高齢な両親が心配！

ガラガラの車両。

昼間の電車内です。

いつもならラッシュでは無いけれど、すぐには座れない。前の人が降りたらちょっと座ろうかな？という程度は人がいる時間帯です。

東京都で連日3桁の感染者が判明し(その背景に何倍か？)、追跡が出来ない人ばかりである事実と、余裕だったはずの今のニューヨークの姿に明日の東京を見ているのかもしれません。

本当ならわたくしも自宅に籠っている予定でした。

朝、実家の母が電話をかけて来て

「今からあなたの所にパパと行くわー」

と嬉しそうな声で言うのですよ。

ちょ、ちょ、待てよ！(キムタク？)

何言ってるの？

電車で？

高齢者二人でフラフラ出歩いちゃいけないって、あれほど大騒ぎしているでしょ？！

「あら、私たちは大丈夫よ。」

(絶句)

なんで来ようと思っているの？

「あのね、良いー物が買えたの！

あなた、お仕事でいろいろ出かけているから心配していたのよ。そうしたら…」

どうも、亜塩素酸水溶液の原液を買ったから、わたくしに渡したかったらしいのです。

ううう。

それは、わたくしが 欲しかったものではないですか！

いろいろな所の除菌消毒は、次亜塩素酸ナトリウム(つまりハイターです)で作った希釈液で良いのですが、手や指には使えません。

アルコール消毒は良いのですが、残り少ないし手が荒れる！

ということで、厚労省のお墨付きは無いものの、石鹸で洗った後の仕上げ消毒用にと、手が荒れにくいそれを探しておりました。

ほ、欲しいわ！

嬉しいわ！

それは確かに”良いーもの”だわ！

でもリスクの高い高齢者両親を、ウソウソ出歩かせる訳には行きません。

わたくしが受け取りに行くことにしました。

しかし、直前に新幹線で出張に行っていたわたくしです。わたくし自身も両親のリスクになりかねません。

実家に着いたら庭に回り、受け取って早々に帰りました。

上がりなさい、上がりなさいの大合唱を振り切って帰るのは辛かったわ。

そして帰り道。

母が、どこでこれを手に入れたのかの話を思い出して怖くなってしまったのでした。

デパートの外商さんが持ってきたのですよ！

ご挨拶にーとか言って上がり込んで(いや、上がりなさいって言ったのでしょうけれど)。

この時期大変だとは思うけれど、高齢者に濃厚接触するのは避けていただきたいわー。

喜んでお喋りしてしまったであろう、両親の事がとてもとても心配になりました。

(外商の担当さんは長いお付き合いとはいえ)

※そんな暢気な事を書いていたら、とうとう緊急事態宣言が出そうですね。