みなさん、こんにちは。製鉄記念病院、訪問リハビリの佐久間です。
今日は、11月17日に行われた第1回在宅ケア市民フォーラムのご報告をさせていただきます。
今回の市民フォーラムは、室蘭・登別在宅ケア連絡会の主催で行われました。
今回は一般向けで、寸劇を行うなど新たな取り組みが行われました。
参加者は高齢のご夫婦やお友達同士といった方や、医療・介護関係者の姿もありました。
寸劇の内容は、高齢のご夫婦を主役にして、脳梗塞を発症して急性期病院に入院した後、回復期、慢性期へと転院しながらリハビリを続け、最後は在宅へ帰るといった内容でした。
そして合間に各期の病院の医師やMSW、包括・居宅のケアマネからの説明が入るという、理解しやすい構成となっていました。
寸劇の際には、役者(連絡会の関係者です!)の皆さんの熱い演技から会場からは何度も笑いが起こっており、とてもなごやかな雰囲気で会は進んで行きました。
そんな中で、転院を促された時の蘭子さんの「何で転院しないといけないの?」という台詞に、大きく頷いている方がいるのも印象的でした。
医療関係者にはもう当然のように思われていますが、一般の方にとっては転院することはまだ抵抗があることのように思います。
私自身も、入院したご家族を持つ方から尋ねられてお話をさせていただくことがあるのですが、やはりどこか納得できないような、複雑な顔をされる方がほとんどです。
今の医療制度や室蘭・登別地域の状況を考えると、病状の各期に合わせての転院は仕方のないことだと思われますが、ご本人・ご家族への説明やイメージ作りはまだまだ難しいのかなと思っていました。
そんな中で、こういった市民フォーラムという形で現状を理解していただけるような機会ができたことは、お互いの距離を縮めるという点で素晴らしい取り組みになったと思います。
一般の方が多数参加されることで、医療・介護関係者もまた連携を取り合って転院や退院準備を進めていかなければならないという思いが強くなったのではないでしょうか。
この市民フォーラムは年単位での開催が予定されているとのことですので、ますます盛り上がっていくことを期待したいと思います。
当日の発表や準備に携わったみなさん、本当にお疲れさまでした!