解剖学

2007年4月から

大腿の屈筋

2007-04-17 11:23:13 | Weblog
大腿の後面には半腱様筋・半膜様筋・大腿二頭筋がある。
半腱様筋と半膜様筋は膝窩の内側を、大腿二頭筋は外側を通る。
半腱様筋・半膜様筋・大腿二頭筋の長頭は坐骨結節から起こる。
大腿二頭筋の短頭は大腿骨から起こる。
半腱様筋・半膜様筋・大腿二頭筋は坐骨神経に支配される。

解剖実習8のために

2007-04-17 11:07:38 | Weblog
頚膨大を上肢に至る神経が出入りする。
腰膨大を下肢へ行く神経が出入りする。
脊髄神経節は脊髄神経の後根によってつくられる。

中殿筋と小殿筋は大転子につく。上殿神経支配。
大殿筋は殿筋粗面に着く。下殿神経支配。
梨状筋は仙骨の前面から起こり、大転子につく。

上殿神経は仙骨神経叢の枝で梨状筋上孔を通る。中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋に分布。
上殿動脈は内腸骨動脈の枝で梨状筋上孔を通る。
下殿動脈は内腸骨動脈の枝で梨状筋下孔を通る。
下殿神経は仙骨神経叢の枝で梨状筋下孔を通る。大殿筋に分布。

坐骨神経は仙骨神経叢の枝。膝窩の近くで脛骨神経と総腓骨神経に分かれる。
脛骨神経は下腿の屈筋群を支配する。
総腓骨神経は深腓骨神経と浅腓骨神経に分かれ、深腓骨神経は下腿の伸筋群、浅腓骨神経は腓骨筋群を支配。

双子筋は内閉鎖筋を上下から挟み、大腿骨の転子窩につく。
内閉鎖筋は上、下双子筋によって挟まれる。大腿骨の転子窩につく。小坐骨孔の縁で直角に曲がる。
大腿方形筋は坐骨結節から起こり、大転子の下部につく。

大腿二頭筋の長頭は坐骨結節、短頭は大腿骨から起こり膝窩の外側を通る。坐骨神経支配。
半膜様筋と半腱様筋は坐骨結節から起こり膝窩の内側を通る。坐骨神経支配。

薄筋は恥骨から起こり、脛骨の内側面につく。閉鎖神経支配。
大内転筋は内側広筋との間に内転筋管をつくる。
(内転筋)腱裂孔は内転筋管の出口。大内転筋の腱弓と大腿骨がつくる。

膝窩静脈は前および後脛骨静脈が合流してつくられる。

下腿三頭筋のうち腓腹筋は大腿骨の内側上顆と外側上顆、ヒラメ筋は腓骨と脛骨から起こる。脛骨神経支配。
腓腹筋とヒラメ筋は合一して踵骨腱(アキレス腱)となる。踵骨に停止。
足底筋は大腿骨の外側上顆から起こり、踵骨腱の内側縁に加わる。

内側腋窩隙と外側腋窩隙

2007-04-16 17:14:10 | Weblog
小円筋と大円筋と上腕三頭筋の長頭で出来る
三角形の隙き間を内側腋窩隙、
小円筋と大円筋と上腕三頭筋の長頭と上腕骨で囲まれた
四角形の隙き間を外側腋窩隙と呼ぶ。

内側腋窩隙を肩甲回旋動脈、
外側腋窩隙を後上腕回旋動脈と腋窩神経が通る。

解剖実習7のために

2007-04-16 11:02:35 | Weblog
上腕三頭筋の長頭は肩甲骨の関節下結節から、内側頭と外側頭は上腕骨から起こり、尺骨の肘頭に停止する。内側頭と外側頭の間を橈骨神経が通る。

前鋸筋は肩甲骨の内側縁に停止する。下部の起始は外腹斜筋の起始と鋸歯状にかみ合う。長胸神経支配。
大・小菱形筋は肩甲骨内側縁に停止する。第5頚椎ないし第5胸椎の棘突起から起こる。

棘上筋は棘上窩から起こり、上腕骨大結節につく。肩甲上神経に支配される。
小円筋は肩甲骨の外側縁から起こり、上腕骨の大結節に停止。腋窩神経支配。
大円筋は肩甲骨の下角から起こり、上腕骨の小結節稜に停止。肩甲下神経に支配される。

固有背筋は脊髄神経の後枝を受ける。脊柱の両側にあり、脊柱と頭を動かす。胸部と腰部では腰胸筋膜に包まれる。

板状筋は頚椎ないし胸椎の棘突起から起こり、頭板状筋は乳様突起、頚板状筋は頚椎の横突起に停止。
腸肋筋は腸骨稜から起こり、肋骨と頚椎の横突起に停止。
最長筋は胸最長筋、頚最長筋、頭最長筋。頭最長筋は側頭骨の乳様突起に停止。
横突棘筋は横突起から起こって上行し、棘突起に停止する筋の総称。半棘筋、多裂筋、回旋筋

大後頭直筋は軸椎、小後頭直筋は環椎から起こり、共に後頭骨に停止する。
下頭斜筋は軸椎の棘突起から起こり、環椎の横突起に停止する。
上頭斜筋は環椎の横突起から起こり、後頭骨に停止する。

椎骨動脈は鎖骨下動脈の枝。大後頭孔を通って頭蓋腔に入る。
後頭下三角は大後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋に囲まれ、椎骨動脈、後頭下神経が通る。


腕神経叢の枝

2007-04-16 10:35:40 | Weblog
筋皮神経は烏口腕筋を貫き、正中神経は円回内筋の2頭に挟まれる。
尺骨神経は尺骨神経溝を、橈骨神経は橈骨神経溝を、
腋窩神経は外側腋窩隙を通る。
筋皮神経は上腕の屈筋を、正中神経と尺骨神経は前腕の屈筋を、
橈骨神経は上腕と前腕の伸筋を、
腋窩神経は三角筋と小円筋を支配する。

腕神経叢

2007-04-16 08:28:17 | Weblog
C5~C8とT1の前枝は腕神経叢をつくり、
鎖骨下動脈と共に斜角筋隙(前斜角筋と中斜角筋の間)を通る。
上・中・下の神経幹、内側・外側・後の神経束を経て
筋皮・正中・尺骨・橈骨・腋窩神経などの枝を出す。

解剖実習6のために

2007-04-13 17:25:23 | Weblog
上腕二頭筋の長頭は関節上結節、短頭は烏口突起から起こる。停止は橈骨粗面と上腕二頭筋腱膜。筋皮神経支配。

烏口腕筋は上腕二頭筋短頭とともに烏口突起から起こり、上腕骨につく。筋皮神経によって貫かれる。

上腕筋は上腕骨から起こって尺骨粗面につく。筋皮神経支配。

腕神経叢はC5-C8の前枝とTh1の前枝によってつくられる。C5とC6の前枝は吻合して上神経幹をつくり、C7は単独で中神経幹となる。C8とTh1の前枝は吻合して下神経幹をつくる。

筋皮神経は外側神経束から出て烏口腕筋を貫く。上腕二頭筋、烏口腕筋、上腕筋を支配する。

正中神経は円回内筋の2頭に挟まれる。円回内筋、橈側手根屈筋、長掌筋などを支配。

腋窩神経は外側腋窩隙を通り、三角筋と小円筋を支配する。

尺骨神経は尺骨神経溝を通る。

橈骨神経は上腕と前腕の伸筋を支配する。橈骨神経溝を通り、上腕三頭筋の内側頭と外側頭に挟まれる。

腋窩動脈は鎖骨下動脈の続き。第1肋骨の外側縁から大円筋の下縁まで。

屈筋支帯は手根部にあり、前腕から手に至る屈筋の腱を押さえる靱帯。

尺側手根屈筋は豆状骨に停止する。橈側手根屈筋は第2中手骨底に停止する。

円回内筋の上腕頭と尺骨頭の間を正中神経が通る。

縫工筋は上前腸骨棘から起こり、脛骨上端の内側面に停止する。大腿神経支配。

大腿四頭筋の大腿直筋は下前腸骨棘から、内側・中間・外側広筋は大腿骨から起こる。膝蓋靱帯を介して脛骨粗面につく。大腿神経支配。

大腿三角は鼡径靱帯、縫工筋、長内転筋で囲まれる。大腿動静脈が通る。

大腿の内転筋群は主として大腿骨につき、これを内転する。主として閉鎖神経に支配される。中殿筋や小殿筋の拮抗筋。

外腸骨動脈は血管裂孔を通って大腿動脈となり、さらに内転筋管を通って膝窩動脈へと続く。

大腿静脈は膝窩静脈の続きで内転筋腱裂孔から血管裂孔の間を指す。

大腿神経は腰神経叢の枝で、大腰筋と腸骨筋の間から出る。鼠径靱帯の筋裂孔を通り、縫工筋、恥骨筋、大腿四頭筋に分布する。

唾液腺

2007-04-13 15:29:27 | Weblog
唾液腺には小唾液腺と大唾液腺があり、
大唾液腺には耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つがある。
耳下腺の導管は頬粘膜に開口し、
顎下腺と舌下腺は口腔底の舌下小丘や舌下ヒダに開口する。

解剖実習5のために

2007-04-13 14:31:03 | Weblog
大胸筋は鎖骨部・胸肋部・腹部の3部から起こり、上腕骨の大結節稜に付く。

三角筋は鎖骨・肩峰・肩甲棘から起こり上腕骨の三角筋粗面につく。腋窩神経支配。

鼠径靱帯は外腹斜筋の停止腱膜がつくる腱弓の発達したもの。

胸鎖乳突筋は胸骨と鎖骨から起こり乳様突起と後頭骨に停止する。副神経支配。

小胸筋は肩甲骨の烏口突起に停止する。

前頚静脈は前頚部を縦に走る皮静脈。外頚静脈は側頚部を縦に走る皮静脈。

浅頚リンパ節は外頚静脈に沿って存在する。顎下腺の付近には顎下リンパ節が存在する。

頚横神経は頚神経叢の枝で胸鎖乳突筋の外面を横切る。前頚部の皮膚に分布。

耳下腺は最大の唾液腺。顎下腺は耳下腺に次いで大きな唾液腺。

スカルパ筋膜は腹部の皮下組織の線維膜が鼡径靱帯を越えて大腿筋膜につくもの。

浅鼡径輪は外腹斜筋の腱膜がつくる内側脚、外側脚、脚間線維、鼡径靱帯で囲まれた隙間。

鼡径管を男性では精索、女性では子宮円索が通る。

側腹筋とは外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋を指す。肋間神経支配。

脳神経

2007-04-12 10:20:35 | Weblog
脳を出入りする末梢神経は脳神経と呼ばれ12対ある。

動眼(Ⅲ)、滑車(Ⅳ)、外転神経(Ⅵ)は外眼筋を、
舌下神経(ⅩⅡ)は舌筋を支配する。

三叉神経(Ⅴ)の第3枝(下顎神経)は咀嚼筋、
顔面神経(Ⅶ)は表情筋、
副神経(ⅩⅠ)は胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配する。

嗅神経(Ⅰ)は嗅覚、
視神経(Ⅱ)は視覚、
内耳神経(Ⅷ)は聴覚と平衡覚を伝える。