カメラレンズのテストサイトは色々ありますが
夫々比べててみるとそれなりに差がある訳で
どれが本当なんだろうといつも思っていました。
そこで人生2度目のレンズテストの実施をしました。
(1回目はシグマ17-50f2.8片ボケ、ピン甘事件の時に実施)
手持ちのレンズは
ニコン50mmF1.8G、24-120F4、18-35F3.5-4.5、70-200F4です。
特に評価が分かれる24-120F4を中心にレンズの性格を検証しました。
今迄、私的に一番参考にしていたのは「デジタル一眼を比較するブログ」でしたが
作者がブログの更新を止めてしまっている(死んだとの噂もネットであり)ので
これに近い方法でテストしました。
撮影対象は40m位離れた林です。木の葉っぱが一番結果がよく分かる反面OUTDOORなので
風の影響を受けることも考慮しなければいけません。それを等倍で比べる事とします。
その撮影映像をこの誌面では掲載する事が出来ないのは残念ですが
広角側において35mmまでを24-120と18-35を比べた所
確かに周辺部の解像感は18-35の方が優るものの
24インチ液晶で普通に(等倍でなく)見る限りそれほど差が有るようには見えません。
比較するには平等でないと思いましたが
50mmで単焦点と競い合わせましたが
50mm1.8Gの圧勝でした。
次に70-120mmまで。
海外のサイトで言われているような
70前後で解像感が落ち込むという現象もあまり感じられませんでした。
それなりに写っています。
85mmでも一緒。70-200とそんなに差は感じられない。
(70-200相手に健闘していえると言える)
※この中途半端な焦点距離はレンズの目盛表記によるものです。
120mmテレ端ははっきり言って全然だめです。
一体どうしたんだ24-120と言うぐらい中心から周辺部まで駄目です。
70-200は70-200F4と言う飛車角級のレンズとの比較なので
まあ、しょうがないですかね。
このレンズ24-120、実は先日ニコンで点検調整させています。
D750のシャッター不具合問題が発覚した際に一緒に送り付けて
色々と難癖付けてみました。特に異常は有りませんでしたが
光学的調整をしたとカルテに記載が有りました。
★24-120総評
広角側24-35mmまで
海外サイトで高い評価の18-35と比べてそれほど大きな差はない。
等倍で見ると確かに葉っぱが不鮮明に見える所があるものの
24インチのモニターで普通(等倍でなく)に見る場合には殆ど差は解らない。
50mmでは価格1/5の安価な単焦点の足元に及ばない。
望遠側は
70-85までは70-200相手によく健闘している。
但しテレ端は話にならない。全ての画質が落ちる。
テレ端側を除いて他の焦点距離において
中心部は解放からとてもシャープです。
これには驚かされました。
あ、あと湾曲(?)はとても酷いです。
湾曲を頭に入れて取らないとLRで修復しきれません(涙)
とこんなものです。
★まとめ
このレンズのテストはどんな意味が有るのでしょうか。
ニコンにこれ以上のズームレズはフラッグシップモデルしかなく
価格が倍以上することを考えれば私の様な腐れアマチュアが使うには
それ相応の機種だと言える。
いろいろな写真共有サイトを見るとこのレンズで素晴らしい写真を撮ってる方が
沢山いる。
誰もが遠景の木々ばかりを写す訳ではない。スナップ写真ではその差が
もっと出にくい、縮まるであろう。実際そうです。
特に中心部分の安定した高解像度は素晴らしい物が有り
これを生かした撮影を意識すればいいのかも。
海外のサイトで叩かれているのは周辺の事だと思う。
結局写真の良しあしは、知性と感性と根性なのでレンズがどうのこうのではない(笑)。
ただ、レンズの性格を知るという事(F値による描写の違いなど)は実際のフィールドワークに
大変役に立つ知識だと思いました。
万世橋
D75024-120F4