室蘭登別 訪問リハビリテーション連絡会

室蘭・登別地区の訪問リハビリ情報交換の場

在宅ケア市民フォーラム ご報告

2012-11-26 18:06:07 | 報告

みなさん、こんにちは。製鉄記念病院、訪問リハビリの佐久間です。

今日は、11月17日に行われた第1回在宅ケア市民フォーラムのご報告をさせていただきます。

 

今回の市民フォーラムは、室蘭・登別在宅ケア連絡会の主催で行われました。

今回は一般向けで、寸劇を行うなど新たな取り組みが行われました。

参加者は高齢のご夫婦やお友達同士といった方や、医療・介護関係者の姿もありました。

 

寸劇の内容は、高齢のご夫婦を主役にして、脳梗塞を発症して急性期病院に入院した後、回復期、慢性期へと転院しながらリハビリを続け、最後は在宅へ帰るといった内容でした。

そして合間に各期の病院の医師やMSW、包括・居宅のケアマネからの説明が入るという、理解しやすい構成となっていました。

寸劇の際には、役者(連絡会の関係者です!)の皆さんの熱い演技から会場からは何度も笑いが起こっており、とてもなごやかな雰囲気で会は進んで行きました。

そんな中で、転院を促された時の蘭子さんの「何で転院しないといけないの?」という台詞に、大きく頷いている方がいるのも印象的でした。

 

医療関係者にはもう当然のように思われていますが、一般の方にとっては転院することはまだ抵抗があることのように思います。

私自身も、入院したご家族を持つ方から尋ねられてお話をさせていただくことがあるのですが、やはりどこか納得できないような、複雑な顔をされる方がほとんどです。

今の医療制度や室蘭・登別地域の状況を考えると、病状の各期に合わせての転院は仕方のないことだと思われますが、ご本人・ご家族への説明やイメージ作りはまだまだ難しいのかなと思っていました。

 

そんな中で、こういった市民フォーラムという形で現状を理解していただけるような機会ができたことは、お互いの距離を縮めるという点で素晴らしい取り組みになったと思います。

一般の方が多数参加されることで、医療・介護関係者もまた連携を取り合って転院や退院準備を進めていかなければならないという思いが強くなったのではないでしょうか。

 

この市民フォーラムは年単位での開催が予定されているとのことですので、ますます盛り上がっていくことを期待したいと思います。

 

当日の発表や準備に携わったみなさん、本当にお疲れさまでした!

 

 


第7回 室蘭・登別在宅ケア連絡会 定例会 ご案内

2012-11-22 08:51:15 | ご案内

12月の室蘭・登別在宅ケア連絡会のご案内が届きました!

お時間に都合の合う方は、ぜひ参加をお願いいたします。


 

テーマ「認知症の方の支援を考える
~在宅と高齢者住宅の立場から~」

日 時:12月17日(月) 18:30~20:30
受 付:18:00~
会 場:むろらん広域センタービル 3階A・B会議室
    室蘭市海岸町1丁目4番1号 0143-24-9834
参加費: 500円(軽食代含む)

<内 容>
18:25~ 事務局より説明
18:30~ 自己紹介活動
18:50~ 職別情報共有
19:00~ 事例検討
19:20~ 小グループで対話
19:40~ 事例検討
20:00~ 小グループで対話
20:20~ 質疑応答、意見回収など
20:30 閉会

会の趣旨:在宅療養を支える多職種ネットワークの構築、集まることでの顔の見える関係づくり、その中での具体的な事例検討など実際に役立つ連携、在宅ケアの知識の向上、市民からのニーズの汲み取りと在宅ケアの普及を目指します。
皆様お気軽にどうぞ!ご参加ください。

※相談したい困難事例などは定例会終了後、ご相談にのります
連絡先: 室蘭・登別在宅ケア連絡会 事務局 zaitaku-care☆hcfm.jp(☆を@に変えてください)

【後援団体】
室蘭市医師会、室蘭市歯科医師会、北海道看護協会室蘭支部、北海道薬剤師会室蘭支部、北海道栄養士会室蘭支部、北海道歯科衛生士会室蘭支部、室蘭市地域包括支援センター、北海道医療ソーシャルワーカー協会日胆支部、室蘭・登別訪問リハビリテーション連絡会、登別市地域包括支援センター、のぼりべつケアマネ連絡会、室蘭市介護保険サービス事業所連絡協会 (室蘭市居宅介護支援事業所専門部会、居宅介護サービス事業所専門部会)


事例検討会 ご報告

2012-11-21 18:36:55 | 報告

みなさん、雪が降って寒くなってきましたが、いかがお過ごしですか?

訪問に行かれている方は、これからが大変な時期ですね。そうじゃない方も、車を運転される方は、お互い事故に気をつけましょう!

さて、先日行われた当連絡会の事例検討会について、上田病院の小山さんからご報告が届いたので、掲載させていただきます。


 

皆さんこんにちは、上田病院の小山です。

 先日11月13日に開催されました室蘭登別訪問リハビリテーション連絡会主催の事例検討会に参加しましたので、その報告をさせて頂きます。

 <テーマ> 

1「リハビリに対して意欲の低い一事例」

製鉄記念室蘭病院 訪問リハビリテーションセンター 理学療法士  大畠 誠

2「アルツハイマー型認知症の利用者に対する生活リズムの構築を目指して」

登別厚生年金病院 訪問リハビリテーション事業所  理学療法士  太田 智也

 

 

1症例目の方は、活動性低下が身体機能や認知面に影響を及ぼしている方に対しての、自主運動の導入方法の報告と検討でした。参加者の方からは、この方には自主運動の新たなプログラムを提案するよりも、日常生活で水遣り等の簡単な役割を行ってもらうことで、身体を動かす機会を提供できるのではという意見が多く出ていました。

 

2症例目はアルツハイマー型認知症の方に対してセルフケアに着目し、アプローチした報告でした。ADLがほぼ自立している方への質の向上を目的にしたアプローチの難しさを知ることができました。

 

今回の研修会には室蘭のPT・OT・STだけではなく、ケアマネージャーやサービス提供事業者など多職種の方が多く参加されていました。その中で各分野の方が普段思っていることや疑問に感じていることなどをディスカッションしながら交流も図れる研修会でした。

 

今後は担当している利用者で悩むことがあったら、今回の研修会のように多職種の方々と密に話し合うことでセラピスト目線だけではなく、いろいろな方面からのアプローチができるのではないかと考え、連携の重要性を改めて感じました。

 

また、飲ミニケーションでの連携も深めましょう!!