― 被災者のために何かしたい。
震災後二日で盛岡市内のライフラインは復旧し始め、一部の消耗品不足はあったものの、市民の生活がほぼ元に戻りました。
そして、それぞれの生活が安定しはじめた所で、多くの人が何かしらの形で沿岸の被災地に支援をしたいと思い始めました。
「今すぐ被災地に飛んで何か手伝いをしたい。」
しかし、情報が錯綜し、自治体すら現状を把握できていない状況で、ボランティアの受け入れ態勢など整っているはずもなく・・・
個人で動こうにもどこで何をすればいいのか判断ができない状態。そもそも移動に必要なガソリンが全域で不足。
「食べ物がないそうだ。オムツやミルクが不足しているそうだ。ホッカイロが欲しいそうだ。届けたい。」
しかし、内陸部でも不足している物資。あちこちの店で目にする「お一人様1個まで」の紙が貼られた空っぽの陳列棚。
支援物資は行動力のある有志の呼びかけで徐々に収集が始まったものの、どこで何がどれだけ足りていないのかという情報はなかなか入ってきませんでした。
そして・・・
多くの人がもどかしく過ごす中、盛岡の一人の小学生の想いから「みんなに届け!僕らのランドセルプロジェクト」が立ち上げられました。
その名のとおり、ランドセルを集め、被災地の子供達に届けるという活動です。

ランドセルの集積場所として事務所スペースを提供させていただき、スタッフもお手伝いさせていだきました。
集積場所は市内2箇所に設けられ、ラジオやインターネットのコミュニティーサイトの呼びかけに応じた県内外の方々から、
約800個ものランドセルが集まりました。予想以上の数、予想以上の想いです。

プロジェクト代表の佐藤みづえさん(右)とプロジェクトスタッフの方々(他にもいらっしゃいます)

中にはランドセルを必要としている、盛岡に避難中の被災者の方も事務所にいらっしゃいました。
家は津波で流され、二人の小学生のお子様のランドセルも流されたそうで、ランドセルを受け取ってとても喜んでおられました。
文房具やジャージなど「こちらは必要ですか?」「こちらもどうですか?」と尋ねると
「全て流されてしまったので、もらえるなら何でも・・・」とのこと。被災者の置かれている過酷な現状を目の当たりにしました。
私たちは「こんなことしかできないけど・・・」と言うしかありませんでした。
しかし、どんなことでも、それが必要とされているのなら、私たちは少しずつでもやっていくのみです。

集められたランドセルは外側も内側も丁寧に磨きました。

心ある有志、団体から大量の新品文房具が届けられました。とても有難いことです。
ペンケース、鉛筆、色鉛筆、消しゴム、下敷き、各種ノート、ファイル・・・
文房具を失った子ども達も沢山いるため、大変役に立つことでしょう。
ひとつずつメッセージと一緒にまとめていきます。

そしてそれらをランドセルの中に入れていきます。

みんなに届け!僕らの想い!ですね。
ランドセルを提供してくださった皆様のご協力に心から感謝いたします。
翌日、第一便が釜石・大船渡へ出発します。
― どうか、子どもたちがランドセルを背負って笑顔で学校に通ってくれますように
― どうか、子どもたちの元気な姿が被災地のみなさんの心の励みになりますように
盛岡から祈りをこめて・・・
< 3月29日「ランドセル第一便、被災地へ届けました」に続く >
震災後二日で盛岡市内のライフラインは復旧し始め、一部の消耗品不足はあったものの、市民の生活がほぼ元に戻りました。
そして、それぞれの生活が安定しはじめた所で、多くの人が何かしらの形で沿岸の被災地に支援をしたいと思い始めました。
「今すぐ被災地に飛んで何か手伝いをしたい。」
しかし、情報が錯綜し、自治体すら現状を把握できていない状況で、ボランティアの受け入れ態勢など整っているはずもなく・・・
個人で動こうにもどこで何をすればいいのか判断ができない状態。そもそも移動に必要なガソリンが全域で不足。
「食べ物がないそうだ。オムツやミルクが不足しているそうだ。ホッカイロが欲しいそうだ。届けたい。」
しかし、内陸部でも不足している物資。あちこちの店で目にする「お一人様1個まで」の紙が貼られた空っぽの陳列棚。
支援物資は行動力のある有志の呼びかけで徐々に収集が始まったものの、どこで何がどれだけ足りていないのかという情報はなかなか入ってきませんでした。
そして・・・
多くの人がもどかしく過ごす中、盛岡の一人の小学生の想いから「みんなに届け!僕らのランドセルプロジェクト」が立ち上げられました。
その名のとおり、ランドセルを集め、被災地の子供達に届けるという活動です。

ランドセルの集積場所として事務所スペースを提供させていただき、スタッフもお手伝いさせていだきました。
集積場所は市内2箇所に設けられ、ラジオやインターネットのコミュニティーサイトの呼びかけに応じた県内外の方々から、
約800個ものランドセルが集まりました。予想以上の数、予想以上の想いです。

プロジェクト代表の佐藤みづえさん(右)とプロジェクトスタッフの方々(他にもいらっしゃいます)

中にはランドセルを必要としている、盛岡に避難中の被災者の方も事務所にいらっしゃいました。
家は津波で流され、二人の小学生のお子様のランドセルも流されたそうで、ランドセルを受け取ってとても喜んでおられました。
文房具やジャージなど「こちらは必要ですか?」「こちらもどうですか?」と尋ねると
「全て流されてしまったので、もらえるなら何でも・・・」とのこと。被災者の置かれている過酷な現状を目の当たりにしました。
私たちは「こんなことしかできないけど・・・」と言うしかありませんでした。
しかし、どんなことでも、それが必要とされているのなら、私たちは少しずつでもやっていくのみです。

集められたランドセルは外側も内側も丁寧に磨きました。

心ある有志、団体から大量の新品文房具が届けられました。とても有難いことです。
ペンケース、鉛筆、色鉛筆、消しゴム、下敷き、各種ノート、ファイル・・・
文房具を失った子ども達も沢山いるため、大変役に立つことでしょう。
ひとつずつメッセージと一緒にまとめていきます。

そしてそれらをランドセルの中に入れていきます。

みんなに届け!僕らの想い!ですね。
ランドセルを提供してくださった皆様のご協力に心から感謝いたします。
翌日、第一便が釜石・大船渡へ出発します。
― どうか、子どもたちがランドセルを背負って笑顔で学校に通ってくれますように
― どうか、子どもたちの元気な姿が被災地のみなさんの心の励みになりますように
盛岡から祈りをこめて・・・
< 3月29日「ランドセル第一便、被災地へ届けました」に続く >