RCはReinforced Concrete(補強されたコンクリート)、つまり鉄筋コンクリートのこと。現場で鉄筋を組み、型枠をはめてコンクリートを流し込み、養生して躯体をつくる工法だ。一戸建て住宅から高層ビルまでできるが、一戸建てでは壁式工法が多い。
コンクリートは、型枠次第でどんな形にもつくれるのが特徴。それを生かして、建築家が独特の意匠を凝らした家をつくる例も多い。耐火性・耐震性・耐久性に優れている。工期は他工法よりも長めで、工事費も高めだ。
柱に角型鋼管、梁にH型鋼を使う鉄骨ラーメン構造が主流。主に軽量鉄骨を使うプレハブの鉄骨造と区別し、鉄骨の「在来工法」ともいわれる。
ラーメン構造は柱と梁から成るシンプルな構造。柱と柱の間を大きくとることができ、開放的な大きな空間や大きな窓が可能だ。3、4階建てなど中層住宅にも多く用いられる。
大空間がつくれることから店舗併用や賃貸併用住宅にも向いている。生活変化などに伴う将来の間取り変更などリフォームにも対応しやすい。