事務局長通信

「関西電力と原発」矢野宏・高橋宏トークライブⅡ

5月に発刊された「関西電力と原発」の出版記念企画として、著者である矢野宏さん、高橋宏さんによるトークライブがあり参加しました。(6月7日)

本の込めた思い、現在の福島第一原発をめぐる状況、再稼働や原発輸出をすすめる政府・電力業界の動き、「美味しんぼ」をめぐる背景、マスコミの役割、たくさんの視点が提起され、会場からもたくさんの意見が出て、とても充実した2時間半でした。

東京新聞が、福島第一原発の現在の放射能に関する数値を毎週知らせているという話がありました。その内容を聞くだけでも事故が継続中であり、安全・安心神話を重ねながら、再稼働や原発輸出につなげようとする動きに怒りを感じました。
6月より復興支援の名目で住民税があがるのに、企業には前唐オで増税をやめた、どう考えても納得できません。
世間の注目のひとつが、リニア新幹線。相当な電力を使う=再稼働が前提、環境への影響含めて声をあげていかないと。

今、国の社会保障施策の基本的にあるのが、「自助・共助・公助」。何か問題が起ったら、「自分でまず何とかして、さらに周り(親族・近所)に手伝ってもらって、どうしてもダメだったら役所に来なさい」というものです。まとめると「自己責任」、世間的にはある意味受け入れられやすい考え方です。でもその言葉の前に「(障害があっても)自己責任」「(高齢になっても)自己責任」とつけると、公的な責任を投げ捨てる考えが浮き彫りになります。
今日の話しに振り返ると、「(原発事故があっても)自己責任」。国のやろうとしているのは、そういうことではないかと思います。

分断の動きがつよまっています。対抗するのは、「共同」が必要。そのためにこそ本来のマスコミが役割あるのであり、「うずみ火」のきっぱりしたいいところと改めて感じました。これからも、様々な情報発信に期待しています。


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