直列☆ちょこれいつ

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自作コントローラーへの挑戦

2013年11月23日 | ちょこのひとかけ


大体において、パソコンをやっていると手がたりません。
そもそもキーボードは2本の腕で使ってこそ
最大の機能を発揮するのに、マウスの操作も必要になってくるからです。

左手をキーボードショートカットに構え、
右手でマウスを操作していると、
エンターキーとテンキーを押すのがすごく面倒です。
個人的にはテンキーと、テンキーエンターは左にあったほうが
使いやすいのではないかと思います。

そんな感じのパソコンの使い方なので、
わたしはUSBのコントローラーを床において、
足でもちょっと操作しています。
が、元々手用に作られたもの。意外と使いづらいです。

その後、データ入力をしていたら、
どうしても不便さがたまってきました。
エクセルなら、上マスを直下にコピーとか
左マスを右にコピーとかは簡単にできますが、
ユーザーインターフェースを考えていないソフトを
使わされているので、めんどくさいキーが必要になります。
とてもではありませんが、左手をキーボード、
右手をマウスに乗せていて使えるものでもありません。

せめて、頻繁に出てくる上コピー、左コピーは
手を使わずにやってしまいたいところです。

というところで必要に迫られたのが足用コントローラー。
小さいと足の指で誤プッシュがあるので、
大きくて間隔が広いものが欲しいところです。

でも、フットコントローラーで検索したら、
売ってはいるものの、ものすごい値段です。
それなら、といっそ作ってみることにしました。

とはいえ、コントローラーの自作……というか、
改造なんて、かつて海腹川背用コントローラーを作ったぐらいなので
とりあえず検索して学んでみました。
すると、作り方をもっとも適当にすると、
板に穴を開けてスイッチをねじ込み、
コントローラー基盤に配線して終了、という感じでした。

文字にしてみると簡単すぎるほど簡単ですが、
この一番の問題は、穴あけでした。
押しボタンスイッチに必要な直径の穴を
あけるなにかがなくてはいけません。

まず考えたのがホールソーです。
ホールソーはホール+ソーで、穴のこぎりです。
わかりやすくするなら、円カットドリルとも言うべきもので、
ドリルを回転させれば規定の穴がひとつ開けられる道具です。

わたしも一個持っていますが、サイズが決まっている分には
とても使いやすくわかりやすいものです。
でも、押しボタンスイッチの直径のものを買って、
その後にそのスイッチが販売中止になったり
規格が変わったりして径が変わってしまえば、
そのホールソー自体が無駄になってしまいます。

というところで考えたのが、円カッター。
そういえば紙には好きな大きさの円が切れる、
円カッターというものがあったはずです。
同じものくらい、大型の電動工具用に出ていてもいいでしょう。

そういうものがないかと調べてみたら、
自在錐、自由錐といったものが出てきました。
役割は円カッターと同じようなものです。
それを買おうとしましたが、ものすごい値段です。

片刃と両刃があって、もちろん高いのは両刃。
しかたなく片刃でもいいやと思いましたが、
買う前にふと気づいたら、片刃だとあけられる穴のサイズが
4cmくらいからしかありませんでした。
ボタンは2.5cmくらいです。
両刃だと2センチくらいからあけられるようですが、
そんなのに5千円も出せません。

しかたないので、小さめのホールソーでも買って
入らなかったらやすりで穴を広げようと思い、
オークションをチェックしていたところ、
終了したオークションのページに、
似たようなカテゴリのアイテムが表示されていました。
その中に、タケノコドリルというものを発見。

そこではじめて知りましたが、タケノコドリルというのは
みためが北海道の細いタケノコみたいな形をしているドリルビットで、
直径が違う数種類の穴を、一個のドリルビットであけられてしまう
道具だそうでした。

これならいけるかもしれないと、悩みに悩んで心を決めて、
タケノコドリルを使ってみることにしました。

オークションは高かったので通販で購入。
何に穴を開けようか考えましたが、
一個めは失敗するのが常なので安いものをと考え、
前に買って失敗したMDF板を使ってみることにしました。

なお、この板が厚いため、はめ込み式のボタンは使えなくなり、
ナット止め式のボタンにしています。

板に中心点をあけ、タケノコのサイズに気をつけながら、
上からと下からとあけていきます。
とりあえずあけたら表裏で段々ができていたので
しっかりははまらないだろうという予感がします。
ボタンが届いてからはめてみようとしても、やっぱりはまりません。
そこで、カッターで削ってサイズをそろえました。
やすりじゃなくて処理できたのはよかったです。

はめてみたのが、これ。


◆◆画像13-11-23a◆◆



適当に作り始めてサイズが今ひとつわからないので
こんな形です。

とりあえずボタンはよさそうなので、
あてずっぽうに加工を開始します。

とりあえず縦が長すぎなので半分に切り、
重ねる感じにします。
足で踏むので、厚みがある箱よりも、
坂のようになっているほうがよさそうです。

となると低い側のねじ止めなどに工夫がいります。
二度とあかないなら釘止めで充分でしょうが、
またあけることを考えるならそうはいきません。
下側にはちょうつがいでもつけて、
開けるようにしたほうがよさそうです。

あとは上。
上はどれだけ開かせればいいのかもよくわかりません。
とりあえず安上がりにしたいので、サランラップの芯でも
挟み込んで厚みをとろうと思っていたのですが、
家の金具類のところをさがしてみたら、
おそらく棒の取っ手が出てきたのでそれを採用します。

加工してみると、MDF版はおがくずを硬くしたもの、
もしくは落雁風のもの、またはダンボールが硬くなったもの、
という印象なので、木ねじ止めは向かない気がします。
保持力がない分は、ボルトを通して裏をナット止めにしたほうが
安心だと思います。

大体はそれで問題がなかったのですが、
ちょうつがい部分はナットが干渉して
おもったより隙間が開くことになってしまいました。
もっと薄いナットがあればよかったと思いましたが、
家にあった間に合わせで作ったのでしかたありません。

そんなこんなで、中古で買ってきたUSBゲームパッドをばらして
基盤に半田付けしてボタンにくっつけ、
動作テストをしたら被覆をつけて完成です!


◆◆画像13-11-23b◆◆



↑外から見た図。4ボタンで、斜めになっています。
手前の穴は前回使おうとして失敗したもの。


◆◆画像13-11-23c◆◆



↑中身。ちょうつがいで上下の板をとめ、
取っ手の金具でボタンの足と基盤がぶつからないように
高さを出しています。

使ってみたら反応したので、今回の工作は成功でした。

基盤の接点部分がむき出しで、はんだが簡単に乗ったのも
成功した要因だと思います。
これくらいの、自分で回路を考えないで済み、
適当にはんだ付けしたりする程度の工作が
いまのわたしの限度のような気がしました。
こういうのはおもしろいです。



●今回かかった費用

備品
・ワイヤーストリッパー 1000円
・タケノコドリル    1500円
消耗品
・MDF板         105円
・コード        105円
・基盤         105円
・ねじ         100円
・ボタン(4個)     600円
・送料など       500円

部品だけなら1000円くらいですが、
工具が2500円だったので合わせて3500円。
これ一個作るだけならまったく割りにあわなかったことに気づきました。
やっている最中は失念していましたけれど。

二個目からは材料費だけで作れるので値段は楽になりそうですが、
ゲームのために作りたかったのに、そのゲームが終わってしまうために
作る意味がなくなってしまいました。
いろいろ悲しいです。

今回一番役立ったと思ったのは、ワイヤーストリッパーでした。
今までは細いコードは再利用できずに捨てていたのですが、
ワイヤーストリッパーを買ったら、簡単に剥けて普通に使える
導線にすることができたので、とても便利でした。
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2 コメント

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Unknown (あまね)
2013-11-24 18:03:43
ゲームでのHP回復連打や、スキャナ読み取りでのスキャナ動作など
あればあったで意外と使い道があります。
陣中見舞い (Kayozou)
2013-11-23 22:04:54
手だけじゃ足りず、足用のコントローラーも必要とは
どんなゲームをしているのでしょうか?

お忙しさ、お察し申し上げます。

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