「あの世 この世」(新潮文庫)瀬戸内寂聴さんと玄侑宗久さんの共著で、その最後の部分にある寂聴さんの言葉「本当にこの世は今、嫌な世の中ですけどね、八十一になっった今、やっぱりこの世は美しい、人の世は甘美なものだと、最近しみじみ思いますね」
朝日新聞、「be on sunday」より山田太一脚本単発ドラマ『星一つの夜』で周囲に心閉ざす清掃員役を演じる渡辺謙さんのインタヴューでの言葉・・・このドラマは何かが解決する物語ではない。でもそこがいいと。「僕たちはドラマチックではない、完結しない毎日を生きているわけで、見失っているものがここ(このドラマ)にあるんじゃないかなと言う気がして」山田太一さんから(渡辺さんは)心の芯に沈黙のある人、そういう人でなければ演じられないと、強烈な出演依頼があったそうな。
いい本、いい映画、いいドラマは読んでいて、観ていて心にみちてくるものを感じますね。
朝日新聞、「be on sunday」より山田太一脚本単発ドラマ『星一つの夜』で周囲に心閉ざす清掃員役を演じる渡辺謙さんのインタヴューでの言葉・・・このドラマは何かが解決する物語ではない。でもそこがいいと。「僕たちはドラマチックではない、完結しない毎日を生きているわけで、見失っているものがここ(このドラマ)にあるんじゃないかなと言う気がして」山田太一さんから(渡辺さんは)心の芯に沈黙のある人、そういう人でなければ演じられないと、強烈な出演依頼があったそうな。
いい本、いい映画、いいドラマは読んでいて、観ていて心にみちてくるものを感じますね。
山田太一氏の「星一つの夜」、いろいろ考えさせられるドラマでしたね。
デイトレーダーという、一般的には(ドラマの中でもその母親が徹底的に指弾していたように)「真っ当な労働無しに大金を扱う輩」を
一人の人間として、その悩みや迷いを描いていた点、
その中でお金が人間関係に引き起こす問題(人間のお金への態度?)がさりげなく提示されていた点、
冤罪の問題と服役経験者の社会での位置づけを、
大上段に振りかざすこと無く描きこんでいた点・・・
いろいろ考えさせられることがありました。
予告どおり、何かが決着することは無かったので
少し落ち着かない幕切れではありましたが
逆に、簡単にカタルシスをもたらさない点に誠実さを感じました。