趙州三転語 その三

木で出来た仏像は燃えてしまう。
昔、破竈堕はすぐに竈を壊してしまった。
かえって竈に閉じ込められた仏は本来の自由をとり戻した。

趙州三転語 その二

金の仏像は炉に入れれば溶けてします。
紫胡和尚のところを訪れると、必ず二～三の言葉に答えを出さなくてはならない。
もし答えることが出来るなら、常に心に清風が吹いているようなもので、心地よいなかりだ。

趙州三転語 その一

泥の仏像は水の中に入れれば溶けてします。
達磨の法を受け継いだ神光の心の光は天地を照らしている。
神光は雪の中に立ち続けた。
もし、悟らなければ、彼の真似だけする人が如何に多く出ただろうか。

雪峯尽大地

宇宙を摘み上げてみると、米粒くらいにしかならない。
これをお前たちの前に放り出したが、わかるかな。
もしわからなければ、寺じゅうを総がかりで探してみるがよい

大通智勝

ある僧が興陽の譲禅師に問いました。
「大通智勝仏ともあろう方が無限ともいえる時間を坐禅に費やし、悟れなかったといいます。もしそうなら私たちが悟るなどということはできないのではないでしょうか」
「お前のいうとおりだ」
「そうでしょう。なぜ、悟れなかったのでしょうか」
「本人が悟らなかったというのだから仕方がないではないか」