人道

人の外に道まく、道の外に人なし。
人をもって人の道を行う、なんの知りがたく行いがたきことかこれあらん

心

他人の心をもって自分の心とすること、自分が望まないことは人にはしないことだ

万物

万物は川の流れのように流れつづける

歳月

歳月は水のようだ。
昼夜なく流れつづける

親心

才能があってもなくても、子を愛する親の心は変わらない

女人と小人

女人と小人は扱いにくい。
近づいていけばつけあがり、放り出せばぐずぐず言う。

正直者

葉という県の長官と孔子との会話
「私の領地に、直躬という無類の正直者がおります。その父が羊を盗んだとき、進んで訴え出たほどです」
「私の国の正直者はそうはしない。父は子をかばい、子は父をかばいます。人間らしい正直さとは、むしろその中にこそあるのです」

窮する

君子だって窮することがあるのは当然のことだ。
だが、小人が窮すると、とり乱して何をするかわからなくなるものだ。

徳を好む

美女を愛するほどに、徳を愛するような人間はいないものだな。

望み

私の望みはほんのちいさなもの…
春の暮れごろに仕立てたばかりの春着に着替えて、若者や子どもと連れ立って沂水で水浴びし、涼んでから歌でも唸って帰りたい。