Jet d’Eau

音楽の噴水

自分を客観的に見る

2015-01-11 | Cello
ひさしぶりの投稿。。出産、育児に追われる日々だったのですが、新たな発見があったので☆

この間、テレビで体操の内村航平選手のインタビューをやっていて、田中理恵さんが「練習がすごいよね。自分と対話している感じだよね」と指摘していた。そんな彼が語るには、自分のことを客観的に見れることが一番(!)大切なことだと言う。それにより、微調整をすることができ、あの美しい体操をすることが可能になるようだ。

それって、音楽で言えば自分の音を客観的に聞けるか、ということ!
弾くことにがむしゃらになって聞くことができないと、良い音楽は作ることはできない。ただ弾くだけになってしまう、、、
しかし、弾きながら聞くことは本当に難しい。><

そこで、今回それを実践するために、練習を録画することにしてみた。
録ってから聞くと、「あ、ここは右手が固くなっている音だ。ガサガサしてる」とか、「音楽に方向性がない」とか、普段よく先生に指導されていることが本当だと言うことが非常に良く分かる。
自分で自分が先生になる感じ。「ここはもっと柔らかい音が欲しいから、先生に以前習った指の柔らかさを使ってみよう。そうすると音が伸びるな」とか、「ここは弓元だとゴリゴリしてしまうので、弓の真ん中を使った方が良さそうだな」など、以前のレッスンで得た教訓を今の曲に生かすことができるのだ。

録ってから聞いているような客観的な聞き方が、弾きながらできたら本当に上手になると思う。
楽器の鳴りが悪いからもう少し脱力した方がいいな、とか音程の微妙にずれてるからだな、なども修正できるだろう。
まずは、練習を録って毎回見直すことで、客観的に自分の演奏を聞く練習をしていけたら良いかなーと思った。
そして、自分を客観的に見れるということは仕事とか子育てもそうだけど、全てにおいて大事なことなんだと思う。


今日、出産後本当に久しぶりにダニエルミュラーショットのコンサートに行くことができた!素晴らしい演奏で心がザブザブと洗われる。
チャイコフスキーのロココヴァリエーションという一曲だけだったけど(with 読響 at芸劇)、演奏会が終わって夫が一言。
「やっぱり自分のことを冷静に見れてる感じがしたよね」
うー、、やはりか。。。ダニエルミュラーショットも客観的に聞きながら弾くことができる人なんだと思う!

というわけで今年の目標は自分の音をしっかり聞きながら弾けるようになること!にしたいと思います。
練習時間が少なくても、客観的に自分の音を聞いて、自分でレッスンしながら弾けたらすごく上達できると思う。
音大の先生に時々指導を受けるようになって早8年、色々な奏法を学んで沢山の引き出しができてきた。
それを生かして練習していけたらなーと思う☆

ツーン弾きとヌー弾き

2010-04-15 | Cello
最近私の中でのホットな話題、ツーン弾きとヌー弾きについて書いておこうと思う。
チェロを弾く時に、べたっとしたヌー弾きとすっと抜くツーン弾きがあり、師事している先生はヌー弾き派なので、これまでほとんどの音楽をヌー弾きで弾いてきた。
それこそ、ブラームスもバッハの無伴奏もすべて。

そのことに全く気付かないで生きてきたのだが、最近オーディオを買ったきっかけもあり、
急にツーン弾きに開眼してしまった。バロックは当時の奏法でツーン弾きで、というのが
最近の流行りの演奏スタイルでもあるし、ヌー弾きのバロックが急に古く感じられるようになってしまった。よくよく聞いてみると夫も(ヴァイオリン)音量がでかいので、ヌー弾きかと思っていたのだが、開眼してみるとツーン弾き大好きの人だったことが最近分かった
人間、眼を開かれていないと同じ物を聴いても、違いが分からないものなのね・・

で、夫のヴァイオリン仲間とも会って話してみたところ、その友人は逆で、もともと先生からツーン弾きを習ってすべてそれで弾いており、大学オケに入ったところ、大学オケが全てヌー弾きだったそうだ。ダサっと思ったそうで、ヌー弾きを無視する手もあったが、ひとまずヌー弾きにのっかてやってみたそう。そうするとヌー弾きも結局マスターでき、ヌー弾きにより全体に音量が大きくなり、ツーン弾きと両方自由に使いこなせるようになったそうだ。

それを聞いてやはり両方使いこなせると良いんだな~と思った。
結局バロック=ツーン弾き、ロマン派=ヌー弾きではなくて、ロマン派の音楽の中でもツーン弾きを使うところはたくさんあるし、両方できることで色々な音色や音を作り出せるようになるのだ 確かにヌー弾きをみっちりやってきたことで音量はとっても大きくなったので、よし次はツーン弾きをマスター

そういうわけで、某有名音大の先生にバッハの無伴奏一番のジーグを見てもらった。
先生曰く、大事なのは弓のスピードと指板よりで弾くこと。前腕を使って最初の小さいくっというアタックで一気に30~40cm先に行くくらいスピードをつけて弾くのが大事なんだそうだ。そうすることで、リズム感も出て、ジーグの踊りの感じも出る。そして2拍子のリズムを常に感じながら弾くこと。一回のレッスンで随分上達することができた。
先生ありがとう~

あとは、バロックの曲でもビブラートをしっかりかけると(細かい痙攣ビブラートにならないように)音がさらに響くようになるそうだ。バロックはあまりビブラートをかけないイメージだったけど、短い音でもしっかりかけることで音が広がるようになる。
ポジションチェンジは上から指を下す感じで。(例えば2の指で移動していって3の指を下す。3の指でうにょっと上がっていくのは×)ポジションチェンジで下に下りる時は親指から。これらのことを3カ月くらいかけてじっくり復習して身につけようと思う


ヌー弾き:ようかんのようにべたっと弓と弦を密着させて弾く。音量はずっと一緒。ロマン派の音楽でよく使う。音量はでかい。弓の速度はそんなに速くない。指板よりで弾くと重さに耐えられず音がつぶれるので駒よりで弾くと張りのある音になる。

ツーン弾き:弾き始めにクッという小さい噛みがあり、そこからスーッと抜ける音。バロックでよく使う。ピリオド奏法ともいう(バロック当時の演奏スタイルで弾くこと)
最初のクッで引っ掛けて響きを消さないようにすっと抜くと響きが楽器いっぱいに広がりとても美しい音になる。響きは多いが弓が弦にかける圧はそこまで大きくないので音量はそんなにでかくない。弓のスピードが速いことが重要。初速が一番速い。途中から押さないこと。指板よりで弾くと張力の低いバロック時代の楽器(ヴィオール系)の音になり、バロックっぽくなる。

和声法

2010-02-06 | Music lectures
しばらくぶりの更新。このところチェロはおさぼり気味だが、音楽の勉強は(必要に迫られて)頑張っていた。今年度は大阪芸大の通信教育で10単位、放送大学の「音楽理論の基礎」と「アーツマネジメント」で4単位、一年間で計14単位取得予定だ。予定通りに単位が取れればひとまずパートタイム音大生活も一区切りになる。

和声法は色々な大学で受講したり、個人的に先生について「芸大和声(和声1)」の赤本をやったりしたが、とにかく難しくて難しくて、覚えることも多いし頭がパニックになってしまい、興味のあった楽譜のアナリーゼまでいかず、赤本の属九の和音のところで挫折してしまっていた。

でも、一番興味のある近親転調や借用和音が勉強したくて見つけたのが大阪芸大(通信教育)の和声法の講座だ。通信教育だが、スクーリングがあり、和声法1で属七の転回形まで、和声法2で近親転調や借用和音を学ぶ。スクーリングはそれぞれ6日間。
普通の音大で1年間かけて習うことを6日で習うので相当キツイが、この6日間でかなり成果はあったように思う。

まず、芸大和声の本では嫌になってしまった私だが、大阪芸大ではオリジナルのプリントの教科書を用意してくれており、これがとても分かりやすかった。
それぞれのところで、実際の譜面でのベートーベンの使用例などが出てくるので、興味をひかれる。また、先生の講義も分かりやすく、私は先生に言われる通り、全て階名で(ハ長調かハ短調に直して)解くようになってから、第七音が二度下降とか、導音が主音に行くとかそういうことを間違えなくなった。全て階名で解くようになってから、驚く程理解が深まり、チェロやピアノの曲も階名に直せば何の和音が使われているのか、分かるようになり先生にはとても感謝している。

夏に和声法1を学び、冬は和声法の2を勉強中だ。和声法2で借用和音や非和声音について学び、一つ分かったのは、「要するに、臨時記号がついていたら、他の調の音を使っている、など違う和音なのだな」という当たり前のことだ。ベートーベンや、モーツァルト、ショパンなど作曲家によって、非和声音の使い方の癖とか、よく使うパターンなどが分かり、とても面白かった。音楽の美しさは、非和声音と借用和音で作られているのではないかと思うようになった。私はバッハの繋留音やベートーベンの借用和音が好き
和声で挫折していた私でも、何とかソプラノ課題もできるようになったので、大阪芸大の和声の講座は受講してとても良かったなと思っている。
テストは難しかったけど・・

ペレーニ リサイタル

2007-11-28 | Concerts
昨日は午後から大阪に新幹線で出かけ、ミクローシュ・ペレーニ大阪公演を聴きに行った。18時前に新大阪に着き、とりあえず関西に来たからにはうどんとたこ焼きを食べなきゃ、とひとまず食べてからフェニックスホールにかけつけた。小さいホールは人でいっぱい、着席後すぐに演奏が始まった。1曲目は楽しみにしていたシューマンのアダージョとアレグロ。最初にフレーズが始まった時点で、その音と語りかけるようなフレージングに「ああ、この人の音楽はこういうものだったんだ」とひたりかけたところで・・・
ん?何か聞こえる・・。と意識がそがれた。??誰か鼻歌歌ってる~!?
チェロが美しい音を奏でる一方でそれにかぶせるように、おじいさんのうなり声が聞こえる コンサートで歌っていいの~?
以降、必死にチェロの音を聴こう、聴こうとしてもそれにかぶさっている微妙に調子はずれな鼻歌にしょっちゅう意識が奪われ、かなり精神的に参った。聴きたいのに聴けないつらさ!誰が一体歌ってんの~?

前半は、シューマンのアダージョとアレグロ、幻想小曲集、シューベルトのアルペジオーネソナタという素晴らしい曲目だったのだけど、かろうじてアルペジオーネソナタを楽しめたくらい。集中して音楽を聴こうとすればするほど、それと一緒に鼻歌も耳に入ってくる・・というつらい状況だった。

休憩時間にとりあえず席を移動、鼻歌の音源から遠そうなところに確保してホールのスタッフの方に相談。すると2階にいたスタッフの人も「私も気になりました!」とのこと。2階でも聞こえてたのか・・・
後半は席を移動したことで、少し鼻歌は小さくなったので音楽に集中することができた。そこでよくよくペレーニの演奏を見て聴いてみて気付いたのは、案外弓を使う量が少ないこと。長いフレーズでも弓を3分の1位しか使わないで非常に密度の高いつやのある音を出していた。そのボーイングは見ているだけでも参考になった。密度の高い音を出すにためには必ずしも弓をたくさん使う必要はないのだ。それは、レッスンで先生から最近言われたことでもあり、私はたくさん弓を使わないと、という意識がありすぎて音を聴かずにどんどん弓がすべっていっている状態だったようだ。あとは、楽器をかなり立てて弾いていること、楽器の向きがかなり右を向いていること、木登りのような左手の音のとり方、ヴィヴラートなどなど、とても勉強になった。アンコールはバッハのガンバソナタニ長調からアンダンテ。これが素晴らしすぎて前半の疲れも癒されるような演奏だった。音はこれほどの繊細な神経をもって紡ぎだされるものなんだ、というのが深い感動になった。

後でスタッフの方が教えてくれたところによると、鼻歌はピアニストの方のものだったらしい・・ グレングールドか!とつっこみたいところだったが仕方ない。かなり精神は疲弊して、翌朝は5時に起きて新幹線で帰宅。かなり疲れたけど、帰ってみると久しぶりに「チェロ弾きたい!」という気持ちになっている自分がいた。ここのところ忙しくて、チェロもあまり練習できず、弾いても親指や人差し指が痛くなったりしてチェロを弾くのが怖いような気持ちがあったけれど、ペレーニのリサイタルを聞いて、また音楽をやりたいという気持ちになれたことがとても嬉しい。帰ってチェロを弾いてみても、歌いたい気持ちが強くて指は全く痛くならなかった。音をよく聴くことと歌うこと。よく先生に言われるこの2つが一番大切だということが本当に分かった。たった一晩のリサイタルで、しかもあれだけの悪条件の中、これだけのものを人に与えることができるペレーニはやはり本当にすごいチェリストだと思う。

脱スランプ?

2007-10-19 | Cello
スランプ脱したかも!
3月の発表会の頃から右手の人差し指が痛くて弾くのがつらくなっていた。発表会が終わってからは週2でレッスンに通ったりしていたが、なかなか良くならず「私ってチェロに向いてないのかも。くよくよ」と思い悩んでいた。そんな頃だめもとで応募したマスタークラスに何故か合格した(あとで聞いたところによると基本的に落ちないらしい)。音高、音大の専門にチェロをやっている人たちが集まる夏の集中マスタークラス。かなり気がひけたし、辞退したかったのだが、少しでも痛くない弾き方のヒントになればいいなと思い、勇気を振り絞って参加することにした。

スランプの時期でなければ、メンデルスゾーンのソナタとかそれなりの曲を用意して持って行きたかったのだが、とにかくスランプでボーイングの練習のみの生活を送っていたので曲は鈴木5巻の曲
マスタークラスという名のもと、私だけ基礎クラス状態になっていた
でも、先生がとても優しい方だったので、嫌な顔一つせずに弓の持ち方からボーイングの仕方、アクセントの付け方など基礎の基礎から教えてくれた。レッスンは全部で5回。先生によると、私は弓の端っこの方を持っていたので、てこの原理でものすごい強い力で人差し指で押し付けないと音が出ない状態になっていた、ということ。人差し指が銀のところの真ん中くらいに来るように持ち、手に対して斜めに弓を入れて持つとものすごく弓がフィットして持ちやすいことが分かった。今まで手に対して真っ直ぐに弓が入っていたので、どうやっても中指などがフィットしなかったのだが、そうすると自然に弓の木に触れて体重がかけられるようになる。指が細いし長めだから、シフみたいにソーセージ指でないとチェロは弾けないのかと思っていたけど、私の手にもしっくり弓が馴染むようになった。先生はすごい!

他にはボーイングの初めにくっと弓を弦にかませて発音する、というアクセントも習った。私の彼によると、実は今まで私の音を聴いていて、全て母音「あー」で歌っているように聴こえて気になっていたということ。それが、最初をくっとかませて初めのスピードを早く弾くと「カー」とか「パー」という音が出るようになる。これも先生の「ヨーヨーをする時にくっとする感覚に似てる」と教えられてから、パーンとできるようになった。

一人の先生にじっくりつくことはとても大切だけど、時々別の視点でみてもらうと新しい切り口でとても勉強になるなと思った。でも、他には特にくせもなく、ビブラートも力が抜けていて良い、とのことだったので、今ついている先生はやはりすごいんだと思う。合宿から帰ってから、またもとの先生について習っているが、2人の先生のおかげでだいぶスランプから脱してきたよう。人差し指も痛くなることは少なくなったし(まだ赤くはなるんだけど、何か間違ってるのかな?)、音が大きく、きれいになった(と思う) 深い深いボーイングの世界で少しだけ階段が上れたようでうれしい。

あとは、マスタークラス最終回で習った、「慣性の法則でアップからダウンになるときに指が自然に動く」という高度な技ができるようになるといいな これは指の力が完全に抜けているとできることで、手が柔らかくなっていると、腕の重さもダイレクトに伝わるようになるし、よりなめらかな音になるんだそうだ。上級者の人はだいたいこれになってるんだよな~

バッハ オルガンコラール BWV668

2007-06-27 | Cello
今日は音楽史(バロック)の授業で、バッハの絶筆と言われている曲を初めて聴いた。それが、バッハ オルガンコラール BWV668
<汝の王座の前に今やわれは歩み出で Vor deinen Thron tret ich> だ。
65歳のバッハ、そのときには目が見えなくなっていたので娘婿のアルトニコルに口述筆記で書かせたというこの曲は、G-dur(ト長調)なので決して暗くはなく、静かに歩みを進めていく歩調を表している感じの曲。バッハは自筆譜の最後には必ず、お気に入りのマークである「S.G.D.(soli Deo Gloria)神にのみ栄光あれ」を書いていたという話も伏せて聞いて、じ~んときた
モーツァルトの絶筆(レクイエム)とかほど知られてない曲だと思うけれど、すごーくいいので聞いたことない方は是非聞いてみてください


再び右手特訓中

2007-06-02 | Cello
久しぶりにレッスン記を書いてみる。3月の発表会で弾いたときから、弓を主に親指と人差し指で持ってしまうため、この2本が曲が終わる頃には超~痛くなっていた。 今回はそれを克服するために、再び右手特訓中。気を付けるポイントは

・ダウンのときは弓先で、人差し指に重みをかけすぎないように。やりすぎて戻れなくなっている!
・アップのときは小指に重心を戻すわけだが、小指は遠いので中指、薬指、小指の3つに重みをかけるようにする
・もう指がかなり強くなっているので、そんなにぐいぐい押さないでも音は出る。音をまとめる、という意識を強く持つこと
・A線で弓の位置が上下してしまっている。高音になったら駒の方に行くがそこでキープし続けること。
・右腕がばたばた動いている→重さがのっかていない証拠!
腕(肘のあたり)に重みを感じて、そこでキープすること。先生は確かに肘のあたりがかなり太くなっている
・移弦が大きすぎる、右腕でばたばたやっている。腕はあまり動かさず、小指で引き上げるとなめらかに移弦できる

ということを意識して弾くと、確かに音が全然違う 要はこれらのことで、重さがのるということ。小指と薬指も筋肉が痛くなり、使ってるという実感もある。これで今はマレーのラフォリアと、シュレーダーの52番を練習中。
今日注意されたことは、

・テーマをもっと力強く。音がぬけないように、中指、薬指、小指で助けてあげること。薬指がかなりポイントで、薬指にしっかり力が入り、くいっとなると良い。
・第4変奏曲は左手の型がもっと決まるように。ちょっと弱々しい。
・シュレーダーの52はアップのときに少し手首を入れて助けてあげること。アップの時の体重移動重視。ダウンは楽に。

いい方向に行っているようでうれしい。このままいい方に転がりたいな~


春休み

2007-04-03 | Cello
今日からしばらく春休み
疲れがたまっていたので、今日はマッサージに行った。「若いのに固いですね~」と言われてしまうほど、やはり肩と腰に来ていたよう・・、ゆっくり休もっと。音大の授業も12日からなので、しばらく気楽にぷらぷらしようと思う。昨年受講した音楽史「ロマン派~20世紀」の成績通知が来て、前期・後期ともにSだった 試験前に一生懸命勉強した甲斐があってうれしい。いろいろな作曲家と曲を勉強したけれど、一番心に残っている曲は不思議とメシアンの「世の終わりのための四重奏曲」だ。その中の最後の曲、「イエスの不滅性への賛歌」の天国にのぼっていくようなヴァイオリンの旋律がとても印象的だった。独特の音にはまってしまい、今でも時々無性に聞きたくなる。

今年度は音楽史「バロック~古典派」と、音楽学の「楽書購読」、ソルフェージュと通訳初歩をとることにした。ついでに、今年は10月にドイツでチェロフェスティバルがあるので、はりきってドイツ語のラジオ講座とテレビ講座のテキストまで買ってきちゃった・・2年前に行ったときは、シフのマスタークラスとかドイツ語ものは全滅だったので少しは分かるようになるといいな~と思って。まあ、はりきりすぎないように頑張ります

ダニエル ミュラー=ショット 来日!

2007-03-28 | Concerts
昨日親からもらった「ぶらあぼ」で、ダニエル ミュラー=ショットが6月に来日することが分かった。

 6/15 王子ホール、6/17 兵庫県立芸術文化センター にて
  ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第3番 イ長調 op.69
  シューマン:ソナタ op.105
  プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 op.119

 6/21 東京文化会館、6/22 東京オペラシティにて
  シューマン:チェロ協奏曲

昨年はエルガーのチェロ協奏曲だったので、今年はピアノとの親密な室内楽を聴くことができるというのがとても楽しみだ。ピアノとのDuoを日本で演奏するのは、これが初めてらしい。しかもシューマンのソナタはヴァイオリンソナタ第1番をミュラー=ショットがチェロ用に編曲したもののようだ。以前イッサーリスの編曲、演奏でシューマンのヴァイオリンソナタ第3番という晩年の作品を聴いてとても感動したけれど、今回もどんな音楽が聴けるのかとても楽しみだ。梅雨の時期だけど、あの美音をまた聴けるのかと思うと待ち遠しい
レッスン頑張ろう

お見舞い

2007-02-13 | Cello
彼の10年来のヴァイオリンの先生がご病気で入院している。今日は久しぶりにお見舞いに行ってきた。前回11月に行ったときは随分お元気そうで、帰るときもエレベーターホールまで見送りに来てくれたのだけど、今日行ってみたら起き上がれないような状態になっていて驚いた。使っている薬の影響もあるのだろうが、少しろれつが回らないようで、話がかみ合わないことも半分位あった。それでも時々意識がはっきりするようで、先生独特の言い回しで「かっこいいかばんだね。」など言われていて、少しお話しをできて嬉しかった。

神の目には千年が一日のようであり、一日が千年のようであった、と言う言葉があるけれどこの1ヶ月の間に10歳くらい急に年をとられたようだ。頭では末期の癌の人がどのようになるか分かっていても、先生を実際に目の前にすると、先生だけは特別にきれいに病気が治らないものかと思ってしまう。彼と私に本当の音楽の素晴らしさを教えてくれた人が、急にこんな状態になってしまうなんて、どうしてもまだ受け入れられないのかもしれない。