を描きはじめて、いつか自分で
描きたいと思っていたような絵の一端に、
指の先で触れられた気分でした。
所要時間
・線画：不明
・彩色：09-08-06 7時間半
