なあんおばはんの日常

出張

彼が昨日から出張でスペインに行った。朝の便で10時間以上飛行機に乗って、乗り継ぎのロンドンから電話がきた。

夜中の12時前やった。

第一声は

ロンドン最低、タバコ吸うとこがない。

やった。

彼は今時には珍しくヘビースモーカーや。


明け方には着くって言ってたから、もうスペインには着いたんかな。


スペイン、遠いんやなあ。

私は全く海外旅行には縁が無かったから、10時間以上、飛行機乗るなんて想像つかへん。


大変やろな。しかも修学旅行の学生と同じ便になったらしい。


スペインには行ってみたい気もするけど、


遠いな。
私には無理やな。


先週はなんかくたびれた。

木曜日、前のダンナがまたメール&電話をしてきた。

でも私は断固として、無視を続けてる。何があっても最低二年間は音信不通にするって決めたんやから。


彼に話したら、アパートにも来るかもね、と言われた。

もう離婚したのに、

まだまだ何も解ってない。子供になってしもてる。

私にとって、前のダンナに出来ることはひたすら音信不通を通すことだけや。


さよならしたんやから。


それが別れるってことや。


今の彼は自分の思ってることをきちんと相手に伝えようとしてくる。

その分、私にも明確な答を求めてくるけど、


状況が見えたら、逆キレしたりすることは決してないけど、状況がうやむややったり、私が胡麻かそうとすると怒る。

そこが彼のいいとこであり、悪いとこでもある。


とにかく、彼は今、ほっと出来る環境を求めてる。


結婚には至らなかったけど、ずっと誰かとは一緒に暮らして来てた人やから、二年間の一人暮らしは寂しかったみたいや。

彼の一人住まいの部屋はまるで避難所みたいやった。

あんな味気ない部屋で暮らしてた彼のこの二年間の空虚な時間が身に染みる。

かといって彼女を作る気も無く、私と初めて会った日も、全くそんな気は無かったらしい。


でもバンマスと私と三人で行ったカラオケで、バンマスが歌ったビートルズのホワイトアルバムのマーサの曲のイントロで盛り上がった時に、


へえー、

と思ったらしい。


バンマスがマーサの歌を入れなかったら、違ってたんかな。


彼はプロのクリエーターやから、

素人とは視線も視界も違う。その分、とことん自由に生きて来てるからリスクもかなりあるけど。


この前、彼の作ったもん、見せてもらった。さすがにプロやった。いい仕事してる。だからフリーでも未だに生きて行けてるんやな。


浅草のグラフィックデザイナーの友達の家に二人で遊びに行った時も、プロ話で二人は盛り上がってた。


本当は素晴らしい仕事出来る人やねんから、また元気だして、ばりばりいいもん作って欲しい。


と、思う。

はるばるスペインまで出張やねんから、何かを見つけて来て欲しいな。


そして毎日生き生きして幸せに暮らして欲しい、

と思う。


このきもちが素直な愛情やと思う。


前のダンナは私に対して、そういう気持ちがあったとは到底思えない。


相手の幸せを願う、


愛情の基本はそこからやろ。

今の彼はそのことがちゃんと解ってる。


だからさりげない言葉や態度ひとつひとつに思いやりがある。

それは彼の場合は周囲の誰に対しても同じや。


そこが、前のダンナとは決定的に違うねん。


だから、今の彼はみんなに好かれる。

相手を甘やかすこともしないし、傷つけることもしない。

彼の仕事はチームやから、一人でやる仕事ちゃうから、
そういう中で身につけてきたこともあるんやろな。


大人やな。


大人の男やな。


年相応な人って、今の世の中なかなかいてへんから貴重やな。

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