ここからは、候補者同士の質疑応答に移る
「さて、さまざまな論点で伺ってきましたが、ここで、より候補者の方々の違いを知るために、候補者同士で質問し合っていただきたいと思います。各候補の方がお1人を指名して1分で質問し、それに対して1分でお答えください。では、まず増田さんから。」
増田寛也氏「それでは、私からは小池先生にお伺いしたいと思います。私がどうしても気になっているのが、小池先生がおっしゃっている都議会の冒頭解散です。都議会とかそのボスがそこを支配するというような形で意思決定が変わらないというのは、都連の組織の中のことのように思う。冒頭解散というのは、いわゆる二元代表制という中でいきなり解散を提起するということで、ただでさえ遅れている都政の課題の解決が遅れてしまうのではないでしょうか。私は『混迷に終止符』と言っているのですが、それでは停滞と混乱がさらに継続してしまうのではないかと思います。さらに40、50億円を使って選挙をしなくてはならない。私はまずは議会との対話、緊張感のある議論を、議場をつかってやっていくべきではないかと思いますが、いかがでしょう。」
小池百合子氏「ありがとうございます。今回のことがあって、私はこれほど知事と議会の関係がクローズアップされたことはないと思っています。冒頭解散をするというのは大変ショックが大きいことですが、大前提として、不信任を頂いたうえで、ということであって、ルールを知らないわけではありません。私は都連に入ってから、連絡が後になってきたり、重要な会議にも呼ばれないことがしばしばありました。デュープロセス(手続き)が明確でないということを、何度も申し上げているのですが。そのことでけんかしてどうするのといわれると、確かにそうなのですが。私は猪瀬知事、舛添知事で起きたことが、また起こるのではないかと思っています。他の方は声も上げないけれども、同様の考えを持っている議員もたくさんいらっしゃいますので…」
「1分を超えています」
鳥越氏「私は1つだけ気になっていることがあるのですが。増田さんが総務大臣のときの措置だと思いますが、東京都の財源を4000億円、国に吸い上げて地方に交付するということをおやりになったと、私はそう理解しています。もしそうであるとするならば、東京の一極集中に対する措置だということでそれは分かりますが、都民の立場からすると、果たしてそれでいいのかという問題もあると思います。増田さんが都知事になったら、東京都の財源を地方に移すということを是認されるのでしょうか。」
増田氏「ありがとうございます。私が総務大臣の時に、地方との格差が広がっていたということで、法人事業税を国税化するという緊急措置として行いました。それは東京都とお話をして、苦渋の選択として行ったものです。また、臨時措置であって、元に戻すということになっています。大事なのは、東京オリンピックなど、東京都の今後の膨大な財政需要のために、都民のための財源を確保していくということです。税金をしっかり守って、こうした財政需要にあてていきたいと思います。」
小池氏「増田さんから質問を頂きましたので、今度は私から増田さんに質問したいと思います。舛添さんが知事になったとき、都連で、世論調査で高い支持率があるということでお名前が挙がりました。除名された方を連れてきてどうするんだという議論もあったかと思いますが、人気が高いということで舛添さんになったと思います。また、現役議員は補欠選挙があるのでだめだと。今回、私は除名されていない現役の議員として手を挙げましたが、最終的にいろいろとあって増田さんになりました。増田さんはどうして私ではなくて、増田さんだったとお思いになりますか。」
増田氏「私は小池さんを大変尊敬申し上げていまして。党側の事情は十分に承知していませんが、私が都知事選に出ることを申し上げたのは、区市町村長との対話を積み上げて、その上で、山積している課題を円滑にやっていこうと。そういうことで各党、組織にも協力を呼びかけていきたいと思っています。自民党の中の問題は承知していませんが、冒頭解散というのは、生活の党や共産党などの議員の職も奪ってしまうということになります。繰り返しになりますが、これはお叱りを頂くかもしれませんが、小池さんがおやりになろうとしていることは劇場型のように、少し感じております。すみません、大変失礼を申し上げて。」
宇都宮氏「2代続けて辞職した2人は、自民党、公明党が推薦した知事でした。この問題について、自民、公明の責任は極めて重要だったと思います。両党は都議会でも多数(の議席)を持っていましたが、チェック機能を果たせませんでした。小池さんは、都連で決まったことを聞いていなかったということではありますが、その責任をどうとらえていますか。」
小池氏「猪瀬さんは個人的なこともあったと思いますが、舛添さんは最終的に都連の上のほうで決められてしまったと思います。そのことに、多くの議員が疑問を持っています。そのような選出の過程についても、問題が山積していると思います。」
全員の質問が終わり、次は報道陣からの質問へと移る。
その10に続く。
「さて、さまざまな論点で伺ってきましたが、ここで、より候補者の方々の違いを知るために、候補者同士で質問し合っていただきたいと思います。各候補の方がお1人を指名して1分で質問し、それに対して1分でお答えください。では、まず増田さんから。」
増田寛也氏「それでは、私からは小池先生にお伺いしたいと思います。私がどうしても気になっているのが、小池先生がおっしゃっている都議会の冒頭解散です。都議会とかそのボスがそこを支配するというような形で意思決定が変わらないというのは、都連の組織の中のことのように思う。冒頭解散というのは、いわゆる二元代表制という中でいきなり解散を提起するということで、ただでさえ遅れている都政の課題の解決が遅れてしまうのではないでしょうか。私は『混迷に終止符』と言っているのですが、それでは停滞と混乱がさらに継続してしまうのではないかと思います。さらに40、50億円を使って選挙をしなくてはならない。私はまずは議会との対話、緊張感のある議論を、議場をつかってやっていくべきではないかと思いますが、いかがでしょう。」
小池百合子氏「ありがとうございます。今回のことがあって、私はこれほど知事と議会の関係がクローズアップされたことはないと思っています。冒頭解散をするというのは大変ショックが大きいことですが、大前提として、不信任を頂いたうえで、ということであって、ルールを知らないわけではありません。私は都連に入ってから、連絡が後になってきたり、重要な会議にも呼ばれないことがしばしばありました。デュープロセス(手続き)が明確でないということを、何度も申し上げているのですが。そのことでけんかしてどうするのといわれると、確かにそうなのですが。私は猪瀬知事、舛添知事で起きたことが、また起こるのではないかと思っています。他の方は声も上げないけれども、同様の考えを持っている議員もたくさんいらっしゃいますので…」
「1分を超えています」
鳥越氏「私は1つだけ気になっていることがあるのですが。増田さんが総務大臣のときの措置だと思いますが、東京都の財源を4000億円、国に吸い上げて地方に交付するということをおやりになったと、私はそう理解しています。もしそうであるとするならば、東京の一極集中に対する措置だということでそれは分かりますが、都民の立場からすると、果たしてそれでいいのかという問題もあると思います。増田さんが都知事になったら、東京都の財源を地方に移すということを是認されるのでしょうか。」
増田氏「ありがとうございます。私が総務大臣の時に、地方との格差が広がっていたということで、法人事業税を国税化するという緊急措置として行いました。それは東京都とお話をして、苦渋の選択として行ったものです。また、臨時措置であって、元に戻すということになっています。大事なのは、東京オリンピックなど、東京都の今後の膨大な財政需要のために、都民のための財源を確保していくということです。税金をしっかり守って、こうした財政需要にあてていきたいと思います。」
小池氏「増田さんから質問を頂きましたので、今度は私から増田さんに質問したいと思います。舛添さんが知事になったとき、都連で、世論調査で高い支持率があるということでお名前が挙がりました。除名された方を連れてきてどうするんだという議論もあったかと思いますが、人気が高いということで舛添さんになったと思います。また、現役議員は補欠選挙があるのでだめだと。今回、私は除名されていない現役の議員として手を挙げましたが、最終的にいろいろとあって増田さんになりました。増田さんはどうして私ではなくて、増田さんだったとお思いになりますか。」
増田氏「私は小池さんを大変尊敬申し上げていまして。党側の事情は十分に承知していませんが、私が都知事選に出ることを申し上げたのは、区市町村長との対話を積み上げて、その上で、山積している課題を円滑にやっていこうと。そういうことで各党、組織にも協力を呼びかけていきたいと思っています。自民党の中の問題は承知していませんが、冒頭解散というのは、生活の党や共産党などの議員の職も奪ってしまうということになります。繰り返しになりますが、これはお叱りを頂くかもしれませんが、小池さんがおやりになろうとしていることは劇場型のように、少し感じております。すみません、大変失礼を申し上げて。」
宇都宮氏「2代続けて辞職した2人は、自民党、公明党が推薦した知事でした。この問題について、自民、公明の責任は極めて重要だったと思います。両党は都議会でも多数(の議席)を持っていましたが、チェック機能を果たせませんでした。小池さんは、都連で決まったことを聞いていなかったということではありますが、その責任をどうとらえていますか。」
小池氏「猪瀬さんは個人的なこともあったと思いますが、舛添さんは最終的に都連の上のほうで決められてしまったと思います。そのことに、多くの議員が疑問を持っています。そのような選出の過程についても、問題が山積していると思います。」
全員の質問が終わり、次は報道陣からの質問へと移る。
その10に続く。