エンジェルケース？！

『水泳部入りたい・・・』

『あんの？そんな部。』

『ない・・・・』

『じゃ、ダメじゃん？！』

次の日。

『なんとか先輩が、どこだかのスイミングスクールで練習してるって！！部活として認めてもらえるってさ！！』

『よかったじゃん！！』

次の日。

『これ、書いてって・・・』

娘が差し出した封筒には・・・・

”○○スイミングスクール申込書”
と、書いてあった。

『えっ？何これ・・・？？？これ、書くの？？』

『じゃない？』

『なんで？これってさぁ～・・・月々、月謝を払わなきゃいけないってこと？』

『じゃない？』

てめぇ～人ごと見たいに言ってんなよ

『おまえさぁ～月々、月謝を払う”部活”がどこにあんのよ？！』

『へ？払わないの？みんな。』

『えっ？じゃー何？おまえは、学校でやってるバスケとかバレーとか、お金払ってると思ってたの？』

『払ってないの？』

バカかっこいつは・・・

『だって、部活として認めてくれるって先生言ったもん！！』

よくよく話を聞いてみると・・・
娘の学校は、全員部活に入らなければいけない。
でも、その部活の数がちょーーー少ないわけ・・・で、特別に校外学習で認められてるスポーツがある。それが、水泳。でも、これはあくまでもスイミングスクールに申し込んで、スイミングスクールで練習する。もちろん、かかる費用は、各家庭持ち。ただ、高校入試の時、内申書に”この子は3年間、校外学習ではあったけど、水泳をがんばりました！！”と、書けるわけ。これが、”部活として、認める”っていう、カラクリ・・・

『水泳習いたいってこと？』

『そーじゃない？！』

てめぇー、いい加減、その人ごとみたいに話すのよめろって




だいたい3年間続くかどうかもわからない・・・
それに、心臓のOPEが待ってるし・・・この間、発覚した”デカイ下垂体”あれだって、これから1年に1回 MRIでフォローしなきゃいけない
デカくなるようなら、当然OPEもありうるわけで・・・
それに、今年は中学の準備にかなりの金が飛んでった
来年は、塾にも行かせようと思ってるのに・・・
自転車も買った

『いったい、おまえにいくら掛ってると思ってんの？これから先、いくら掛けなきゃいけないわけ？』

『・・・・・』

『あのさぁ～～うち、そんなに大金持ちだと思ってた？』

『小金持ちでしょ？』

しゃべるな

『学校の部活じゃダメなの？』

『やりたいのがナイ・・・』

『はぁ～～・・・ だいたいさ、学校から帰って来て、”ただいま”の前に”腹減った・・・””何か食べるものは？””おやつは？”とか、あり得なくねぇ？』

『育ち盛りだから？！』

だ・か・ら、その人ごとトークをいい加減にしろよッ！！！！

『だいたい、うちは２人しかいないのに・・・子供はおまえ1人なのに、何でこんなにエンゲル係数が高いわけ？ねぇ？？おまえは、ガマンができない！！欲しいものは、欲しい。食べたいものは、食べたい。そんなの、いくら金があっても足りないんじゃない？！』

『エンジェル？ケース？？？天使の箱？？？何、それ？？』

えんげる係数だ！！え・ん・げ・る！！！バカか？おまえは！！！！



『我が家は”破産”だな・・・・ホントに、破産するよ・・・・』

『お産するの？？』







てめぇーーーー、おもてに出ろ ぶっ殺す





こうして、我が家のバトルはまだまだ続くのでした・・・・