こんにちは!
台風一過で、一安心ですねぇ
これから日一日と秋が深まって、ますます食欲がしてしまうことを恐れている、職員Mです
さて、わたくし職員Mは、未だ本職歴3年未満の新人に産毛がはえている経験値の者で、
認知症についての外部研修に始めて参加させてもらい、座学の方を終了しました。
パーソン・センタード・ケア、ICF、ひもとき、回想法・・・etc.
様々なことを学びつつ、
「これでよかったんだー」とホッと安心したり、
「えっ?!ダメダメやったんやーー!ガーン!」と覆されたり。
新しい発見や気づきがいっぱいでした。
その中で、私の心の中に、「ストン」と落ちてきたことがありました。
今日は、そのことをお伝えしたいと思います。
講義のなかで、
若年性アルツハイマー病を患っている奥様と共に暮らすご主人のお話を
DVDで拝見しました。
奥様が発症した直後のご主人は、日に日にできなくなっていくことが増える奥様のことを、
日記に書き記しながら、絶望と慟哭の毎日を送ります。一緒に死ぬことも考えました。
そんなある日。
奥様が本当に気持ちよさそうに、笑顔になる出来事を目の当たりにして、
自らの視点を変えるのです。
できなくなっていくことを綴る日記をやめ、趣味の写真で、奥様の笑顔を撮ることにしたのでした。
そして、どうしたら奥様が笑顔になってくれるのかと模索します。
発病前に奥様が好きだったこと、好きかもしれないこと。大切にしていたこと・・・。
次々に見つけ出しては、笑顔を写真におさめていきました。
もちろん、病の進行を止める事はできませんが、
そこには、ご主人自身も奥様とともに笑顔で生きるという暮らしがあったのです。
介護に携わる私たちも、写真を撮ったり、記録を振り返ったり、
様々な関わりかたを通して、利用者さんの笑顔を見つけていく。
そうして、利用者さんの笑顔に、私たちも笑顔になる。
「簡単ではないかもしれないけれど、単純なことなんだ」と思いました。
それと、もうひとつ。
「迷ったら、利用者に戻ること」
講師の方が教えてくださいました。
戻れる原点がある限り、
もどかしくて放り投げたくなっても、
何度間違っても、何度迷っても、
前を向いて進むことをあきらめずに、
仲間とともにがんばっていきたい。
そんなことを、しみじみ思いました。
みなさんの「原点」はなんですか?