今日は楽しみにしてた「ノーサイドゲーム」の日
しかも昨日、浜畑いや広瀬選手など、いろんな本業のラグビーの選手だったことが分かったので
かなりガッチリ見よう、と思ってました。
上川隆也が大泉洋になんか仕掛けてきそうだし、ね。
で、いつも通りNHKの「いだてん」を見てから、21:00にTBSに変えるつもりだったのですが
チラッとNHKの次の番組が見えた。
1964年の東京オリンピックの閉会式で、整列して入場するところを
国や人種に関係なくみんなが笑顔で入ってくる場面でしたね。
そのまま全部見ちゃいました、NHKスペシャルを・・・。
20:00からの「いだてん」はロサンゼルス大会で男女とも水泳で大量の金、銀、銅のメダルを取り
みんな大喜び
現地で差別されていた日系人たちにも希望を与えた、という明るい内容でした。
ところが21:00に「いだてん」から、内容は一転。
ロサンゼルスの次のベルリン大会では、ヒトラーのプロパガンダとしてオリンピックが利用された。
そして戦争のため中止となってしまった東京大会に出場したであっただろう
トップアスリート達が国威発揚のために戦争に利用され、当時の社会情勢に翻弄されたあげく
前線に送られて戦死していた・・・という重苦しい内容の放送が始まりました。
その人達のことを現代のトップアスリート、
水泳の北島さん&サッカーの長谷部さん&陸上の朝原さんたちが追跡していました。
ベルリン大会の陸上でバトンミスをした選手、鈴木選手っていったかな?
日本国民の期待を裏切ってしまったことから陸軍に入り、日中戦争でお役に立とうとする。
前線の敵の動向を探るべくその俊足を活かして活動したが、最後は手榴弾を受けて戦死。
新聞に「オリンピック選手鈴木君の名誉の戦死」みたいな賞賛記事が、画面に映っていた。
ベルリン大会で初めて出場した日本サッカーチームのエースストライカー。
オランダとの戦闘中、オランダが置いていったサッカーボールを見つけて
仲間の兵士たちにサッカーを教えていたが、その人も戦死。
お骨もわからないくらいの酷い状況だったらしい。。
また、戦況が悪化するに従って敵性スポーツは禁止されてたにも関わらず
国に左右されずに「スポーツの理念とは」と、信念を曲げずに水泳の記録会をやった人がいた。
山奥の深い森を分け入ったところにあったプール跡地に北島康介が行って、
中止になった東京大会に出るはずだったアスリート達を「その人」が呼び集めてひっそりと
記録会をやった話を北島さんは聞いていた。
「その人」の名前は。。。
え?さっきまでロサンゼルス大会で金メダル取って「ばんざーい!」ってやってた監督じゃないの?
カクさんって呼ばれてた人、たしか松澤って名前だったな。
そういや、鶴田っていう選手もさっきの放送で金メダルとってたぞ・・。
この場所でベルリン大会以上のタイムをとった選手は、これが最後の泳ぎとなった。
そうか、なるほど・・・。
これらの放送と「いだてん」は繋がってたんだ・・。
そう考えると「いだてん」って視聴率悪いとか歴史上の名だたる「天下分け目の合戦」が出てこないとか
最近の話だから歴史のロマンが感じられない、とかっていう話だけど
よくよく考えると、歴史上の合戦はいろいろあるけど太平洋戦争以上の合戦ってあるのか?
しかも負け戦だし。
かつてない人数の死傷者をだすし、終いには原爆落とされちゃうし。
なんだか重苦しい内容だから、途中から「ノーサイドゲーム」に切り替えようかと思ったけど
戦死した当時のトップアスリート達について証言をしていたお年寄りはみんな90代。
そのインタビューを見ていて、そういえば去年の夏にNHKラジオ番組に出演していた
大変お世話になった大学時代の先生の話を思い出した。
去年の今頃、私たしかブログにアップしたと思う。
音楽も同じような目に遭っていて、国威発揚のため国家が望む歌や音楽を作曲、演奏することが望まれて
それを拒む人や敵性音楽に関わる人は、どうかすると特高に引っ張っていかれる。
白い目で見られたくない人は、自ら国家が望む歌を作っていた社会状況の中で
隠れて西洋音楽を勉強しつつ、最後は自分の望む音楽を作曲してレコードに演奏録音し、
そのあと戦地へ旅立って二度と戻ってこなかった芸大時代の先輩の話をされていた。
その先生も90代。
なんだかなぁ。
戦争って怖いけど、世の中があっという間に変わってしまうのも怖い。
世の中が戦争に一極集中してしまうんだね。
スポーツや芸術は戦争に利用されてしまったが、本来、政治とは切り離すべきもの。
来年東京オリンピックが開催されるこの時、平和の良さとか平和のありがたさを
平和ボケした日本人はもうちょっと考えないといけないのかな?と思った。
「ノーサイドゲーム」はGYAOで見ることにしよう・・・。
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