(今年の1月、一年間の登山計画というか、希望的登山予定を手帳に書き込んだ。ゴールデンウィークは、雲取山。夏休みは、屋久島 宮之浦岳。というように。9月のシルバーウィークは、5連休なので、鳥海山・月山。5月も、8月も予定は変更になったけど、9月は予定通り、鳥海山・月山を登ることができて嬉しい!)
20日(日)早朝。新幹線に乗って、新庄へと向かう。新幹線には、ピカチューが。試合に負けないジンクスのあるピカチューにここでも会えるとは。ちょっと恥ずかしかったけれど、写真をパチリ!連結部分もパチリ!(「鉄ちゃん」の血が半分流れている自分を感じつつ・・・)
終点新庄までは、お弁当を食べたり、買ったばかりの電子辞書で遊んだり、三浦綾子「銃口」を読んだり、前ポケットに入っている雑誌で、停車駅の場所を確認したり、遠くに見える山はなんだろうと地図で調べてみたり。。。とっても長いと思っていたけれど、意外にも、時間をもてあますこともなく新庄に着いた。 新幹線の駅というと、在来線とは全く別で、改札を通るのかと切符を用意していたら、ホームがつながっていて、つまり、階段を上ったり降りたりもなく、すぐそこに、陸羽西線ゆけむり号が待っていたので、びっくりした。列車は、2両編成。ワンマンカーで、途中の駅では、運転手さんの横のドアしか開かない。まるで、バスみたい。(そういえば、松本から新島々に向かう列車も同じようだったな。)
列車は、途中から最上川に沿って走っていく。最上川ライン下りの船が見えた。景色を見るのが楽しくて、小さい子みたいに、靴脱いで後ろ向きに坐っていたいくらいだった。(実際ちょっとの間そうした)
余目の鉄橋を過ぎると、列車は、山間から平野と出る。米の生産で有名な庄内平野。 田圃 田圃 ♪ 実りの時期を迎えて、みんなして頭を垂れる 稲穂 稲穂 ♪ (日本の風景だ!) そしてそして、でっかい山が見えてきた。あれぞ、明日登る『鳥海山』 裾が大きく広がったでっかくて、かっこのよい山だ。なるほど、出羽富士と呼ばれるだけある。 酒田にお昼前に着いたので、レンタカーを借りて、庄内ラーメンの店へ。いろんなガイドブックに載っている『満月』ワンタンメンが一押しらしい。ナビをセット。ほどなく着く。と、行列!さすが、有名店。さすがお昼時。さすが連休。回転はよさそうなので、並ぶことにした。
ワンタンメンは、あっさりスープの いいお味。「ワンタンはなくてもよかったかな」とくま。「なかなかいい」とくま息子。「飲んだ後とかは、こういう醤油系のあっさりが食べたくなるんだよね」とか、男たちは話していた。 店を出て、まだチェックインには早いので、海鮮市場へ。地物の魚を握るすし屋さんもある。すし屋さんは、これまた行列。さすが有名店。さすがお昼どき。。。(もう、いいか)
ラーメンを食べたばかりで、すごくお寿司が食べたいというわけではないけれど、これだけお寿司に群がる(?)人々を見ると、魚が食べたくなり、地物の鯛とひらめとしょうゆ(小さいパックが売ってた)を買って、海を見ながらデッキで食べた。うまかった。 さらに、えびせんべいを購入。(これは、ヒットだった。家に帰ってきてから食べたら、すごくおいしくて、もう一袋買ってくればよかったと思った。)だだ茶まめおかきも購入。(これまたヒット!) その後は、甘味どころにもということで、山居倉庫へ。
ジェラートの専門店『モアレ』へ。ラズベリーとジェラートの王様なんとか味のダブル。絶品だった。抹茶味やおはぎ味も、とってもおいしいジェラートだった。 それから『もちもち庵』へ。 一日目、旅の目的『鳥海山』登山前に、すでに、こんなに買い込んでいた。。。 鳥海山
とき:2009年9月21日(月)
ばしょ:鳥海山(2236m) 歩行時間:7時間30分 秋田。山形県境に位置する二重式成層火山。山頂は、旧火山の笙ヶ岳(1635m)などと新火山の新山(2236m)とからなる。中央火口丘は、鈍円錐形で、火口には、鳥海湖を形成。出羽富士。 (広辞苑) 前日は、酒田に宿泊。朝6時過ぎにチェックアウトして、登山口に向かった。
行程は、以下の通り。 7:30 登山口
7:50 滝の小屋 8:50 河原宿小屋 11:25 頂上 15:00 登山口 登山口の駐車場には、すでにたくさんの車。さすが連休。かなりの登山者が山中に入っているようだ。
雪渓を滑るのだろう スキーを担いでいる人もいた。板にブーツ、さぞかし重かろう。 まもなく滝の小屋に到着。休憩には早いので、素通りして河原宿小屋をめざした。河原宿までは、徐々に高度を上げていく道。
振り返ると海。前方には鳥海山へ向かう尾根がある。 もう紅葉が始まっていて、紅と黄と緑とが織り成す美しい景色。 ♪あ~かや きいろの い~ろ~さ~ま~ざ~ま~に だ。 感動! 河原宿小屋前で休憩。昨日、山居倉庫近くの物産店で買っておいたリンゴを丸かじり。甘くてみずみずしくて、のどをうるおし、疲れをとるのにもってこいだった。
小屋前を出発してからは、すごくしんどい急な坂が続いた。 特に「あざみ坂」は、岩場をガシガシ登って行く道で、(ここ帰りは降りるんだよね。やだな。)なんて考えてしまうくらい、しんどかった。 救いは周囲の景色。 高度を上げるごとに紅や黄のコントラストがはっきりとしてくる。 すばらしい! 坂を登りきって、しばらくは尾根道を進む。すると、頂上が見えるところに着いた。下には小屋が見えた。すぐ着きそうだが、ルートマップではまだ時間がかかることになっている。なんで?
そのわけは、一度崖を下って登り返すからだった(><) 鎖もあるような険しい道な上に、人も多くて、かなりの時間を要し、ようやく頂上へ! 頂上からは、道々ずっと見下ろしてきた酒田の海。庄内平野。そして、明日登る月山。 北へ目を向けると、男鹿半島。そして、ずっと遠くにとても姿のよい山。えっ!『岩木山!』 さらに、東の方に向くと『岩手山!』 しば~らく絶景に浸った。
その間、何人かのカメラのシャッターを切った。 鳥海山頂の木製のプレートは、鳥海山の形をしていて、固定されていなくて、みんなそれを抱えて記念撮影する。自分が取り終わると「どうぞ。」と次の人へと回す。 後から来た人は、それを知らないので、「みんなこれ持って撮ってますよ」なんて、山頂記念撮影ガイド風な役割も果たし、自分たちも撮ってもらって、小屋へと降りた。 下りは、いやになるほどの道だった。だから、
下山後の『鳥海山荘』の立ち寄り湯の気持ちよかったこと! しかも、広がる高原の向こうに『月山』の見える露天風呂だった! こうして、日本百名山 33座目登頂を果たした。
|
最新の画像[もっと見る]