✿ ハマアザミ (浜薊)
温帯の海岸に生育するキク科アザミ属の多年草。根を食用にする事から、別名ハマゴボウとも呼ばれています。 草丈は30~50cm程で根生葉、茎生葉ともに羽状に切れ込み、暑くて光沢があります。 葉縁には鋭い刺が生え触ると痛い。 花期は7月~12月頃で、茎の先端に3cm程の頭状花序をつけ紅紫色で管状花の付け根に4~7枚の苞を持つ。 千葉県~九州まで分布し鹿児島県以南にはない。 主として海岸に生育し、時には内陸で見かける事もある。 砂地、砂礫地から草原を好む海浜植物。 千葉県、神奈川県、兵庫県:絶滅危惧Ⅰ類。 高知県、鹿児島県:絶滅危惧Ⅱ類。
✿ サワギキョウ (沢桔梗)
キキョウ科ミゾカクシ属の多年草。 美しい山野草ですが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物。 茎の高さは50~100cmになり枝分かれしない、形は披針形で縁は細かい鋸歯状になります。 花期は8月~9月頃で濃紫色の深く5裂した唇形の花を茎の上部に咲かせる。 花弁は上下2唇に分かれ、上唇は鳥の翼のように2裂し、下唇は3裂します。 萼は鐘状で先は5裂する。 キキョウと同じく雄性先熟で雄蕊から花粉を出している雄花期と、その後に雌蕊柱頭が出てくる雌花期があります。 他のキキョウ類とは花形が全く異なります。
撮影地:つくば植物園