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雨のち 晴れるかも

写真で日常を記します

2010年08月08日 | アート・文化

森山開次さんのソロダンスコンサート「翼」を観に行った友人からお土産をもらいました。

彼の描いた翼。

大事に着ています。ありがとう。

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模様がグレーに見えますが、本当は美しく輝く銀色です。

このTシャツにSM2のスカーフをぐるぐる巻いてインディゴのジーンズを履くのが今夏のお気に入り。

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一番好きな踊り手なのに、まだ一度もステージを観たことがないの。

今度の「翼」はファンも初心者も必見だと思うのよね。観たいなあ。

パンフレットを見せてもらいました。

なんと美しい。

そこに鶴がたたずむようで見入ってしまいました。

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必ず陰干ししているのですが、この日は撮影のため物干し竿にかけました。

風に揺らぐTシャツをつかまえるのは難しかったです。楽しかったけど。

残るは8月27日(金)の名古屋公演、9月1日(水)2日(木)の札幌公演です。

お運びいただけると遠くから見守るファンとして嬉しい限りです。

え?もっと早く言ってよって?

ああ、ごめんなさい…。

公演ブログはこちらから ⇒ http://kaiji-tsubasa.kaijimoriyama.com/

今日は元気なひまわりをご覧くださいませ。

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バレエ鑑賞

2010年06月14日 | アート・文化

あの感動を文字に起こそうと思うのにキーボードの上で指が動かない。

これは一体どうしたことか。いつもならばつらつらと文章が浮かんでくるのに。

鑑賞後のタクシー待ちで雨にぬれたせいか、昨日は熱っぽく頭痛がひどかったので、薬を飲んで昼寝して用心した。

で、ブログもお休みした。

今日は元気に運転の練習もして仕事もしてきたのでご安心を。

さあ、長文感想の始まり、始まり。

・・・

Kバレエカンパニーの「眠れる森の美女」を観た。

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予想を裏切らない華麗なるバレエと美しい衣装、そしてオーケストラの生演奏。

観るもの聴くもの全てにおいて水準の高さを感じる。

特に衣装の色合いには毎回うっとりとさせられる。

あの上品さは見るだけで心地よく、まるで自分もあの絹をまとっているかのような錯覚を起こす。

特に今回は妖精たちの衣装が大好きになった。

頭から離れずに、色合いの似た一輪挿しを購入するほどに気に入ってしまった。

妖精たちの可憐な動きと相まって、実に美しく流れ、且つ物語る衣装だと思った。

・・・

フロムリント王子は期待通りに確実で美しい回転と高いジャンプで観客を魅了した。

そうそう、これです。あなたのこの踊りを観に来たんです、王子様。

リラの精”の気品高い踊りは本当にすばらしかった。物語を先導する役割にぴったりであった。

青い鳥”のきっちり美しいハイジャンプと存在感は芸術監督の後へ続く人材だと思った。彼の踊りは好きだ。

気持ちを体現できるダンサー達がこのカンパニーには多く存在するのが魅力だと思う。

・・・

私は2階席の後ろから二列目で鑑賞した。

ほぼ壁際である。絶壁を見下ろす感じがしなくもない。

開演前、オーケストラピットを望む。

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このように前席の方が舞台の邪魔をしない点も気に入っている。

相当前のこと。ジョルジュ・ドンのボレロを同じ2階席のもう少し前で見たが、もしかするとここの方が舞台全体が見渡せるし、しかも視界を遮る物がないからいいかもね、と隣席の友人と話すことであった。

こんなに舞台から離れた座席で何がおもしろいかというと、オーケストラの演奏が美しい音色で楽しめるからだ。

突然トライアングルが鳴った。

私はビクッとして右側を向いてしまった。そこに演奏者がいるはずもないのに。

音が降ってくるのだ。

右耳の横でトライアングルが鳴ったように聞える。

音に包まれながら鑑賞できるのが後部座席の良いところ。

だから2階席での鑑賞は止められない。

・・・

第二幕は知っているメロディーがいくつか流れた。

そうか、チャイコフスキーの…。

テレビで観たことのある振り付けもあった。あ、これ知ってる。

素人の私はこのようなことに気づくたびに嬉しくなるのである。

・・・

どうやら体調が悪くならない予感がする。

そう感じたのでオペラグラスで覗いてみた。私はこれで気分が悪くなるのだ。

でも、この日は大丈夫だったので、王子様がお出ましになるとオペラグラスを覗いた。

髪型がとても自然でいい感じ。

1階席で初めて観た知人親子は「もう少し前で観たかった」と感想を述べている。

王子様のハイジャンプに感動したそうだ。

そうでしょうとも。ほとんどの人が王子様に感動をもらいに来ているのだから。

・・・

好きな踊り方。それは“白猫”だった。

ジャンプってこれがお手本よ、と思った。

跳んだ時の後ろ足がとても美しい。とてもとても美しかった。

きゃ~猫ちゃんよ、と思った。しなやかで軽やかに跳ぶから。

脚の線もきれいだったけれど、ジャンプは更に美しかった。

跳んで、跳んで~とわくわくしながら観た。

鑑賞中の子ども達よ、こんな風に跳んでね、などと余計なことまで思った。

・・・

スタンディングオーベーションは続く、続く。

5~6回? 隣席の友人に尋ねたら、わかんな~いと笑って返事をされた。

それから何回も拍手は続いた。

それほどに2階席は盛り上がっていた。

しかし、彼らの表情がしっかりと見て取れる1階席の友人は、最後は皆疲れた表情に変わって可哀相だったと感想を述べた。

あら、見えなかったので気がつかなかったわ。感動のあまりお疲れのところに失礼しました。

アンコールの最後まで悪い妖精カラボスは悪のオーラを崩さなかったのがおもしろかった。

・・・

長々と感想を記したけれど、この感動は文字で伝えられないと悟った。

Kバレエカンパニーの公演を観て欲しい。

また行きたい!と思わせるバレエを見せてくれるはずだから。

最後に当日の配役をご紹介しよう。

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自分の思う道を誠実に懸命に生きている人はかっこいいと思う。

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日本のバレエを総合芸術として高め続けるこの気骨ある青年が私は大好きだ。


大野さん

2010年06月02日 | アート・文化

今朝パソコンのニュースで知った。

舞踏家 大野一雄氏。享年103歳。

高校生の時に初めて知った方だった。

日本におけるコンテンポラリーダンスの先駆者。

テレビと雑誌の写真でしか存じ上げないが、ヨーロッパで絶賛されたその存在の大きさは理解している。

好みの踊りではないけれど、でも、なんだか、とても、さびしい。

http://www.youtube.com/watch?v=rQWs7woeJio&feature=fvsr

もう、歩ける。走れる。

だから、踊りながら天国へ旅立たれたことだろう。

ご冥福をお祈りする。

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森山くん

2010年05月25日 | アート・文化

今日は大好きな踊る人、森山開次さんについておしゃべりしよう。

彼のダンスツアー2010『翼 TSUBASA』のチケットが本日より全国一斉発売開始された。

すでにお求めになられた方も多いと思う。

私は…参加が難しい。

いつか、必ず、森山くんの舞台を観ることを夢に掲げつつ、珍しくU管を貼ることにした。

始めに、2010ツアーチケット発売中の動画。

   http://www.youtube.com/watch?v=QwkY_rK0-mQ&feature=youtube_gdata

ダンスは2001年『翼 TSUBASA』初演の時の映像とのこと。

足元がぶれない。

四肢が常に生き生きと動いている。

有り体に言えば全身が踊っている。

ん?それは当たり前だって?

それが実際のところそうでもないのが踊りの難しさ、奥深さ、なのである。

右手で何かを表現しようとした時に、空いている左手をどう動かすか。

私は時折、空いている手を見る(見続ける)ことがある。

空を切る手先ではなくて、その反対の手の表情を見ている、ということだ。

隙の無い迫力、静と動、その空気感を楽しんで欲しい。

・・・

次は、上のU管画面右側からチョイスしてご覧いただきたい。

NHK教育テレビ「からだであそぼ」で踊るカイジくんが並んでいる。

2009年のテーマは「臓器」だった。

心臓・胃・肺・小腸に大腸、肝臓・脳・膀胱・内耳・脾臓などを見ることができた。

「踊る内臓」は40~50秒ほどの踊りだ。

音のない状態で踊りを録り、後で音をつけた作品、とか。

歌詞を聴いていると、なるほど的確に説明されているなあと感心することしきりだ。

ちなみに、私は心臓が印象的で、内耳がかわいくて好きで、大腸がこのように動いてくれたら便秘知らずだろうに、と思っている。

この番組が終了してしまったのは森山くんファンとしてはとても残念である。

・・・

臓器編の間に「はしる・とぶ・わたす・ころがる」などの文字が見て取れると思う。

これは、臓器編の前の「動作を表現する」シリーズである。

わずか数十秒で、四畳半ほどの狭い空間で、よくまあ、あんなに動けるものだと感心する。

テーマごとに当然ながら表情も違う。これがまた魅力的なのだ。

ひびのこずえさんのコスチュームも大好きだ。

教育テレビの「からだであそぼ」の森山くんについて語り始めると止まらない。

古い言い方だと承知で書くが、この番組の踊りは最高の創作舞踊である。

ダンスを志す若者達に是非彼の踊りを見てもらいたい。

まずは真似てみる。いいじゃないか。そこから発展させていけたら最高である。

身体を動かすことの楽しさ難しさを味わって欲しい。

番組が終了したため、サイトも閉じられたようだ。

しかし、私の脳裏には最初のシリーズの蝶や花やつみきをテーマに踊る彼の姿がしっかりと残っている。

私の現実は首が痛いの、筋が固くなったのと、体力が衰え切っている。

が、想像の世界では高校生並みに動けるのだ。

だから、私は脳内で身体を動かすことがある。 

あら、これほんと。

森山開次くん、彼の踊りが一番好きだ。

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おまけ:http://www.youtube.com/watch?v=TFn8VdzjHEA