無飛車流のすすめ

将棋のことをつぶやきます。

宇宙人と王手飛車

2024-06-12 21:24:00 | 日記
 幼い頃に読んだ子供向けのSF小説の中に、将棋用語が出てきました。2人の少年が宇宙人に飛びかかるシーンでした。ひとりの少年が「王手飛車とりだ」ともうひとりの少年に告げます。まともにやっても勝ち目はないので、同時に飛びかかろうという意図でした。しかしなぜか宇宙人が王手飛車という言葉を知っていたので、作戦がバレて失敗してしまいました。
 どうして知っているのかということもツッコミたいところでしたが、一番気になったのは、同時に攻撃するなら「王手飛車」じゃなくて「両王手」のほうが良くない?ということでした。
 王手飛車は、将棋における最大の必殺技のようにとらえられる向きもありますが、プロの将棋では王手飛車をかけたほうがだいたい負けるそうですね。飛車をとらせている間に相手玉に迫るかんじでしょうか。
 今回は子供の頃に読んだ本の話でした。もう本のタイトルも思い出せません。何か情報ありましたらよろしくお願いします。

虎は死んで皮を残し、棋士は死んで棋譜を残す

2024-06-07 12:41:00 | 日記
 将棋大会で敗退して、会場を後にしようとしたときのこと。帰りのエレベーターで一緒になった地元のアマ強豪が「切れ負けは棋譜がけがれる」とこぼしていました。面識はほとんどありませんでしたが、そんな他人のような私に対しても思わずボヤいてしまうほど思いのたけが強かったのでしょう。
 切れ負けとは、秒読みがなく、待ち時間がなくなったら負けの対局方式です。時間が少なくなってきたら指し手が乱れ、思うような将棋が指せないこともあるでしょう。アマ強豪氏のボヤきはそういうところから来ています。
 「棋譜がけがれる」という言葉は、人に見られることを意識しています。たとえアマチュアであっても、人の鑑賞に耐えるような良い将棋を指したい、良い棋譜を残したい、という気持ちは持っているものです。「虎は死んで皮を残し、棋士は死んで棋譜を残す」といいます。将棋に対する思いが強い人ほど、自分の残す棋譜に対する思いも強いでしょう。
 それで思い出すのは、国語の授業で習った中島敦の山月記です。主人公の李徴は、姿が虎に変わってしまい、残された家族を案ずるべきところなのに、異類に身をやつした今でも自分の作った詩が風流人に鑑賞されることを夢見てしまうのです。詩と将棋の違いはあれど、自分の作品(詩や棋譜)がどのように世間に伝わるか、どのように鑑賞されるかがとても大事なのです。
 私も、良い棋譜を残すという気持ちを大切にして対局したいと思っています。

安い駒でも高級感

2024-06-05 22:36:00 | 日記
 どちらも安い駒ですが、横から見たときに角度のついている方が高級に感じます。個人的な感想です。

道場破りが来た!

2024-06-02 09:03:00 | 日記
 会社の近くで将棋の大会がありました。近所の人が参加する地元の小さな大会で、主催者はうどん屋さん。さすがはうどんの国、香川県ですね。2回参加しましたが、幸いにどちらも優勝できたので、それ以降は参加しなくなりました。
 その後、会社の同僚で同期入社のF君が、自分の住んでいるマンションの一階が将棋道場になってるみたいだという情報をくれました。彼は会社のすぐそばのマンションに住んでいたので、私はそんな近くに道場があることに驚き、休みの日に早速行ってみました。
 やや緊張しながらドアを開けると、中にいたお客さんたちの視線が私に向けられるのを感じました。それは「誰か新しい客が来たぞ」という感じではなく、「えっ⁉︎」という驚きの反応のように見えました。
 マスターに話を聞くと、ここの常連さんの何人かがうどん屋さんの将棋大会に参加していたそうです。あの大会は、常連さんのうちの誰かがいつも優勝していたのに、私が参加した2回だけ私が優勝をさらったので、あいつはどこの誰だ?と噂になっていたそうなのです。そういうことでしたか、と少し遊んで帰りました。自分の名前は告げませんでしたが、近くの⬜︎⬜︎という会社で働いていること 、◯◯市から通勤していることなどを話しました。
 それからしばらくして。ある日、会社の2階で仕事をしていると、1階で作業していたNさんが上がってきて「お客さんが来とるで」と教えてくれました。誰だろうと降りてみると、なんとマスターが来ていました。マスターは「◯◯市から来ている将棋の強い人がいるじゃろう」とNさんに聞いたらしく、それで私のことだとわかったNさんもすごい。マスターに用件を聞くと、「道場破りが来たから助けてくれ」と言います。
 混乱した頭で次のように考えました。
・助けてくれと言うが、あの道場に行ったのは一回だけで、マスターともそんなに親しくなった覚えはないのに…
・道場破りとは大げさな。時代劇の見過ぎじゃないの? ちょっと強いお客さんが来て、マスターの手には余ったというだけでしょう。
・興味はそそられるが、仕事中なので行けるわけがない…

 そこで、仕事があるから行けないと伝えると、「仕事なんかどうだっていいだろう」と無茶苦茶言われたのには閉口しました。
 「仕事が終わったら行くから」と約束して、やっと帰ってもらいました。
 その後、約束通り行ってみると、道場破り氏はとっくに帰っていませんでした。

帰りの時間が気になる田舎者

2024-06-01 12:12:00 | 日記
 いろんな将棋道場にお邪魔してきました。愛知万博に社員旅行で行った時は、会場に入るまでが一緒で、その後自由行動になったので、お土産だけ買ってすぐ退場。そして将棋道場に直行しました。
 どの道場も、だいたい千円くらいで一日遊べます。何時間いても、何局指してもお値段変わらないので、たくさん指した方が得です。家庭に居場所のない寂しいお父さんにぴったりです。手合い係の人が、近い実力の人と対戦を組んでくれるので安心です。
 しかし私は、四国の田舎に帰らないといけないので、時間を気にしてあまり長居できないのでした。