Jet d’Eau

音楽の噴水

合奏の練習

2005-02-28 | Cello
今日は合奏の練習をしました。といっても集まった人数が少なく、完全に室内楽状態・・・。でも、お互いの音をよく聞くことができて楽しかったです

曲はブリテンのシンプルシンフォニー。各パートが微妙にずれて絡み合っていく感じが面白かったです。3楽章のsentimental sarabandではハーモニーの美しさに我ながらうっとり。

そして今日は、メンバーの一人に「音がよくなったね。合わせていて気持ち良かった。」とほめられました!!
地道に基礎からやり直したかいがありました。でも、速いところで途端に音が小さくなり、弓使いもあやしくなってしまうのは相変わらず・・・。美音ですらすらと弾けるようになりたいな~。

それはさておき、今日の結論。やっぱり音楽は最高に楽しい

大切なのは・・・

2005-02-27 | Words
今日は美の巨人たちを見ました。
長谷川りん次郎さん。1904年生まれの画家です。
超寡作でこだわりの人だった彼は絶対に目にした物しか描こうとせず、風景画であれば木の葉の色が変わると翌年まで待ち、また筆をとったといいます。

その彼の言葉が、
「時間は問題ではない。大切なのはよいものを作ろうとする心だ。」

世俗を離れ、本当に自分の芸術を深めていくことにだけ集中した人の言葉だから重みがありますね。
あせらず、くさらず、その心を教えてもらった気がします。



歌うということー続編

2005-02-26 | Cello
昨日書いていて、ふと思ったのだけど、歌うということは
自分がその曲で受けた感動を人に伝えたい、と思うことなのかなと。

自分が今まで漠然と弾いてたことが多かったので、曲のことが少し分かってくると
こんなにいい曲だったんだ!と感動してしまう。そして、その感動をみんなにも自分の演奏で
伝えたい!と思う。それが歌おうとする心になるのかな?

先生に毎回レッスンで、もっと歌って、と言われるので、
歌うということについて考える今日この頃なのです・・・


歌うということ

2005-02-25 | Cello
ずっと先生に「もっと歌って!!」と言われ続けていましたが、それが少し分かるようになり、嬉しいのでちょっと付け足し。

歌うということは、真っ向に音楽と向き合うことで、それができると曲のあらゆる部分に気が付くようになる。

例えば、「あ、ここで短調から長調に変わった(曲の調子が明るくなったな)」、とか「ここは一見1声に見えるけど、2声から成っていてここでまた1つになるんだな」、「ここはソプラノのこういう旋律とアルトの伴奏で成り立っているんだな」とか「ここでテーマをばーーん!と提示して、ここで展開していって、ここで再現されているんだ」「やっとテーマに戻って来た!という感動があるんだ」とか、「ここでは音が分散されているけど、もともとはこの和声をばらしたものなんだ、この響きを大切にしたいんだな」とか、楽譜を追って弾いていくごとに、発見があり、感動がある。

音程も漠然と弾いていたら合っているように思っても、そういう風に弾いていると、「この流れではこのファじゃない、このファだ」とか分かるようになり、そして音程がぴったりと合った時には
楽器がびっくりする位、鳴り、響き始める。

高校生の時、この曲を弾いたときには全く分からなかった。
が、今はこんなにドラマチックな曲だったのかー!と思う。

当たり前のことだけど、音楽はやっぱり耳で聞いて創っていくものなんだ。
耳が自分のチェロのいい先生になれるかが、大事。
耳で聴き、自分の両腕をコントロールする、歌う心を引き出していく。

少し音楽のことが分かると、もっとその構造が知りたい、と思うようになる。
この音楽の何が自分の心を動かすのか。
それが分かっていくと、もっとドラマチックで感動のある音楽を創っていける気がする。

チェロレッスン

2005-02-22 | Cello
昨日はチェロレッスンの日。
今取り組んでいるのは、Vivaldi cello sonata e-moll(ヴィヴァルディのチェロソナタ、ホ短調)。
鈴木メソードでは5巻にのっている簡単な曲ですが、これも一曲仕上げようとすると大変。。。

自分では「お?いい音じゃん!」と思っても、先生の一言「弓曲がってるよ。」
確かに、弓が曲がらないように、無駄な動きがないように、と細心の神経を使ってもう一度
弾いてみると、もっと密度のつまった全然いい音が出ました。

ここのところ、なかなか先生の言う「歌う」、「心で弾く」ということができずにいましたが、(いつも頭で弾いてしまう)昨日は少しそれが分かるようになった気がしました。

つまり、チェロを弾くことは、音楽的に作曲家の意図をくみ取りつつ、
弓や左手のコントロールに細心の注意を払い、
なおかつ自分の心に素直に、ものすごい集中力を使って音を創り出していく(歌う)ということ。
先生の言葉を借りれば、「チェロは4人で弾く。作曲家と右手と左手と自分の心だ。」
ということになるんでしょうね~。その感覚が少しだけ分かりました。
ばらばらだった頭と体が、集中力で一体になるという感じ。
そして、それができると自分でも驚く程、素敵な音楽が奏でられるんですね~。

2ヶ月ほど苦しんでようやく得た感覚、まだはしっこをつかんだだけですが、忘れないように
書き留めておきます。  
今日も練習がんばろ


祝、初ブログ

2005-02-21 | Weblog
ついに立ち上げました!マイブログ。
前々から興味はあったのですが、兄弟に教えてもらって何とか。。。

Jet d’Eau とはフランス語で噴水の意味。
スイスのレマン湖の大噴水は Jet d’Eau fountain と呼ばれています。
この噴水はもとはといえば、湖畔のアトリエ職人たちが水道栓を閉めて、家に帰ってしまった後、水圧が急激に上がり水道管が破裂してしまうのを避けるため、
一時的に水道管に開けられた穴だったそう。
そこから約30mのジェット流が飛び出しました。
今は場所も移され、高さ約140mの見事な夏の風物詩となっています。

チェロも音楽も自分自身も、どんどんと広がっていきたい。
どこか一箇所に凝り固まるのでなく、もっと解放していきたい。
そんな思いでタイトルをつけました。

このページでは主に、私が好きなチェロ、音楽、絵画、文学などで心に残ったものを紹介していきたいと思います。