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Toshiが行く

日記や趣味、エッセイなどで描く日々

古都巡り ②

2022年11月08日 06時40分08秒 | 旅行記


琵琶湖東岸にある滋賀県近江八幡市。
豊臣秀吉の甥であり、養子ともなった秀次が築いた城下町を基礎として、
近世は商業都市として発展した。いわゆる近江商人発祥の地だ。

古都巡り2日目は、京都駅から電車で40分足らずのこの地を訪ねた。
目的は今から400年前、秀次が雅な宮中の舟遊びに似せて始めたという
水郷めぐり、それと秀次の時代から交通の中心として
町の発展に寄与してきた八幡堀。
国の重要文化的景観第一号に選定されたものだ。

早速、水郷めぐりに行こう。
近江八幡の開町以来の歴史を守り、
また水を浄化する「よし地帯」を保護するため、
手漕ぎ船にこだわった80分ほどの行程だ。

         





迷路のような狭い水路を抜けていく。



すると広い湖沼に出てきた。


よしの群生地帯が随所にある。
ボランティアの人たちも参加して、その保護を欠かさないという。


途中、他社の舟と行き交い、乗客同士手を振ってあいさつする。

「我は湖(うみ)の子 放浪(さすらい)の…」
巧みな櫓捌きの船頭さんが歌う『琵琶湖周航の歌』に
舟上の5人の客が口ずさむように合わせる。
なんと、のどかなことか。身の内も外も。


水郷めぐりの次は八幡堀巡りだ。






交通の中心として町の発展に寄与してきた堀だが、
一時ヘドロのたまる無残な姿になっていた。
それを市民が立ち上り、再び美しい姿を取り戻したのだという。
ここも舟でめぐれるのだが、堀沿いに散策しながら
その情緒をたっぷり楽しんだ。



ついでながら、水郷めぐりの乗り場近くに
洋・和菓子で有名な「たねや」グループの旗艦店
「ラ コリーナ近江八幡」があった。
もちろん、バームクーヘンをいただく。


古都巡り ①

2022年11月06日 11時46分07秒 | 旅行記


2度目の京都、初めての近江八幡、奈良と
          古都を巡る4泊5日の旅だった。

初日、11月1日の京都は雨だった。
昼前、京都へ着くと荷物をホテルに預け、
傘をさして、あるカフェへ一目散。
テレビで紹介された店で「昼食はここで」と決めていた。
スマホのナビを頼りに「あちらかな、こちらかな」と探し回り、
最後は道掃除をしていたご婦人に頼り、やっとたどり着いた。

見つけにくいはずだ。
奥まった道路に見覚えのあるシルエットが見えた。
店のオーナーがコーヒーを炒れている姿をシルエットにし、
それを店のトレードマークにしているという。
店には外国人が3人おられたが、観光客ではなさそうだ。
コーヒーを味わいながら本を読まれたりしているから、
ここに住まわれているのではないだろうか。



         

妻はスパゲティ、こちらはカレーライスを昼食とし、
食後はそれぞれコーヒーをいただいた。
カップ、コースターにも例のシルエットが……。

さて、どうしようか。
この天気だし、近くの綾小路通など町家小路をぶらつくことにした。
京都は神社・仏閣の存在感が圧倒的であるが、
こんな町家の佇まいが古都の息遣いを感じさせる。
道は狭い。それが縦横に走り、それに沿って町家が軒を並べる。

気ままに歩いていたら錦市場という所に行き着いた。
「京の市場」とも言われ、400年を超える歴史があるらしい。
写真ではたまたま客が少ないが、とんでもない。
外国人観光客を含め、人が通路一杯に溢れる盛況だった。













東本願寺そばを通りながら京都駅へ。
屋上の展望所から街並みを見回せば、
何と宇宙船が……。
実は窓ガラスに映った京都タワーだった。



           雨の京都にしっとり濡れた。