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国立近代美術館「あやしい絵展」

2021年03月31日 | エンタメなどレビュー

年休消化で思いついたのが、美術館に行くこと。

美術館なんて本当に久しぶりです。

 

・・ということで、国立近代美術館に来ちゃいました。

午前中の方が混まないだろうと思いましたが、本当にその通り。

電車に乗るのも3ヶ月ぶり。平日の昼間は乗っている人が少ないとはいっても

やっぱり、電車に乗るのは抵抗あるもんね。

道路もこんなに空いている。

この写真撮るときに「竹橋の名の由来」みたいな表記があったので見たら、

竹で作った橋が架けられてたから「竹橋」というらしいです、初めて知りました。

さあ、着きました!

チケット売り場で並ばずに券を買えたので、すぐに入ったのですが

ここでもう歩き疲れてたので、赤いベンチで休んでから入れば良かった(後悔)

 

国立近代美術館で「あやしい絵展」なんて、いったいどんな怪しさがあるのかな?と思って半分、興味本位で来ました。

何が怪しいのか?最初は本物じゃない贋作ばかり集めた美術展なのか、それとも描かれてる内容がそれこそいわく付きの「怖い」絵なのか?

まあ、だいたい宣伝で使ってるこの絵の女性の表情がスッキリとした笑いでも微笑でもないから

後者の絵の内容が怪しいのか・・と思いながら、中に入りました。

 

絵を見る前に音声ガイド機器を借りて、中に入ったら怖げなネコちゃんの絵。

この怪しいネコちゃんが案内するような形で、音声ガイドの語りは始まります。

 

この美術展では、何点かの絵以外は写真O.K.なんです。

展示されている絵は大体、江戸時代から昭和にかけてのものでした。

まずガイド番号1番、歌川国芳の絵の解説。

語りが始まる前に怪しい鈴の音が響きます。なんだかお化け屋敷に来たみたい(笑)

魑魅魍魎退治で有名な源頼光と4人の家来の絵で、絵の左上には魑魅魍魎が写っている。

でもこの魑魅魍魎は天保の改革の規制で苦しめられていた一般庶民を表したもので、

幕府のやり方を批判したギリギリの風刺画だといわれてるそうです。

 

・・・そう説明されると、けっこうまともな絵画展なんじゃないの?

 

そう思いましたが、次の絵の解説を聞くと

歌川国芳の弟子で月岡芳年が描いた絵ということなんだけど、なんでも

若い女の子が純真無垢で肌が綺麗だったので、彫り師が薬で眠らせて、その間に大きな蜘蛛の入れ墨を

でっかく背中に掘っちゃった!

いったい何なんだ!!そんなの犯罪じゃん!

で、意識の戻った女の子が入れ墨にビックリ!でもその後ニヤっと笑って怪しい色気を放ち始めた。

人間にはそういう秘めていた魔性が潜んでいるもんだ、っていう内容の絵みたいなんですが。

 

こんな感じです。歌川国芳、鏑木清方、上村松園・・・といった

日本画をあまり見たことがない私でも知っている有名な画家の絵が多く飾られています。

あ、それから私の好きなミュシャの絵が2点。

これはたしか、「トスカ」のサラ・ベルナール宣伝ポスターです。

日本画家はこういう西洋画家の影響も受けるようになったっていうことで、展示してありました。

で、影響を受けたのが下の三越などの商業宣伝に使われた絵。

はるか日本書紀に載ってる、黄泉の国の半ば朽ちたイザナミノミコトがイザナギノミコトを

「みーたーなー!!」で追いかけてる絵から

安珍と清姫、高野聖など人間じゃなくなってる怖い存在を題材にした話、

近松の心中物などリアル恋愛おどろおどろしい話、

また明治以降も谷崎潤一郎の嫉妬にかられた復讐などを扱った小説の挿絵にしたものも多くて

蛇になったり取り憑いて殺したりと人間の嫉妬や欲深さ、不条理さなど

古今東西の物語に出てくる人物や妖怪の思いを絵に映し表している、という内容で

かなりまともでしっかりした内容の絵画展になっているなぁ、と思いました。

 

なんで、こういう怖い絵は女性が描かれることが多いのか・・?についての

解説も読んでて「なるほどな・・」と思いましたね。

 

見に行って楽しかったのですが、まだ病気が治って体力ついてない人は

中盤まで見て歩かないと休憩ベンチが出てこないので注意が必要です

もう自分は足の痺れがヒドくなって座り込むしかないかと思ったところに

運良くベンチに行き着き、そこで15分くらい休憩しました。

まあ私の場合は音声ガイドが面白かったので、それを聞きながら

見て回って、時間がかかってしまったのも原因だとは思いますが(笑)

 

でも見終わって美術館を出たときには

ものすごいチケット購入の列ができていたので、体力に自信のない人は午前中の

美術鑑賞をお勧めします。

 


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