1年間と云う大変な御無沙汰をいたしました。
胃粘膜下腫瘍は,夏急激に大きくなり始め、9月の検査では腫瘍が4cmとなり
外科手術と決まって、10月末に入院手術となりました。
過去の手術結果、一番心配していたのは、手術の際に使用する麻酔薬のせいか、
蕁麻疹等皮膚のトラブルが出る事です。10年前の時は1年近くも皮膚科に通院、
その皮膚科の薬ステロイド剤の副作用で指が麻痺して動かなくなり、苦労した
こともありました。
手術前の麻酔科と外科手術担当の先生の説明の時間に、此の事を話して対策を
お願いいたしました。
此の説明の時、手術担当の先生は、胃を部分的に切除するか、全部取らなければ
成らないかは、開いて見ないと解らないとの事でしたが、
出来る限り部分切除にして下さいとお願いした。
次の日、午前9時30分オペの予定で準備をしている時、救急患者が入りオペとなり
終わるまで待たされる。近隣の病院が潰れてしまい、我が市の総合病院に多くの
患者が殺到し、手術室も満員で余裕が無いのでやむをえない。
12時30分看護士さんの案内で、手術室に自分で歩いて入り手術台に乗る。
10年ぐらい前は麻酔が効いて解らなくなってから手術室に搬送されたが、
今は自分で手術台まで行くとは、随分変わった。麻酔の先生から説明があり麻酔が
かけられ意識は亡くなる。
手術が終わり回復室に入り、担当の先生から、終わりましたよ、と言われ気が付いて
回りを見ると、子供たちから、良く頑張ったねと言われ、終わった!
良かったと安心した。
先生からの説明を聞いた子供たちの話では、胃の他の部分は異常が無かったので、
本人の希望もありましたので、腫瘍の部分だけを刳り抜いて取り除いたので、
胃は変形はしましたが、大部分が残っています。と、
半分位は切り取りを覚悟していたが、これで大安心
旧来とは違った事はもっとあった。オペの準備の時に、ストッキングを履く事と、
此の部屋に来たら足にマッサージ機が取り付けられ、1時間おきにマッサージが
行われる事、是はオペ後、動かない時間が多く血栓が出来やすいのでこれを防止する
ためだそうだ。
担当の先生は深夜数回見回りに来てくれる。実に念の入ったことだ。
回復室は翌日午前10時に出て個室に入る。
此の時先生が、水を飲んで良いよ、と言われ思わず“え!”と訊き直した。
水を飲んでみなさいと、恐る恐るコップで3分の1位飲んでみた。
10年ぐらい前には水は3日間位絶対に飲ませなかった。
しかし飲んでもなんの異常もない、
後で先生に質問してみたら、飲んで吐くようだったらオペは失敗、やり直しだそうで、
安心した。
さらに新しい事は、入院時に説明があったが、午後立ち上がり歩き始める事、
看護士が付き添ってくれるが、未だ薬が効いているせいか中々歩けない20m位で帰る。
術後早く動く事は臓器の癒着を防ぐためであり、毎日午前午後と歩いて下さいと、
次の日からは一人で歩けるようになり、段々距離も長くなる。
一番嬉しかった事は、蕁麻疹も何も皮膚のトラブルが出ない事。先生も心配して診て
下さっていた。
手術後5日位は、頭の上は、痛み止め、抗生物質等の薬が鈴なりにぶら下がっている。
朝夕の回聄には、体温、血圧、酸素濃度、の検査と傷を見るだけ、
前は朝傷の消毒をしたのだが、今は消毒はしない。血管から入る薬だけで良いのだそうだ。
この薬の補給もコンピュータで指示されており、看護士さんが替っても解るように
なっており、薬を補給すると持参したコンピューターに入力している。
手術後8日目抜糸して消毒、退院して良いですと言われて驚き!!、
後には入院予定者がギッシリ、早く帰らないと迷惑なんかも。
昔だったら手術後2週間は入院していた。
3週間後外来診察を予約して退院。異常があったら外来か、救急に来て下さいと言われ
我が家に帰る。
現在の医療技術は素晴らしい発展をしており、何回も開腹手術の経験のある小生も、
手術は勿論、施療の素晴らしさに驚きと喜びで一杯です。
十数年前であったら80歳以上では手術は無理です、そのまま養生を致しましょう、
と言われたが、85歳で手術が成功した事に、心から感謝いたしております。
新年は此の手術結果の診察と、耳鼻科の耳下腺癌の放射線治療結果の診察があります。
どちらも好結果を期待いたしております。
市の総合病院の手術室は今回で5回目、
退院する時看護士さんが、6月には新しい病棟が完成しますので、是非お出で下さいと
言われたが、気持ちは有難く戴きまして、病気にはならない様に努力いたします。
余りにも御無沙汰致して居りましたので、この辺で経過を報告致します。
皆様には良いお年を御迎え下さいます様お祈念申し上げます。
終わり
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