事務局長通信

【読み終えた本】(171112)

【読み終えた本】(171112)
〈風かたか 「標的の島」撮影記〉(三上智恵著:大月書店)

*映画の感想も含めて
〈「標的の島 風かたか」上映&三上智恵監督トーク〉に参加してきました。

2016年6月19日の「元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾! 被害者を追悼し海兵隊の撤退を求める県民大会」、ステージで「童神」を歌う古謝美佐子の姿から映画が始まります。観る前に読んだ〈風かたか 「標的の島」撮影記〉(三上監督著)に書かれた言葉と一緒に、1時間58分あつい思いがこみ上げて涙が溢れてきました。ヒロジさん、文子おばあ、宮古島「ていだぬふぁ」の女性のみなさん等々、たくさんの主人公の人たちの生の声が響いてくる感じでした。沖縄の置かれている現状と、この国がやろうとしている企みのことも…。

映画の後の三上監督のトーク、この映画で伝えたいこと・知って欲しいことや製作過程のエピソード等を途切れることなくあつく話され(とても聞きやすい声でした)、1時間では足りなかったです。

辺野古基地建設は普天間基地の代替施設ではない・ベトナム戦争時から検討されてきた出撃の拠点として計画されていること、エア・シー・バトル構想・戦闘状態になれば米軍は退却し自衛隊が前面に立たされ基地のある南西諸島自身が攻撃の対象になること等、現行計画の恐ろしさや高江や辺野古をはじめ反対運動に対して不当に弾圧していること等の事実を知らないといけないし、伝えないといけないと改めて思います。また、沖縄本島の先(石垣島や宮古島等)の南西諸島に暮らす人たちの生活にも目を向けていくことが大事だなと思いました。また、運動とは何かを問われたように思いました。

三上監督が「日本国民自身が問われている。日本は大丈夫ですか」と投げかけた言葉をしっかり考えないといけないですね。監督は次の製作にも入っているとのこと、次回作も期待しています。

「歌や踊りの文化でつながること」をはじめ、地域の力が大事ですね。これからも地に足をつけてがんばりたいと思います。映画も本もお勧めです(*^^)v。

映画公式サイト
http://hyotekinoshima.com/


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