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ニュースや時事など対して思ったことを徒然なるままに( ´ ▽ ` )ノ

国内海外問わず、事件や経済など幅広く個人の意見を書き記す記録簿として

宮迫・田村記者会見

2019-07-21 10:00:38 | 日記
7月20日午後、闇営業に関わって謹慎処分となっていた吉本興業所属の11人の内、宮迫氏と田村亮氏の二人が一緒に個人的な記者会見を開いた。その夜のテレビニュースは二人を擁護する内容の垂れ流し(ネットは擁護と批判の半々)であった。

会見の内容をじっくり観させてもらったが、宮迫はまだ自己保身しか考えていないし、田村亮は純粋に何も考えられる状態になく宮迫に利用されていると見えた。宮迫が薄い考えでなんとかメディアと世論を味方につけ吉本興業を悪者にして、芸人として生き延びたいと必死になっているとしか見えなかった。あれだけ吉本興業を批判すれば、たとえ吉本興業に対して「感謝しかない」と言っても、額面通りに話を聞くことは無理だろう。
まず、会見では自分たちに都合の良い話だけ、かつ自分の視点だけで語られており、途中のやりとりや吉本興業の言わんとしていることの理解が無いことを吐露している。簡単に今回の要旨をまとめると、①FPIDAYに直撃され、宮迫は嘘ついて逃げ切れると思って対応をした。吉本興業にも嘘をついて助けを求め、吉本興業としては寝耳に水の話であったがしっかりと状況を見極めて対処したいと考えた。②宮迫達は証拠を掴まれていることを知り、嘘をついていたことを吉本興業に報告し助けてもらおうと懇願したが、期待通りの返事がもらえなかった。③その後、吉本興業がすぐに動いてくれないことに宮迫は焦り、吉本興業と異なる弁護士を個人的に探して契約し、吉本興業の温情を裏切って対決姿勢を明確にした。それに対して、吉本興業は自らの正当な立場を明確にして最後通告をして彼らを思いとどまらせて守ろうとした。④しかし、追い討ちをかけるようにFRIDAYからこれまでの説明と異なる内容の記事が出る事となり、吉本興業は契約解除せざるを得なくなったため、宮迫は自己保身のために記者会見を開いて起死回生を狙った。

今回の記者会見を見る限り、宮迫の話し方は作り込まれており、時折それが剥がれ、真摯に会見を開いているとは全く見えなかった。泣けば許される、悪者を別に作って誘導しようと企んでいる事が如実に現れており、三文芝居でしか無い。要は、俺は芸人やめたく無い、自分は脚光をあびる場所に出ていたいと足掻いているだけ。
田村亮は、ホントにアホやから、宮迫に騙される道連れにされているのだろうなと感じた。まずはなんでも相方の田村淳に相談すべきであり、それをしていない時点で如何に多くの信頼をなくしているかを自覚すべき。次に謝ることが正義と言うなら、潔く引退すべき。そこの筋は通さずに目先の対応だけしか見えていないのでは、今後も芸人としての浮上はない。

吉本興業の立場を考えると、私からは意外にまともに対応し考えているなと二人の会見からも読み取れた。
まず、様子を見るとしたこと。これは世間の反応や事実確認する時間を確保し、また闇営業した芸人を守るための立場を明確にしている。家族はいつでも甘やかしてくれるところではなく、時には厳しさの中に愛情も持って守ってくれるところである。しかし彼らには吉本興業に「無条件でいつでも守ってもらえ厳しくされない」という甘えの意識が見え隠れした。宮迫の最初の誤算は、ここから始まり、嘘をついて吉本興業を頼り、尻拭いを吉本興業に押し付けようとしたこと。自分が勝手にやったことの始末をつけたいなら、吉本興業を巻き込まずにさっさと個人として記者会見し、釈明謝罪すれば良いだけ。本当なら、闇営業での不始末を吉本興業は関わることなく、吉本興業所属のルールを破り個人がやった事と切り捨てても責められる話ではない。
次に謝罪会見を早々に行わなかったのは、芸人として今後も生き延びれることを間違いなく考えていたこと。今回の謝罪会見を見て、もう彼らが画面に出ても笑えない。一年程度の謹慎で復帰出来たであろうが、もう芸人として自ら生命線を断ち切ったと思う。吉本興業は、芸人として生き延びされるために、安易な謝罪会見をさせず、会社として抱え込んで、うまく処理していくだけのことを考えていたはず。「記者会見したら連帯責任で11人全員クビだ」というのもかなりの温情。これを記者会見で暴露したら、吉本興業としてその通りにやるしかなくなる。彼らは会見に出なかった他の9人も巻き込んでしまった。他の9人に対する今後の対応を見てみたい。
さらに言えば、吉本興業が言った雇用契約の権利「会社は契約解除する権限を持っている」という事については、当たり前のことを伝えているだけで、その意味するところを理解すべき。彼らは吉本興業のブランドと名前を使い、自ら吉本興業を利用して芸人をやりたくて、そして吉本興業のやり方に納得して所属している。義務は果たさず権利は主張する姿勢は、どだい無理がある。吉本興業は慈善事業をしているわけでもなく、稼ぎたいなら独立して個人事務所や他の事務所に移籍すれば良いだけ。芸能界とはそういう世界でしかない。生活できない芸人はゴマンといて、それでも彼らは芸人になりたくてやっている。高校生の時の粗品を見ていたが、ピンで出ていたが面白かったし、その時から有望だなと光っていたのは素人的にも分かった。それでも売れるかどうかわからないハイリスクな世界であり、当然保証なんかあるわけない。なぜ闇営業がいけないかといえば、色々なリスクがあるから。吉本興業が責任を持つ仕事を選び、問題が起きたら吉本興業が前面に出て芸人個人に責任がいかないようにするから。契約解除か引退かは、ものすごく優しい対応であると思った。宮迫も田村亮も自分に甘すぎる。

色々な意見はあると思うが、芸人は面白くてなんぼであり、売れないのは単純にオモロないから。それは完全に自己責任だと思う。もちろん、その時のメディアや事務所の都合で一瞬売れることもあるが、それなりに稼げるだけとポジションを獲得しファンが付かなければ、ジリ貧になるだけ。大人しく真面目である必要はないが、嫌悪感を持たれる行動は価値を下げるし、違法なことに対しての世の中の目はさらに厳しくなっている。嫌悪感や違法の逆は、真面目でおとなしいではないから。それらがわからず、売れないことが嫌なら芸人を辞めて、普通の勤め人をやれば良い。勤め人の世界だって甘くはないことを知るだろうから。

最後に焦点はズレるが、今回の会見についてアナウンサーの個人的な意見は求めていないし、聞いていてうるさいなとしか思えなかった。まず、頭の出来の悪さを感じさせるコメントが多すぎる。アナウンサーは、コメンテーターの進行を助けるだけで良く、一言二言がズレて軽薄であり聞くに耐えない。また、コンプライアンスと言うなら、まずは宮迫の闇営業実施のコンプライアンスを徹底的に追求すべきである。マスコミの悪い姿勢だが、常に個人は弱者という固定観念で安易に物事を語るのはいただけない。

韓国への輸出規制とは

2019-07-13 12:50:54 | 日記
毎日のようにメディアで「韓国への輸出規制」という言葉だけが踊っている。内容は、単純に「韓国のみへの優遇処置を他国と同列に戻す」というだけなのであるが、マスコミと野党は印象操作に躍起である。

ビジネスの現場にいればわかることだが、今回のことで輸出企業に混乱が起きることはないし、「事実上の禁輸処置である」などの説明は、まさにウソそのものである。

簡単に言えば、韓国は貿易及び経済の分野で日本に優遇処置をしろと迫り、特別な処置(貿易の世界で認められている)として輸出手続きの優遇を日本が認めていたが、優遇する条件を韓国が満たさなくなったので、優遇処置を日本が取り消しただけである。
この件も、これまで日本からの優遇があったから世界で儲けることが出来ていたと韓国は認識しており、また逆の立場なら自分たちが効果的に「嫌がらせ」をするならこうするという自己紹介を宣伝しているだけであって、仕返しされることに怯えているというのが韓国のメンタリティである。これはマスコミ内にこれらのメンタリティを持った人たちがいることから、あたかも日本がそのような対応をしてきたと、ひん曲げて騒いでいるだけである。

日本政府の対応は、ファクトからは非難されることはないし、海外の他国が非難できるものでもない。「WTOに違反」とかも全く無く、提訴されても韓国に勝ち目はないが、対応すること自体が労力を使うため避けたいだけでのこと。そもそも問題がないから解決する必要もないのだが、さも問題がある、政府はどう解決するのか、隣国との関係を良くすべき、と世界の非常識をまた多くのメディアが振りかざしている。韓国に対してだけの優遇をやめ、一つの国として対応することは、当たり前の話でしかない。

日本の企業の現場に混乱はないし、影響もない。

自民党が強い理由

2019-06-20 13:41:33 | 日記

野党がいつも政権を無駄に叩いている。
いくら安倍政権を今のような形で口撃しても、政権はビクともしないだろう。そもそも野党の主張する論点自体が的外れであり、国民の大多数からしたら、腹落ちしないことばかり。野党の裏にいるブレインの感覚やレベルが全く国民とあっていない、もしくは特定の利益団体の意見のみに追従しているだけではないかと思える。

いまの安倍政権が一番痛い所は、2000万円問題でも、籠池夫妻でも、トランプ大統領でもない。そして、野党が無意味に反対や責任追及している議題では、次の選挙でも支持は得られない。

二つこれについてコメントしておくなら、
1. メリハリのある納得性のある意見を言えること。なんでも反対ではなく、内容次第ではしっかりと自民党に賛成を表明し、国民に対してどのようによいのか、具体的どうすべきか、もしくはよりよくする方法を提示すること。
2. 何故維新は選挙を含めて強く支持されているのか。この根本的な理由を理解することができるか。一般論で語られている内容では的外れであるから。

自民党は強いのかというと、弱くないだけで、それ以上に野党が弱すぎる。ただ、いまの野党では勝てる見込みもないし、蓮舫頼りの野党は全く信頼に足りない。

財務省事務次官セクハラ辞任

2018-04-20 10:00:33 | 日記
まず前提として、セクハラは問題であり絶対にいけないという共通認識は必要。私自身が容認派でもなく、問題を軽くも考えていない。

その上で、今回の問題を掘り下げて行くと、3つの留意すべきことがある。
1. テレビ朝日の対応
2. 録音時の状況
3. 次官と記者の関係・距離感
まず最初に、テレビ朝日社内で女性記者は上司に相談したが、まともに取り合ってもらえず、会社として具体的な対策をしないとの判断を結果としてしている。本来であれば、実害が出ないように、担当を外す等の具体策を早急に行う責任を負っているが、それをしないということは、テレビ朝日自体が容認したことになり、次官と同罪であろう。
次に、録音時の状況であるが、録音全文が公開されておらず、一部次官の発言だけのために確定的なことは言えないが、記者としてどのような状況での発言収集てあったのかという点である。単独インタビューでセクハラ発言を引き出そうと意図して行ったのであれば、次官の脇も甘いが、テレビ朝日の看板を使った計画的な犯罪レベルの行動となる。自衛のために録音したというのはあくまで突発的に意図せず予測できない状況に対してであり、自衛のための録音であったかは留意すべきと考える。
最後に二人の関係・距離感であるが、女性記者が他社に対抗するために女性の部分を使って食い込みを図り、近い距離感を確保していたならば、ある意味女性記者の自業自得と言える。常識的に考えて、距離感のある女性から挑発されても危機感を持って大胆な発言はまずしないと思えることから、二人の距離感がどのようなものであったのかは重要と考える。

今回の事件から、結果として一番損するのはメディアになるだろう。良し悪しではなく、官庁は全ての女性記者に対して警戒し、リスクの観点から距離を取ることになる。当然、これまで女性だからと贔屓にしてもらっていた記者もいるだろうが、官僚自身が自衛のために、たとえ女性記者の出入りを制限しなくても、積極的な対応は自粛するだろう。一部女性や識者には、「セクハラ」と言えばすべてが思い通りになる魔法の言葉のように考えている節も見受けられ、現実には「存在そのものがセクハラ」「同じ空気を吸っているだけでセクハラ」との訴えまである。そして、都合よく女性を出す限りは、結果として男女平等を自ら拒絶していることを理解はしておくべきとも思う。

キューバ 日本食堂

2016-12-06 14:50:05 | 日記
2016年に初めての日本食を食べれる「日本食堂」が出来ました。日本食っぽいものが食べれます。米はパサパサですし、食堂なので、B級グルメになるのかな?
とんかつを食べたが、コメとかパサパサ。しかしそれでもいい。店に日本人はいませんが、それでもいい。
探してみて行ってみてください。

TICAD Ⅵ

2016-08-20 08:50:51 | 日記
第6回アフリカ開発会議(TICAD Ⅵ)がケニアの首都ナイロビで9月27日・28日に開かれる。

アフリカ開発会議(TICAD)とは、アフリカの開発がテーマの国際会議で、1993年より日本で5年毎に開催され、今回から3年毎になり初のアフリカ開催ともなった。当初は国家間の援助から日本企業を巻き込んだ投資への変化し、日本政府によるインフラ開発融資だけでなく日本企業自身の投資による現地への進出を通じた開発を進めようとしている。

多くの商社やメーカーは、日本政府の開発資金を元にした現地のインフラ開発(鉄道、港湾、発電、通信等)の受注を目指しており、まだまだアフリカを市場として現地の生活に密着した取り組みは限定的と言えるかもしれない。

この10年、アフリカへの投資では中国が先行してきた。さらにTICADを追うように同様の会議を3年毎に開催し、国としての影響力を強めようとしてきた。ただし、中国の場合、インフラ開発への融資とパッケージで、インフラの構築を中国企業で受注し、さらに現地での作業までも中国人を連れて来たり、構築後の運用までも全て中国人で行うなどしていた。現地の雇用に寄与せず、インフラの利用料を取られていくなど、国内に中国の治外法権と権益だけだ残る形となり、一部アフリカの国ではその反省から中国からの投資に警戒感をもっている。しかし、まだまだ国としてインフラが整わない国々は、リスクがわかっていても目の前の成果のために巨大なチャイナマネーを無視することはできず、さらには日本と中国を競わせて、より良い条件を日本から取りたいという本音も見て取れる。

アフリカ54ヶ国への投融資や進出が進んだ一方、地域としてのリスクも明らかになり、撤退や事業を手控える企業も増えている。資源価格の下落による現地経済の停滞、エボラ出血熱の流行などの感染症拡大、テロ多発による安全性への懸念拡大など、これらがビジネス拡大を阻害している。

今すぐに大きな市場がアフリカで出現するものではないが、20年30年先を見据えてた戦略的投融資ができるチカラを持っているのも日本政府であり、長期的で地道な取り組みは必ず国際情勢において日本の味方になるであろう。このためにも、優先順位と戦略的投資分野を決めて、毎年着実に成果が見える形で進めるべきだろう。官庁が自分の成果だけに囚われると、大局的な流れを見失い、企業に無理な負担をさせるだけとなる。結局は、まだまだ官僚の腹一つであることには変わらない。新しいスキームを考えていること、官民一体で真面目に取り組んでいることは理解しており、是非日本の底力が見えるようにもう一工夫考えてもらいたい。

※筆者は、TICADに参加したこともアフリカ担当でも、ましてや政府関係者でもなく、直接的な受益関係にはありません。

小池百合子 第20代東京都知事

2016-08-02 08:13:16 | 日記
7月31日の即日開票で、投票締切直後の20時に小池百合子候補の当確がでた。有権者の投票率は59.73%。投票結果上位5人の獲得率は以下の通り。

小池: 44.49%( 2,912,628票 )
増田: 27.40%
鳥越: 20.56%
上杉: 2.74%
桜井: 1.74%
その他16人 3.07%

選挙選全体をみて感じたことをまとめると、
①小池陣営:良い意味でのしたたかさと臨機応変な切り返しが、変えて欲しいと願う都民の心情にはまった。
②増田陣営:組織と応援団が前に出過ぎて、組織の操り人形でこれまでの延長という印象を与えてしまった。
③鳥越陣営:何がしたいのかわからない。本人の勉強不足が見て取れ、女性スキャンダルがあり、野党統一候補という胡散くささが嫌気となった。

敵失もさることながら、小池陣営の選挙選のうまさが対比されてしまうこととなり、結果組織票自体が与党野党からも流れて100万票の差となって表れたことで証明している。もし、増田が泥臭く本人を全面に押し出していたら、いい勝負になったのではないだろうか。野党は、宇都宮氏で100万票取れるにも関わらず、野党統一候補としての効果がまったくない結果となった。完全な人選ミスであり、その上で有効な選挙戦略がなかったと見える。
有権者は、時には失敗もするがバカではない。リーダーには、強さと賢さと意志の強さを求め、特に今回は変革しないといけないという時流のなかで、変えることをしっかりと訴えることが必要だったと思う。

野党は、単に集まっても力にならないことが証明されたことと思う。野党の支持者は、その個別の党の考え方の支持者であり、反自民ではない。しっかりと反省と始末をつけないと、今回結果は有権者離れを起こすキッカケにもなる。岡田代表が変わるだけでなく、中枢の不始末であっことが支持者にわかるようにすること、共産党も何故3割も組織票が小池支持となってしまったのかを反省しないと、弱体化を進めるであろう。
自民党も、自民都連という二段階の体制を考え直さないといけないし、その組織としての失敗は責任を見て取れる形で出すべきだろう。石原議員は、役職から退き一兵卒から出直すぐらいしないと、組織の癌化していく可能性が高い。

自民支持者も反自民支持者も取り込んだ、新しい形での当選の可能性が示された選挙であったことはとても新しいと思う。


PS.なぜ、自民党は小池候補を推薦せずに増田候補を立てたのだろう。小池候補が当選すると困る利権者がいると考えるべきだろう。小池候補は推薦依頼も出しており、手続きとしての齟齬は見当たらない。自民が報復人事をしたならば、野党と同じ自滅の道を進むだろう。




都知事選、本日告示(その11) LAST

2016-07-14 18:19:54 | 日記
質問を終え、各候補予定者より最後に一言話していただく。

 宇都宮氏「先ほども話しましたが、地方自治体の最大の役割は住民の福祉の増進。それが東京都でやられてこなかった。それをちゃんとやることが都政として重要な役割と思っています。都には大変裕福な使える財源がある。福祉にまわせる金がある。待機児童の解消、特別養護老人ホームの建設、給食の無償化、高校の授業料無償化、大学の授業料半額化を実現していきたいと思います。」

 小池氏「(ボードに書いたのは)『希望の街 東京』とさせていただきました。多くの子供食堂にきている子供たちは絶望の中にいるのかもしれない。こんな希望があるんだと感じていただけるような政策をどんどん出していきたいと思っています。生活者目線であり都民目線、ぜひそういう仕事をさせていただきたい。」

鳥越氏、ボードの『何しようぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂え』を掲示して。
 鳥越氏「(室町時代後期の歌謡集である)閑吟集(かんぎんしゅう)に出てくる句。意味は『くすんで生きてどうするんだい。人生は夢のようにあっという間。だから、今、やりたいことを狂うほどにやれよ』というのが私の解釈。私の人生はあと10年残っているかどうか。長生きできると思っていないが、生命が命があるなら、限りを尽くして狂ったかのように精魂込めて東京都知事をやりたい、やらせてくださいという思いです。」

増田氏、ボードの『覚悟』を掲示して。
 増田氏「多くの皆さま方の声を、そして区市町村長の声を、覚悟を決めたスイッチが入りました。今の都政の混乱を収めるために立ち上がらなければなりません。肩に力を入れて、知事一人が進めていくのではなく、都庁でも(職員は)16万人、区でも6万人います。そして市町村、多くの人と進めていかなければなりません。そして組織のガバナンスをやっていかなければなりません。知事がどういう覚悟と姿勢で振る舞っていくのか。舛添さんのような形では職員は絶対ついてこない。私は自らを律する。そういう覚悟と同時に都民の命と生活をお預かりする。そういう覚悟で立候補しました。ぜひ、都知事としてその使命を遂げたいと思っています。」

※宇都宮氏は、このあと鳥越氏と話し合いをして、自ら取りやめたとのこと。

テレビのニュースや記事などはポイントや受けそうな部分だけを取り上げます。制約があるため仕方ない部分もあるが、しっかりと情報を知って理解し、理性的に候補者を選ぶのが民主主義の根底です。簡単に状況をまとめると、小池氏が出馬を宣言し、危機感をもった都議連の一部が対抗馬として増田氏を自公公認とした。野党は、政策ではなく勝てる候補ということで鳥越氏を野党統一候補とし、宇都宮氏は自公分裂で自滅の目があるからと鳥越氏に譲る。与党は約300万票、野党は250万票、その他50万票、棄権票約500万票が参院選での東京都民の流れ。100票を前回獲得した宇都宮氏がいると、野党票が割れるのは確実。与党は割れたため、普通に考えると小池さん100万票で増田氏が200万票。

今回の討論会の内容から思えたのは、視点の高さ、トップの器の有無、覚悟ではないかな。
視点の高さは、知識や経験をどこまで考え抜き教養にできたか、そして自分の人生の目標使命の視点を何処に置いているかから滲み出てくるものと思う。鳥越氏は論外の知名度だけの芸能人と同じで今更ながらの社会主義者。無難にまとめたのは増田氏、かなり高い視点を見せた小池氏といったところ。トップの器は、リーダーシップと組織をまとめることができるかどうか、そして方針を明確に出して結果を追求できるか。実績だけでなく、討論会でも増田氏と小池氏は問題ないだろう。鳥越氏がリーダーでは、現場は混乱するし、評論家になる。言ってみれば舛添氏の小物版でしかない。覚悟は、何処までブレずにやりとげる意思があるか、これにかけているか。これは圧倒的に小池氏が強いだろう。

鳥越氏が都知事になると、舛添氏の二の舞になると思う。景気を悪化させるのも、税金の無駄使いをするのも、トップに立てば簡単にできる。そんな候補が出てきているのに、選挙に行かない半数の都民は、お人好しを通り越した馬鹿なんだろう。自民が嫌いなら、小池氏に入れたらいい。増田氏は無難だろうが、都の財政は悪化させるだろう。成果を焦るから、岩手県知事のときと同じ様に、支出を増やすことになる。バランスは悪くなるから、成果とコストの観点から微妙かも。小池氏は、都議の膿が出るのでと期待できる。舛添問題が有耶無耶にならず、本筋の問題が出てくる可能性に期待。強いリーダーシップも期待できるだろう。

何れにしても、誰に投票するにしても、都民は選挙に行って欲しい。自分の生活に直結するのだから。


都知事選、本日告示(その10)

2016-07-14 18:01:56 | 日記
ここから報道陣の質問へと移る。
「都政の課題について全員に伺いたい。東京都の待機児童数は約8000人。待機児童の解消は喫緊の課題だが、決め手がない難しさがある。具体的な解決策をどのように持っているのか。」

 宇都宮氏「待機児童解消のための予算措置をきっちりします。保育園を作るのは区市町村に権限があるが、都が購入した土地を保育園づくりに貸し出すとか、そういうことを徹底してやる必要があると思っています」

 小池氏「まず、保育士の待遇改善というのが喫緊の課題です。箱物についてはさまざまな規正がありすぎる部分もございます。安全性の確保は十分考えなければならないけれど、さまざまな制限、広さ制限なども考慮すべきです。ゼロ歳児から2歳児、そして3歳児以上という年齢制限についても見直すべきだと思っています。箱物で言いますと、市ケ谷の都有地ですね。それを韓国人の学校に貸し出すという舛添さんの進めてきたことなどは、むしろこれを保育施設や高齢者施設を、両方コンバイン(兼ね備える)した施設として進めていくこと。なかなか国においては文科省や厚労省の境があるが、ハイブリッドな形で都有地を有効に活用していきます。」

 鳥越氏「待機児童の問題には2つの側面があり、一つは施設の問題です。もう一つは施設を運営していく保育士などスタッフの問題です。これはどちらも、これだけ緊急性が叫ばれながらなかなか解決していないというのは東京都政の執行者が、どれだけさぼってきたということもあるが、背景には莫大(ばくだい)な予算がかかり手がつけられないと推測しています。東京都は比較的他県と比べれば裕福な自治体。まず、都知事になってやるべきは予算の見直しだと思います。予算を見直して、将来の不安をなくしていく。少子高齢化に手を打っていく。ほかの公共事業などでは喫緊の問題でなければ後回しにして予算を組みたい。」

 増田氏「区市町村の仕事が多いが、都がもっとバックアップしていくことが必要です。保育所で働く人の所得が抑えられていて、過剰労働です。まだまだ知恵を出せます。土曜日は共同で開園することが特例で認められています。これを活用して保育士さんに休んでもらう。それと、広域保育。バス送迎が認められており、まだまだ知恵を出せると思います。箱物については公園に作ろうとか、閑静な住宅地に作ろうかとあるのですが、当事者や事業者にまかせるのではなく、住民との丁寧な話し合いをしていきます。現場に入って合意形成を進めていくこと、都が汗をかくことが必要です。」


「ポスト五輪について。2020年を目標に動いているが、東京五輪が終わればメガイベントの予定もなく、高齢化も進行し、景気の悪化も懸念されている。五輪後はどのような都市を目指していくべきと考えているのか。」

 増田氏「2020年以降、オリンピック・パラリンピックのエネルギーをそこにどこまで注げることができるか。長期をにらんだグランドデザインで東京を考えていかなければならない。世界の中で輝く東京にしていく必要がある。地方と連携する東京に切り替えていきます。」

 鳥越氏「2020年が終わった後、どうなるのか。おそらく皆さん考えてないと思います。実は、ここには少子高齢化という大変な危機がじわじわと忍び寄ってきて、2020年を過ぎれば団塊の世代が80歳を迎えて、大介護時代になります。従来の経済の考え方、車や家電製品を売って経済を活性化していくのではなく、ポスト五輪では、日本が必要としてるもの、それは介護だったり少子高齢化だったり、福祉などにお金を回し、需要を消費に変えて経済を回していく。構造を変えない限り、経済は変わりません。」

 小池氏「パラリンピックがあることが重要だと思っています。ギリシャなどのホスト国では、破綻(はたん)して建物が吹きさらしの中にある。パラリンピックを障害者に優しいという観点から、このパラリンピックをよく活用していくことだと思っています。それによりユニバーサル化をしていきます。私は公約の一つに満員電車ゼロを掲げています。ごく当たり前でみんな我慢しているが、人口が減ると満員電車はなくなるが、そういう受け身ではなく、より住みやすい、満員電車にならない技術的な信号の機能のアップなどいろいろありますが、それによって東京の魅力をいつまでも持ち続ける。そして、国際金融都市、アジアナンバーワンといったような引きつけることを考えていきます。東京で人口を減っていくことだけは阻止していきたいです。」

 宇都宮氏「最近の経済学者の分析ではオリンピックではあまり経済効果ないのではといわれています。長野もオリンピック終わった後に負債を抱えた。県民、都民の生活を圧迫する。できるだけ簡素、コンパクトなオリンピックにし、浮いた財源で都民の生活を支えていきます。働いている人の賃金を格上げして、社会保障を充実させる。ちなみに、新国立競技場の問題は、前回の知事選のときは既存の施設をそのまま使うべきだと訴えました。今のオリンピックは大都市でしかできない。オリンピックの考え方を変えるべきです。」


「鳥越さんに質問。昨日の会見を見た都民から、『詳細な政策についてはこれからという状況で、立候補したのはどうなのか』と心配する声があった。」
 鳥越氏「誰でも最初は分からない。だけど、ちゃんと真剣に取り組めば道は開けると思っています。昨日から、今日にかけて自分なりの政策、公約は作りました。宇都宮さんは作っていないと言っているけど、僕はテレビとかで言っているつもり。それは文章に、紙切れにまとめていないだけ。そんなに心配していただかなくても結構です。」


「増田さんに質問。政治家と金についてお聞きしたい。岩手(県知事)時代にファーストクラスを利用したということもあったようだが、反省点も含め、どういう風に自分の金の使い道、都議会の金の使い道について具体的に考えていることがあれば。」
 増田氏「岩手県知事代にはファーストクラスを使用していました。最近の航空機事情を見ていると、ビジネスクラスでも横になれる座席があります。当時利用していたときは、ファーストクラスも斜めぐらいになる座席でした。どういう利用方法をしているかというのを公開して、今の時代にこれだけシートの状況もよくなっているので、基本的には全部ビジネスクラスで対応できるのではと思っています。ある事柄について、それは税金の使い方としていかがかなということをまず、都民のみなさんが分かる仕組みがないと、どういう見方があるのか分からない。舛添さんの通訳料金が高いということなども細かなものを出して分かってきました。どういう風に情報公開しているのか。できるだけそういう仕組みを作っていきたいと思います」

以上で質問を終わり、この後は候補予定者から最後の一言となる。

その11に続く。