一級建築士事務所 One by One  森永勉

以前、東京で経営していたNPO法人建築不動産なんでも相談室は閉鎖しましたが多くの相談があり改めて対応する事としました。 

★「手描き友禅」の作品できました。

2022年04月25日 | ★染もの
<クリスマスリース完成>
友人への贈り物として、友禅染をしました。
私が友禅染を習った「鈴木勝久先生」の図柄ですが大変難しく再チャレンジです。




👇先ずは下描きに「糸目作業」糊を筒に入れ線を描きます。(これは大事な作業です!)
 ケーキ屋さんで「お誕生日おめでとう」の文字を書く時の感じです。





👆拡大するとこんな感じです。糊の柔らかさが分かりますか?


👆裏から見るとこの様になってます。(布を張っているのは「伸子」という道具です)

👇これから色を付けています。「色差し」という工程です。
 名前の通り、色を塗るのではなく、繊維の隙間に色を刺す、刷り込むかんじです。
 道具は👇こんな感じです。一番奥の棚にある刷毛を使いますが主に「片刷毛」を使います。


👇私は周辺の同系色から塗っていきます。同じ色は二度と作れないので一気に作業します。


👇色差し完成です。


👇友人へ差し上げるので、ミスが無いよう同時進行で二枚作成しました。
 1枚を差し上げ、もう一枚は事務所へ飾ります。
 私は畳の上が作業しやすいので、こんな感じで進めてます。


👇次は、「伏せ」の工程です。糊で絵柄を被せます。
 これは周りの地(周囲)を塗る作業には必要な工程です。
 この伏せをしないで地を塗るとムラが出来たり、
 せっかく塗った絵柄に下地の色が混ざるので、それを防ぎます。


👇伏せが乾かないうちに「おがくず」を上から振りかけます。
 これも下地の色が飛び散らない様に保護する為です。


👇下地は一気に仕上げます。これが一番緊張する作業です 「地塗り」作業終了。 


👇裏から見たらこんな感じです。 
 図柄が見えるので大まかなイメージや仕上がりが想像できますね。

👆この後、蒸し器で約50分程度蒸しあげ、
 熱を取ったら水洗いし絵柄の糊を落とします。
 (これを川でやると、あの有名な「友禅流し」の工程となります)
 糊を落としたらその後に綺麗に伸ばして、絵柄にお化粧差しをして完成です。

👇これが完成品です。


👇おまけ、以前作成した葛飾北斎の「鷹」を額装してみました。

おしまい!




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