日本にいる大切な友人が、伊集院静さんが東京新聞に載せた詩を、メールで送ってくれました。
私もこの場でシェアします。
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わかって欲しい
東北の町の、村の、里のどこかで、
昨日、ようやく帰ってきた人の通夜があり、
今日はその人の葬儀に並ぶ人がある。
明日も誰かの月命日がある。
そう、北の地では毎朝、毎夕、どこかで祈りを捧げている人がいる。
そうして三千余人のまだ帰らぬ人たちを待つ人が、同じように祈っている。
その上、町を去らねばならぬ人がいて、見送る人がいる。どちらも泣きながら互いのしあわせを祈っている。
復興だ。1年が経つと、テレビ、新聞、雑誌は言うけれど、この祈り続けている人たちのことをもう少しわかって欲しい。
同情が欲しいんでは決してない。
この震災がまだ続いていることをあなたたちにもわかっておいて欲しいのだ。
作家の私が、この人たちに言えることは、悲しみはいつか終わる時が来る。そうして笑える日が必ず来る。という言葉だけだ。
どうか、わかって欲しい。
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私もこの場でシェアします。
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わかって欲しい
東北の町の、村の、里のどこかで、
昨日、ようやく帰ってきた人の通夜があり、
今日はその人の葬儀に並ぶ人がある。
明日も誰かの月命日がある。
そう、北の地では毎朝、毎夕、どこかで祈りを捧げている人がいる。
そうして三千余人のまだ帰らぬ人たちを待つ人が、同じように祈っている。
その上、町を去らねばならぬ人がいて、見送る人がいる。どちらも泣きながら互いのしあわせを祈っている。
復興だ。1年が経つと、テレビ、新聞、雑誌は言うけれど、この祈り続けている人たちのことをもう少しわかって欲しい。
同情が欲しいんでは決してない。
この震災がまだ続いていることをあなたたちにもわかっておいて欲しいのだ。
作家の私が、この人たちに言えることは、悲しみはいつか終わる時が来る。そうして笑える日が必ず来る。という言葉だけだ。
どうか、わかって欲しい。
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