・ むうぶな気持ち ・




限られた人生 素敵に生きよう!

初見!

2005年09月30日 | Weblog
昨日の夜のこと
夕食後 お風呂上りに 次女の悲鳴
「きゃぁ~ ミクがまたなんか変な生き物捕まえてきた~!」
常連さんは コオロギにカマキリ 時にはアゲハやバッタ
1週間ほど前は レンチャンで芋虫の類。。。(アゲハに成り損なっちゃった  南無阿弥陀仏。。。)
そうそう トカゲも二度ほどあったよ
次女は昆虫類は苦手で 大騒ぎするのよね
だから私がいっつも処理班 
でも 昨日は漫画本を読んでて 動きたくなかったから
「ぶりっ子してないで たまには自分でなんとかしな~!」と言ってみたら
広告に乗っけて目の前まで持ってきた~~ やればできるじゃん!!

それは 尻尾の切れたトカゲ?にしては ちょっと愛嬌があった
ん? これは イモリ? ヤモリ?初めて見たぞ~~~!
 ミクにやられて 弱っているのか 元来動きの遅い動物なのか。。。
ちょっと触って ひっくり返してみたら 手足の裏っ側が吸盤状になってて 閉じたオジギソウみたいな感じだった
これで 垂直の壁とか 天井で逆さまになっても落ちないわけね
だったら ヤモリじゃ~~ん!  気持ち悪い~~!
写真撮らずに 庭の植木目掛けて投げちゃったんだけど 見たい人はこちら!
そっくりなの 見つけた~~! ニホンヤモリ 

今朝になって ちょっと惜しいことしたかなって 捜索して見ようかと思ったけど
そのまま。。。

恐れていた事が。。。

2005年09月24日 | Weblog
今年は 町内の役で組長をやってるんだけどさ
10月16日の運動会の参加者集めで 2回目の会合
殆どは 小学生のいる家庭が中心になって それ以外の家庭はあまり参加は望めない
だから 不足なところは 大会関係役員で埋める羽目にも。。。
しょうがないので 私も綱引きとむかで競争に出場協力
花形のブロック別対抗リレーの選手 男子は 20代・30代・40代・50代とすんなり決まったんだけど 女子は一人も候補が挙がらず あちゃー
女子は数年前から 40代の選手が集まらないと言う事で 30代を2名と言う事になったらしい
20代は 子供会役員さんが 心当たりの人に 会合の最中、電話で頼み込んで 何とか交渉成立
あとは30代二人かぁ 子供会役員さん 埋めて~~
そこで取り仕切る体育委員さんから思わぬ声が。。。 なんと私をご指名
ご冗談でしょ? もうすぐ50ですよ そりゃあ 昔40代では選手になった事もありますよママさんバレーはやってますよ
でも 運動量は確実に落ちてるし なんで好き好んで30代の人たちに混じって走らなきゃいけないの~~!! 
だめだめ~~と散々断ったのに もう一人の30代を子供会の役員さんが引き受けるからと
無理やり押し切られた~~
あ~ このレース捨てるのね? もう知らないよ??
こうなったら転ばないように走るだけだ 恥かかないようにしなきゃ
綱引きとむかではあっという間に代役が決まり 会はめでたくお開きに
はぁ。。。 少しは走りこんでおくようにと 体育委員さんから宿題出された・・・
気が向いたらね (笑)

疲れた~!その3

2005年09月23日 | Weblog
もうすでに 秋も深まり 冬の始まりさえ感じられそうなドイツから舞い戻った二人には日本の暑さが結構堪えたみたい
通夜 葬儀の気疲れもさることながら 夜さえまだクーラーをつけなくては眠れないほどの日本の暑さは すっかりお婿さんを寝不足にしてしまったようです
食事中も 少し眠そうでしたね (笑)
1時間ほど談笑しながら食事を終えたら もう残り1時間しかないや
三女が2~3目星をつけた品のフィッテングに付き合ってみるものの どれも今イチ
結局 楽しみにしていたアウトレットなのに 何もゲットできずに帰りの時間になっちゃいました
長女夫婦に元気でと別れを告げて りんくうタウン駅に歩き出す
アナウンスで 関空とりんくうタウン駅の間が 人身事故のため 不通に付き バスで代行運転だと告げてた
これから飛行機に乗ろうとしていたお客さん慌ててましたね 
娘たちもホテルに戻るのに バスになるのかもね

切符を買うとちょうど電車が来るところ
バッチリだね~と ホームの階段上がってみたら なんと電車は対岸!
間違えた~~~ 慌てて階段駆け下りて 走る走る~~!
待っててよ電車~~って心で叫びながら 間に合うわけないかと諦めかけたんだけど
なんと 階段上ったらまだ 電車居た~ よかった!!
席に座ったとたんどっと疲れて 文庫本開いたものの 難波に着くまで 殆どうたた寝してました
 
南海難波駅に着いたのが8時ちょっと過ぎ 9時の近鉄特急には余裕に間に合うね
駅移動するのに もう足の靴擦れの痛みがピーク
また 三女に靴取り替えてもらってなんとか 歩く
左の小指の裏っ側なんだよね それも薬指側
普通 小指の外側とか踵だよね  変なとこに豆できた(笑)
近鉄特急に乗る前に会社のおやつ用に大阪土産をゲット
帰りのアーバンライナーは熟睡 (笑)
名古屋駅で近鉄から 名鉄に乗り換えるとき おはぎ売ってたのが目に付いた
そう言えば お彼岸なのに ばあちゃんにお供えできなかったから 買って帰ろう
次女にお迎えメール打ったけどレスなし
寝てるな?あいつ~  あと30分で着いちゃうんだから 起きて~~!
何とか到着5分前に連絡ついて 無事最寄駅にお迎え車来てくれてました
自宅に着いたら 12時10前 
日付変わる前に ばあちゃんにおはぎ お供えできてよかった
それにしてもなが~い一日でした 
かわいそうに 三女は明日出勤 早く寝なさい お疲れ様でした!



疲れた~!その2

2005年09月23日 | Weblog
りんくうタウン駅に 15:49着 
案内板を頼りに外に出て アウトレットモールは何処?と眺めると 遙か向こうにGAPのロゴ
え~~ あんなに遠いのかよ~(笑) 駅の直ぐ脇ってなイメージだったので
ちょっとがっくり 
でも 三女は憧れのブランドの買い物の続きができる人参が鼻先にぶら下がってるので 文句も言わずに 歩く歩く~(笑)
丁度16:00ジャストに 正面入り口到着! 
とりあえず 目立つ休憩場所に陣取って 連絡待ち
長女夫婦は 先に買い物を楽しんでるのかな?
それとも 駅のほうからやってくるのかな?と キョロキョロ松こと15分
うーーむ 来ない~! 三女が痺れを切らして お店を見てようと言い出すので ロッカー探して 荷物入れることに
2~3軒覗くも落ち着かないので とりあえずホテルにチェックインとその後の外出の時刻など解ったら聞いてみようと うろ覚えのホテル名で番号案内 解った~!
「あの。。。 そちらに○○と言うものが何時にチェックインしたか 教えてもらえますか?」
「はい 今しがたお見えになりましたので お繋ぎいたします」
ええ~~~ 繋ぐって 部屋に居るの~~?
んじゃ 来るわけ無いね (笑)
お婿さんが先に電話口に出て 直ぐに娘と代わってくれた
たった今 部屋に入ったばっかりで こちらに来るのは1時間くらい後になるとのこと
娘よ なんか しでかしたな 空気が重い(笑) 
詳しいことは聞かず アウトレットモールでの1時間後の待ち合わせ場所を打ち合わせて 電話を切る
1時間ぶらつく元気が無い私は 殆どベンチ待機
5時半少し前に 待ち合わせの場所に移動
居るかな? あ~~~ 居た居た~~!
とりあえず 元気そうな娘と 疲れてそうなお婿さん発見(笑)
あと2時間しか時間が無いから 早速食事をイタリアンのお店にして
テーブルに着く
で どうしたのさ? と 水を向けると 空港までホテルの送迎があると安心していたら 明日の朝の送りだけで 今日の迎えは 時間的に無理と断られ
仕方なく 電車移動と思ったのだけど アウトレットモール行きのシャトルバスが目に入ってしまい 乗ってしまったのが間違いの元
娘は 私と同じように アウトレットモールが りんくうタウン駅に隣接してるものとばかり思っちゃったのよね
すぐに 駅までタクシーに 乗ればいいのに
2人で50キロのスーツケースやら お土産の荷物やらを ゴロゴロやって 駅まで歩いて戻ったんだって~~
そりゃぁ お婿さん ただでさえ疲れてるところ お気の毒ったらありません
2人の倹約努力には 脱帽です

  続く



疲れた~!

2005年09月23日 | Weblog
気合入れて 行ってきましたよ 大阪
出かける前に 片付けようと思った仕事せずに自宅で3時まで寝ちゃったの
で それから 朝ごはんの炊飯ジャータイマーセットして 洗濯機回して 会社に移動
今日は パートさん2人お休みなので 残る1人の負担にならないよう
休憩のコーヒーと麦茶の準備
洗ってなかったカップを洗い 二階の掃除 猫の世話
さすが 三女 遊びとなると寝過ごさない
4時半には起きてる?確認電話寄越した ご立派
5時半には家を出ると言っておいたから いまから 支度始めるのね
私は 後30分仕事の段取りしようかな
でも 思う様に進まず 時計を見ると早5時5分 やばい~
もう 諦めて 自宅に急ぐ
途中コンビニで 大工さんのおやつ用菓子パン購入

予定の電車を1本遅らせても 名古屋7時の近鉄特急に間に合うよね
自宅最寄駅 6時4分発に変更~!

まず 何はなくとも 大工さんのおやつの準備
ピッチャーに麦茶よし! クーラーボックスに缶コーヒー・ジュースよ・ゼリーよし!
菓子パン・お菓子よし! 
次は お風呂洗って ついでに洗顔
お化粧は 近鉄特急のトイレだな(笑)
次女を起こし 駅まで送って洗脳
着替え~着替え~! わぉ 時間が無い!
ドタバタやりつつも なんとか 出発
まだ 半分寝てる助手席の次女に 後は頼むと言い残し 駅着
出勤前に 掃除がんばれ~~!

名古屋に着いてからは余裕
アーバンライナーの往復チケットをゲットし 朝ご飯と新聞も 買いこんで
2時間ちょっとの快適な旅の始まり
食事もしたし お化粧も出来たし 新聞も読んだ~
でも 三女 今日買い物に行くショップの下調べは 中途半端なのよね
難波に着いたら ネットカフェでお茶でも飲みながら 情報取り~
と思ったけど ネットカフェ見当たらず しょうがないので 雑誌を買いこんで喫茶店で研究
10時半 どっちの方向に歩いたらいいか見当がついたので 行動開始~
目指すは 南堀江 立花通りだって!
地下鉄で2区間くらい歩いた~
やっぱ 知らないところって解りにくいよね~
いつの間にか通り過ぎて また戻る(笑)
11時頃に ようやくお目当てのショップ街に辿りつき 洋服の品定め
7~8軒巡って 7点くらい買い込んだかな? 三女満足 何せスポンサーつきだから  でも 一番高いものは 自分のカードで支払わせた (笑)
もう1時過ぎで お腹すいたよ
そろそろ難波に戻って食事して 3時には りんくうタウンに行く電車に乗らなきゃ。。。
地下街を ブラブラしながら戻る途中 お好み焼きやさんで2時に昼食
注文した品が すごいボリュームで ギブアップ
ちょっと 残しちゃいました  ごめんなさい
さて 近鉄難波駅に着いて 聞いた方が早いよねとばかり 窓口で
「りんくうタウンに行きたいんですけど 教えてください」って尋ねると
すごく丁寧に でもにこりともせずに 教えてくれたのが。。。
南海電車の難波駅への行き方!
うわっ ごめんなさい 近鉄では 行けないのね~  恥ずかしい~(笑)
そんなこんなで 南海難波駅に着いたのが 3時過ぎ
あわてて 切符を買い時刻表を見ると まさに発車寸前
乗り込んだら 1分くらいでドア閉まりました
よかった~ 乗り遅れたら待ち合わせの時間の4時に間に合わなくなるところでした

  続く。。。

お墓参り

2005年09月21日 | Weblog


日中の日差しはまだまだ暑いけど朝晩はすっかり風がひんやり。。。秋ですね
21日は ばあちゃんの月命日でもあるし お彼岸の入りしたことだし
23日のお中日にはお参りできないので 今日済ませてきました
草を取って お花を取替え 墓石を綺麗にして お団子をお供えしてお水をたっぷり
ろうそくに火を灯しお線香をあげ手を合わせる
なんだか 時がゆっくり流れるようでした
ばあちゃんは あの世で 楽しく過ごしているかな?
私たちの生活をハラハラしながら見守ってくれてるかな?
また 来月お参りにくるからね。。。

お婿さんのばあちゃんの葬儀のために一時帰国してる長女夫婦は
金曜の午後の便で大阪入りして翌24日の10時の便でドイツに帰ることになりました
仕事の都合がつきそうなので 三女と一緒に顔を見にいこうと思います
会える時に会っておかないと 人生一寸先はどうなるか解らないものね
翌朝の出発は見送らず 美味しいものでも一緒に食べて金曜の最終電車で帰ってこよう
なにせ三女は 土曜日仕事ですから (笑)

沖縄土産

2005年09月20日 | Weblog
帰ってきました 三女
昨日の夕方5時くらいかな
帰りの駅までのお迎えは お友達のお母さん  助かりました~
お天気がよく 海が綺麗だったと喜んでました
でも なんか 風邪引いて帰ってきちゃったのだ  だめやんねぇ



シーサーの置物は じいちゃんに
私には 石垣島と竹富島の砂
サトウキビに 紅芋タルトに 紅芋かりんとう
さーたーあんだぎー に シークァーサーキャンディー
締めくくりは 沖縄もずくのり
ミンサー織りの敷物にミニシーサーは 自分へのお土産だって

楽しい想い出作りができたようで よかったねぇ
風邪早く治る様にさっそく薬飲ませました
明日寝坊しないようにね。。。


”金魚鉢” オリジナルソング公開

2005年09月19日 | Weblog
埼玉の歌う鉄骨屋さん 岩nori玉さんに 作曲していただいた
”金魚鉢” 満を持して堂々公開 (笑)
きのう 無事 みらいさんの局で お祝い披露を終えました
お話を題材にして 詩にしたもの
よかったら 聞いてください  素敵な一枚のコーナーですよ~!
歌詞と読んで無い人のためにお話も一緒に載せますね




    『金魚鉢』

「待ってよぅ まもる」
浴衣姿のみどりは 可愛く囁く
二人手を繋ぎ歩く 夏祭りの夜
掬った金魚を入れた 金魚鉢
みどりとまもるの愛を 見守ってくれた


「この人と ずっと一緒に居させて」
初詣の願い届かず まもるは帰らぬ人に
涙は枯れたはずなのに 気づけば今日も
鏡の中で滲む金魚鉢
その向こうに まもるの姿見せてくれた


「おいで みどり」
小枝のように やせ細ったみどりに
差し出される まもるの手
神様が二人の願い聞き入れたのを
金魚鉢は 静かに見守った
鏡の奥の世界で二人 いつまでも一緒・・・


**********************************************************************

    「よいしょっと・・・」
このところの春の日差しで 出窓に置いてあった
金魚鉢は その水がぬるむほどだった。
それに気が付いたみどりは 慌てて水を替え
部屋の中を見渡し 金魚鉢の引越し先を
お気に入りの鏡台の上に決めたのだった。
「ごめんね まー君。 気が付くのが遅れて。
でも もう大丈夫だからね」
鏡には まるで もう一つの世界が そこにあるかのように 漂う水草と 
一匹の金魚が 青いガラスでできた金魚鉢と共に映し出されていた。
みどりは 涼しげなその光景を見ながら 思い出の中へと入り込んだ。


  *  *  *  *  *  *  *  * 


 「待ってよぅ まもる。」
みどりは ゆかたを着て 履き慣れない下駄の足元を気にしながら 
どんどん人混みに消えていきそうになる まもるの後姿を追っていた。
 「ごめん。 俺 夜店を見ると 子どもの頃に 帰っちゃうんだろうな。
つい足早になってたよ ははは。」
そう笑いながら まもるは 手を差し出した。
大きな手の平に みどりの手は すっぽり包まれ 優しく引かれて行った。
人いきれと 鼓動の高鳴りとで みどりは 頬が火照るのが
自分でも判った。
 
 まもるとの最初の出会いは まだ 雪がちらつくようなの昨年の2月の終わり。
レンタルビデオ屋で 一つしか残ってなかったビデオに 
二人同時に手を伸ばした時だった。タイトルは「アルマゲドン」。
そのビデオをお互い 譲り合い 結局は 横から 
どこかのオヤジに持ってかれた。
二人は 顔を見合わせて 笑いあった。
みどりは 彼の笑顔が忘れられず たびたび レンタルビデオ屋に 
通うようになった。
見かけるたびに 一言 二言 挨拶をし
デートに誘われるようになるまで ひと月とかからなかった。
なんだか まもると居ると こころが落ち着く。
自分が 素直になれるのが判る。 まもるも そうだと言ってくれた。
そんなまもると 付き合いだして 初めての夏だった。

二人で 夏祭りの夜店を 一つ一つ回りながら
まもるは 金魚掬いの前まで来ると
「俺 うまいんだぜ。 みどりもやる?」
「ううん。 わたしは 下手だから。」
「そっか。 じゃ 見てろ。」
そう言うと まもるは 繋いでいた手を離し
お金を払い ポイを 受け取った。

難なく1匹目を掬い上げたまもるに みどりが 注文をつけた。
「ねえ あのちょっと尻尾の長いやつ あれがいいよ。」
その金魚は 他のどれよりも すばしこく まもるを 手こずらせたが
それでも まもるは なんとかそれを掬いあげ ボールに移した瞬間
紙は破れてしまった。
「参ったなぁ。 いつもなら 軽く10匹は掬えるのに・・・。」
「いいよ。 ちゃんとこの立派なの掬ってくれたし
それに そんなに 飼えないよ。」
そう言うと みどりは袋に入れて貰った二匹の金魚を
嬉しそうに眺めた。
青いガラスの金魚鉢と 水草を 別の夜店で買い求めると
二人は みどりの部屋へと向かった。

「散らかってるけど どうぞ。」
鍵を開け 電気を付けながら みどりが先に部屋に入る。
まもるが部屋を訪れるのは 今日が初めてだった。
散らかってるなんて 嘘だ。
みどりは 今日の日のために 入念に部屋を掃除してた。
「へぇ 綺麗にしてるんだな。 やっぱり女の人の部屋って
どことなく かわいいもんだ。 俺のとは 大違いだよ。」
「そう?」
みどりは 買ってきた金魚鉢に水を入れ
二匹の金魚を放してやり 水草も入れた。
金魚は 勢い良く 泳ぎ回ったかと思うと
すぐに 新しい住家に 慣れたように 落ち着いた。
「こっちの 尻尾の大きい立派なのが まー君。」
「じゃ ちっちゃい方は みーちゃんか?」
「あはは。」
二人は テーブルの上に置いた 金魚鉢に 
注いでいた 視線をずらし お互いを見詰めた。
しばらくの沈黙の後 まもるが 不意にみどりを引き寄せ
耳元で 囁いた。
「みどり お前が 欲しい。。。」
みどりは ゆったり泳ぐ二匹の金魚を見詰めながら
黙って小さく頷くと 震える身体をまもるに 預けた。
まもるは まるで宝物に触れるように
みどりを慈しみ 溢れる愛を注いだ。

 しかし まもるとの幸せな日々は 長くは続かなかった。
お互いが結婚を意識し始めた 今年のお正月
初詣に出かけた二人は それぞれ
「この人と ずっと一緒に居られますように・・・」
と 神様に願ったのだが その願いは聞き届けられなかった。
それは初詣の数日後 みどりの24歳の誕生日だった。
前日から降っていた雪も ほとんど消え 道路は通常の機能を
果たすかのようであった。
まもるは みどりのために用意した
婚約指輪を 背広のポケットに忍ばせ
退社後 約束しているみどりの部屋へと 向かっていた。
どんな言葉で みどりにプロポースしようかと
あれこれ 考えながら 地下鉄の駅へと 急いでいた。
ちょうど ビルとビルとの 間の 狭い路地に
差し掛かったところで スピードを上げた車が まもるの方へと
曲がろうとした瞬間 そこだけ 日陰になっていたのだろう
消え残っていた雪で スリップし あっという間に
歩道に乗り上げ まもるを その車体の下に轢いていたのだった・・・
 
 夕方から待ちつづけたみどりのところに まもるが亡くなったと
連絡が入ったのは明け方に近かい時間だった。
その知らせを受けた後 金魚のみーちゃんが お腹を横にして
元気が無くなり しばらくすると 動かなくなっていた。
寂しがり屋のまもるが 連れていったんだと 思ったみどりは
溢れる涙を拭おうともせず ただ泣き続けた。
まもるからの 婚約指輪は 蓋を開けられることも無く
みどりの鏡台の引出しに 仕舞われることになった。


  *  *  *  *  *  *  *  * 


 すっかり日が暮れ 薄暗い部屋の中で 
ぼんやり浮かび上がっている金魚鉢に まー君が滲んで見える。
みどりは 自分が 涙ぐんでるのに 驚いた。
「涙は もう 枯れたかと思っていたのに。
ねぇ まー君 あれから 君と私だけ
残されちゃったんだよね。」
その時みどりは まー君の様子がいつもと違うのに気がついた。
まるで 鏡の向こうの 金魚鉢に 突進するように 何度も何度も
勢いをつけながら 弧を描いているのだ。
「どうしたの? まー君 やめなさい。 そんなことしてたら
参っちゃうよ。」
金魚鉢を覗いてた みどりは 次の瞬間 「あっ!」と叫んでいた。
金魚鉢の中には 水草が漂っているばかりで まー君の姿が消えていた。
みどりは 自分の目を疑った。涙で 滲んでいた目を
こすってみた。
そして その目で 次に見たものは・・・
鏡の中の 金魚鉢に 仲良く嬉しそうに泳ぎ回る 
二匹の金魚の姿だった。
それと・・・懐かしい まもるの姿もあった。
まもるは あの 夏祭りの夜のように
迷子になりかけたみどりに向かって 手を差し出している。
みどりは 触れてみたいと思い 手を伸ばした。
あの時と同じだ。まもるの大きな手の平に 
みどりの手は すっぽり包まれ 優しく引かれて行った。
ただ あの頃と違っていたのは まもるを失ってから 
みどりの腕がまるで 小枝のように やせ細っていることだけだった。
久しぶりに再会した恋人同士は 擁き合い 
さらに奥の世界へと仲睦まじく旅立っていった。
神様は この時二人の願いを聞き届けたのかもしれない。
  
 みどりの鏡台には 住人の居なくなった金魚鉢と 
空になった婚約指輪のケースが取り残されていた・・・



           「金魚鉢」  完  (2002/07/28)

松茸パーティー

2005年09月18日 | Weblog

↑ これだけのものを 裂いて焼きました


↑ 松茸ご飯用の松茸は 傘と足のバラバラになったものを購入し山ほど刻みんで入れました


↑ 出来たものは炭火で焼きおにぎり~

今日は主人の友達夫婦7組での恒例の松茸パーティー
来年からは 新築後の我が家でやらなきゃいけないので
いろいろホスト役の心得を会得しなくちゃね
三女は沖縄だから参加できず 次女も仕事で遅くなるし
じいちゃんのご飯相手頼んできたんだけど 他のご夫婦の同じ年の娘さんが来ると聞いて 急遽6時半過ぎに駆けつけることに
久し振りに会えて 結婚に焦らないもの同士 話が弾んだみたい(笑)

途中 「オレンジの月 そっちも昇ってきたかぁ?」メールが神奈川から
あ~ いけないいけない 忘れてた
写真撮らなきゃと 路地の向こうへ駆け出す
ありがとう 見逃さずに済んだよ


独り留守番のじいちゃんに お月見団子とススキの配達を快く引き受けてくれた
お饅頭屋さんのおじさん ありがとうね!


沖縄へ

2005年09月17日 | Weblog
三女が 三連休を利用して 友達と沖縄へ旅行に行きました
前日の夕食後9時半過ぎにスーツケースを買いに行くというバタバタぶり
というか どうも決断力が無いようなのよね
先週から色々お店を覗いてはいたものの 決められずにずるずる
昨日も結局お店3軒回って 10時半過ぎに黒かオレンジかピンクのどれにしたらいいか迷う~と写メール送ってきて。。。
一番似合いそうも無い 「ピンクでいいんじゃないの?」って言ってやりました(笑) 
私は仕事しに来ていたので支度にはノータッチ
結局ピンクを買って帰ってきたのが11時過ぎ、荷作り終えて寝たのが2時
でも感心と寝坊せずに5時には私を起こす電話をしてきました
5時半に家を出て友達を迎えに行き 駅まで送りました
セントレアから8時半過ぎの便で沖縄へ
沖縄本島は観光せずに 石垣島から竹富島へ渡ったりして 島でのんびり過ごすのだそうです
これって 私たち夫婦の27年前の新婚旅行ルートの一部でもあるんだよね
懐かしいです  
私たちの新婚旅行は11/28~12/3だったので 海には入れなかったんだけど
娘たちは楽しんでくるんじゃないかな~ 海水浴も
月曜の夕方には帰ってくる予定
しっかり 青春の思い出を作っておいで~



十三夜

2005年09月16日 | Weblog
娘夫婦は 無事お婿さんの実家に到着
お通夜にも間に合ってよかった
宅配の荷物も問い合わせして営業所に直接取りに行けば三時半ころには受け取れるとのことで 伝票番号教えました
私もそうするといいなぁと思ってたので なかなか気が付くようになったやんと少し感心(笑)

夜7時過ぎ 空は少しの雲
日曜が "中秋の名月" だけど天気はどうなるかわからないから
今夜も見ておきましょう  綺麗に見えてる 見えてる~
まん丸には少し足らないけど その心許なさがいいのかも
どう? 完全でしょう?って 大いばりの満月よりも謙虚さが?(笑)
皆も空見上げてるかなぁって メール
薄雲がかかって 朧月の神奈川  曇って見えない岡山
あ~ 鹿児島と熊本には聞き忘れたわ (笑)

10時ちょっと前 会社に移動
月見の続きをチャッピーに付き合わせた
誰もいないちっぽけな公園の砂場にある滑り台に寝転がる
これは 流星群の観察にはもってこいのロケーションかもなどど思いつつ
ひたひたと流れ寄ってくる雲に覆われそうな月を眺めてた
でも半袖のポロシャツでは秋の夜風に 5分と抗えなかったなぁ(笑)
興奮気味なチャッピーを従えて 会社に戻る途中 
「月見たよ~ でも眺めてたらお腹空いてきた!」メール
同じ月眺めてくれて ありがとう  そして遅くまでお仕事お疲れ様でした。。。



12時少し前 「無事通夜を終えました 明日の葬儀も頑張る」って娘からメール
何を頑張るんだか。。。(笑)
ま 長男の嫁として頑張ってください   おやすみ~

 

訃報

2005年09月15日 | Weblog
夜中 日付が変わった 1時過ぎ 電話が鳴る
ドイツの長女からだった
お婿さんのおばあさんが亡くなったので 葬儀に間に合うよう
航空チケットを手配して急遽帰国する予定だと知らせてきた
春に うちのばあちゃんの葬儀があった時も 無理させたのに
気の毒なことです。。。
あちらの親戚の方々も無理して帰ってこなくていいからと言ってくれたそうですが
お婿さんにとっては 見送らないと心残りになるものね
葬儀が友引をまたぐので 1日延びるのも 参列しなさいとの思し召しかもね
16日お通夜 17日葬儀
私は 娘の礼服をお婿さんの宮崎の実家に送ってやらなくては。。。
ドイツに行く時に 向こうでは黒いスーツで済むので必要ないからと
持って行ってないのよね
でも こういう時 困るわよ

今日は ばあちゃんの郵便保険の受け取りのためにいる死亡届の写しを じいちゃんを連れて 法務局へ 発行してもらいに行く
7月に次女に行ってもらったら じいちゃん本人が行かないと いろいろ面倒だということで 保留にしてた
行ってみれば 簡単なことで 来客者もゼロで窓口は隙すき~
そのまま 今度は 入院していた病院で 入院証明を書いてもらえるよう依頼
これで 9月末までには 綺麗にかたがつきそう

じいちゃんを自宅に送り届けると1時近く
さぁ 娘の荷物送ってやらなきゃ
靴とストッキング お数珠とネックレスも同梱して 宅配の営業所へ
明日の夕方以降の到着になるって 九州は遠いのね
皺にならないといいんだけど 難しいなぁ~
あ~ お通夜に出られてたら 留守宅に不在票で 荷物営業所へ持ち帰られちゃうよね
その前に 娘夫婦が到着できたらいいんだけど。。。

今回の葬儀は お婿さんのお母さんのご実家でのことなので
我が家はお香典を送らさせていただくのみで ご無礼することにしました
うちのばあちゃんの葬儀にはお母さんが来ていただいたので
私も宮崎へ飛ぼうかとも思ったのですが。。。

また電話すると言ったっきり 娘となかなか連絡がつかず 心配していたところ
夕方 「オランダ発 関空着で 明日の9時過ぎに帰国できることになったからね いまから オランダを発つところだから また関空に着いたら電話する」とのこと  やれやれ よかったです


郵便局

2005年09月14日 | Weblog
今日はお仕事午後おさぼりです
ばあちゃんが亡くなって 郵便局の預金をじいちゃんが相続するように 
書類はそろえておいたのだが 把握してない預金があるといけないので
調べてもらうとのことで 頓挫していた手続きを再開
というか 主人の兄弟から貰っておいた印鑑証明の期限切れが迫っていることに気が付いて 焦りました (笑)
お盆前に片付けるつもりが 気が抜けちゃってね
でももう後がありません  死亡保険の手続きもあったのだ
預金の相続は 今日じいちゃんを連れて近くの局でやって貰えました
ついでに 保険の手続きもまだやってないとちらりと言うと
本局で聞いた時より 解りやすく親切に説明してくれた
これだからいいのよね 地域に密着した郵便局って。。。
郵政民営化が断行されると あったかさは失われちゃうんでしょうねぇ

振込み

2005年09月13日 | Weblog
今日は午前中銀行へ行きました
昨日病院へ行く前に おやつ出しの時に 棟梁に「また入金頼みます」と言われて
「残り全部?」とドキドキして聞くと「とりあえず。。。」指が一本立ってました
それなら 右から左にOK OKって ばあちゃんのお金だったんだけどね
ありがたく 使わせてもらいます
ついでに会社の支払いと給与資金のショート分を じいちゃん返済分積立から寸借
はぁ いつまでたっても 親を当てにしてる情け無い息子夫婦でごめんなさい

自宅新築のの資金も まだ大工さんへの残金の他に
電気工事・エアコン・照明器具・電化製品・家具・カーテン・車庫・庭。。。
いったい幾らいるんでしょうか  施主 把握しておりません!(笑)

検査

2005年09月12日 | Weblog
朝起きると まだ頭痛
昨夜のような 何も手につかないような吐き気が また起こると困るから
病院に行くことにした~

15年位前に 風邪をこじらせて胸が苦しくなった時以来の受診
その時は子供のかかり付けの内科だったから 今日が自分の総合病院デビュー!
ばあちゃんが 入院してた病院はちょっと遠くて自宅から15分ほどだけど
ここは 5月に移転して 綺麗に広くなった自宅から5分ほどで着く総合病院
新しいって気持ちいいね

内科ではなく 脳神経外科でCT検査してもらうことにした
ついでに 首の骨もレントゲン撮影
11時ころ出かけたので 診察が1時過ぎ 検査が2時ころ
その間に人間ドックで気になってた 耳鼻科の検査も受けることに
骨導検査というのをやってみたけど 結果は 普通の人より少し聞こえにくいくらいで 今すぐどうということはないと言われて安心した
これで 1つクリア

CT検査自体は 1分くらいで簡単に済むものなんだね
ほんと あっという間
これで 自分の脳の中がどうなってるか 白日の下に晒されることに。。。

検査結果についての説明があったのが3時半ころ
先生が「異常ありません」と一言  万歳! 一安心です

でも 首の骨のレントゲンについては所見がありました
「変形性頚椎症」と「後縦靭帯骨化症」


変形性頚椎症・・・ 
          首の骨と骨の間は軟骨があるんだけど これが磨り減って
          神経を圧迫するようになる
          酷くなると手指が痺れたり異常な肩こりになったりする

後縦靭帯骨化症・・・
          脊椎椎体の後縁を上下に連結し、脊柱を縦走する後縦靭帯が
          骨化し増大する結果、骨髄の入っている脊柱管が狭くなり、
          脊髄や脊髄から分枝する神経根が圧迫されて知覚障害や
          運動障害等の神経障害を引き起こす病気です。 


レントゲンに白く写るはずがない靭帯が部分的に写っているとのこと
これは 骨化の特徴。。。って 難病に指定されているような珍しい病気だったのね  先生は骨化してきてる靭帯が 脳の神経を刺激して 偏頭痛を起こしてる可能性もあるとおっしゃってました
国内の一般外来を受診する成人の頚椎側面単純レ線写真からの調査では、1.5%から5.1%平均3%の発見頻度なんだって  
 わ~ ちょっと違うみたい 私、肩こりない方だし 手も痺れてないよ~
でも 普通じゃないことは確からしいから 先生の言うことを聞いて お薬飲むことにします  靭帯ちゃん 柔らかくなって~~(笑)
肩と首筋にレーザー治療もしてもらいました

払いを済ませ病院を出ると4時
ちょっと買い物をして とりあえず会社に顔出しました
アマゾンで注文したものが届いていて ワクワク
仕事ちょこっとして 帰宅
夕食はちょっと食欲出たので アサリのお味噌汁と小いかの煮付け
じいちゃん 喜んで食べてくれました
ははは 茄子じゃなきゃ なんでもよかったのかも? (笑)