Jet d’Eau

音楽の噴水

Julius Berger

2006-02-03 | CDs
この間も少しふれたユリウス・ベーガー
ドイツのチェロフェスティバルで楽器の試奏会があった。といってもカジュアルなもので、Young-Chang Cho(ユー・チャン チョー、韓国のチェリストでドイツの音大教授)と二人でぷらっと午後に現れ、色々と雑談をしながら展示されている楽器を次々と手に取り弾いてみる、というもの。
この人はとても感覚の鋭いチェリストだと思う。どんな楽器を手にしても、その楽器の特性をすぐに感じ取って体が反応するのだろう。どの楽器でも素晴らしくいい音を出し、ほんの短いフレーズでも周りの人をつかむようなものを持っていた。

私はボッケリーニのコンチェルト集とバッハの無伴奏のCDを聞いたけれど、どちらもすごく良かった。バッハの方は、バロックチェロを使いかなり個性的。ボッケリーニの方は輝く音とのびやかな音楽が広がっていてユリウス・ベーガーらしい。
彼の演奏を聴くと、音楽の本質ってこういうものだよな~なんて思ってしまう。

http://www.juliusberger.de/home.php?lang=en
公式ホームページで演奏も聴くことができるのでお勧めです


インヴェンションとシンフォニア

2005-11-09 | CDs
最近、チェロの先生のお勧めで、グレングールド演奏のバッハ作曲「インヴェンションとシンフォニア」を聞いている。先生曰く、ピアノで平均律なのにこれほど調性感があるとは!!と鳥肌ものの演奏らしい。

ふーん、そんなもんか。中学か高校のとき聞いたけど、あんま印象ないなあと思いながらもとりあえずCDをレンタル。毎朝と夜、行き帰りの車の中で聞いている。よくよく聞いてみると、むむ!?この演奏かなりいいかも~調性感もそうかもしれないけど、いろんな表情があって面白い。バッハの音符のられつがいきいきとした音楽になって流れてくる
やっぱり作曲家の書いたものから、良さを見つけて表現するのが弾き手の役目なんだわー

調性感を身につけよう、と朝晩聞いてるけど、いくつものの旋律が複雑にからみあって和声を聞くどころではない。かなり頭が疲れます。私には難しすぎるかも・・・

"crystal " by 諏訪内晶子

2005-03-01 | CDs
今日は最近聴いて良かったCDの紹介。
諏訪内晶子のアルバム"crystal " は小品で構成されているベストアルバムです。
曲はバッハのパルティータ3番から、イザイのバイオリンソナタまで様々。
まず聴いて驚いたのが、その音色の良さ!
響きがあって、線も細すぎず、輝きがある。まさに美音
そして完璧なテクニック(当たり前か。チャイコン優勝だもんな)、きれるワザ。
女性バイオリニストのちょっとヒステリックな派手さもない。
音楽性も深く、思わず聞き入ってしまいました。

ただちょっと冷たい印象を受けるてしまうかなー。クライスラーおじさんが大好きな私としては。

でもかなり満足な一枚でした。
しかもおまけで、このCDのメイキングの映像も入っていました。
さすがに、全っ然右手に力入ってないな~、ほう、人差し指はただ添えてるという感じダナ、などと思いながら、2回程その素晴らしいフォームを見てから私もチェロの練習。

すると、不思議!先生が以前言っていた右腕の脱力の感覚が少し分かったような・・・。
楽器にもたれかかるような感じ。そして指は弓をしっかり持つんではなく、上にも下にも行かないように支えてあげるだけ。その腕の脱力の感覚は、以前脱力のトレーニング(GaucheさんのHPにあった)で得た感触に似ているような。おっ?これか?
・・また明日もトライしてみまーす